糖尿病と一酸化窒素

ちは。
今回は、以前書いた「肥満型の2型糖尿病の病態解明」という記事の補足的な話です。
簡単に振り返りますと、デブというのは血管内皮細胞のeNOS(一酸化窒素合成酵素)が十分に活性化されず、NO(一酸化窒素)が産生されないため、毛細血管の拡張が起こらず、筋肉へのインスリン移行ができないために、インスリンによる糖取り込みが低下してしまうということです。
で、結論として、デブは、はよ痩せろということでした。

今回は、痩せた後、インスリン感受性が回復し糖尿病が改善してから、再び悪化しないようにするにはどうすれば良いか?という話です。

無論、筋量を増やすことは言うまでもありませんが、NO(一酸化窒素)も重要です。
何しろ元はと言えば、NOが産生されないために血流が悪くなり、インスリン感受性が悪化したのです。
加えて、血管の拡張というのはNOの産生なくしては無い訳ですし、血流を良くする事は、糖尿病予防、高血圧、動脈硬化等を防ぎます。
更には、筋肉の発達にもNOは不可欠で、ボディビルダーの間では、NOサプリとかNOブースターと呼ばれるサプリメントも随分前から使用されています。

私もトレーニング前には、NOショットガンとJack3dというサプリメントを適当に使い分けて使っています。
普段はNOショットガンですが、ここ一番、追い込みたい時はJack3dです。
Jack3dには、ジェラナミンというエフェドリンに似た覚醒作用のある物質が含まれており、こちらの方が私には効きます。
どれぐらい効くかと言いますと、例えば1レップが限界の重量があるとして、Jack3dを事前に飲んでおくと、いきなり3~4レップできたりします。
追い込み過ぎて体力が消耗し、風邪ひいたりしますので注意が必要です(笑)
(ちなみに風邪薬等にもエフェドリンは含まれています。)
ただ、ジェラナミンもエフェドリンもドーピング検査で引っ掛かりますので、オリンピックに出場予定の方は飲んではいけません(笑)
(NOショットガンにはジェラナミンは含まれていないので大丈夫です。)

そんな訳ですから、市販のNOサプリには、よろしくない物質も含まれていたりするので注意が必要です。
では、どうすれば良いのかと言いますと、自然の食品から摂るという方法があります。
例えば、肉や魚にはNO産生の元となるアルギニンというアミノ酸が含まれています。
ただ、これも以前に書いたことですが、アルギニンというのは経口摂取しても体内に吸収されにくいのです。

そこで今回ご紹介するのが、L-シトルリンというアミノ酸です。
L-シトルリンは、L-アルギニンと比べると断然吸収され易く、体内ではL-アルギニンに変換されて使われたりするので、大変便利なアミノ酸なのです。
このL-シトルリンは、スイカやゴーヤ等に含まれています。
L-シトルリン単体のサプリメントも市販されていますから、それでも代用できます。
こちらはドーピング検査では引っ掛からないので安心ですし、2007年8月に厚生労働省が医薬品成分から食用利用として解禁されたアミノ酸ですから安全です。

で、気になる効果についてですが、L-シトルリンを経口摂取後、血管拡張・血流改善による体温変化を赤外線サーモグラフィを用いて検証した研究があります。
これは、20歳から50歳の女性10名にL-シトルリンを2000mg経口摂取してもらい、21℃に設定した室内にて摂取直前と摂取後20分、40分、60分の手の温度を赤外線サーモグラフィを使用して測定したものです。
結果は、被験者全員から手掌および指先の温度上昇が観察されました。
摂取前の温度が20℃前半だった人も摂取後40分には20℃後半まで上昇し、摂取後60分にはほぼ全員が30℃を超えるという結果が得られたというものです。
これは、L-シトルリンの摂取によってNOが活発に産生され、その結果、血管拡張と血流増加が起き、血流が良くなり、代謝が上がったためで、冷え性の改善にも効果があるということです。

ま、つまり、筋量を増やしながらNO産生も増加させれば、正に鬼に金棒なのです。

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