死んだβ細胞は生き返るの?

みたいなオカルトチックなご質問を頂きました。

生き返る訳ないじゃないですか(笑)
細胞というからには、新生・増殖(分化・再生)、または細胞死(アポトーシスにより排除)しかないです。

その辺のところは、上原記念生命科学財団研究報告集の159.「膵β細胞量の調節機構の解明と非侵襲的な膵β細胞量の定量法,膵β細胞量を増加させる薬剤の開発」の緒言に、以下のように書かれています。

膵β細胞量は発生・分化・増殖・新生・破壊・アポトーシスのバランスに基づきダイナミックに変動する。
すなわち,既存の膵β細胞は活発に増殖するし、また導管細胞などに存在すると想定されている“幹細胞”から膵β細胞が新たに分化してくる一方、その役割を終えた膵β細胞は破壊・アポトーシスによって排除される。
実際、肥満や妊娠などインスリン抵抗性が増した状態では、膵β細胞量の増加により、インスリン抵抗性増悪に対応している。
糖尿病の発症・進展を膵β細胞量の調節異常という観点から捉えると、1型糖尿病では免疫異常の関与のもと、膵β細胞の破壊が進行し、最終的には膵 β 細胞量がゼロの状態に至る。
また、2型糖尿病では膵β細胞の機能低下に加えて、膵β細胞量自体も減少していることが報告され、現在では広く受け入れられるようになった。

(引用終わり)

過去記事でも書きましたが、糖尿病というのは、罹病期間が長ければ長いほど、β細胞の機能障害は進行し、β細胞の総量も減って行きます。
血糖値を計って、ヒ~ヒ~言っているだけでは、事態は悪化して行くだけなのです。

そもそも糖尿病というのは、インスリン抵抗性に端を発し、代謝不全に陥り、同化できなくなる病気です。(異化が亢進)
この「同化できなくなる」というのは、重要なポイントです。
同化できなくなるから、結果、血糖値は跳ね上がります。
β細胞においても、同化(増殖)できなくなります。(異化(細胞死)が同化(増殖)を上回る)
身体全体において異化が亢進しているのに、β細胞の同化(増殖)だけが起きる、なんてオカルト現象は起こらないということです。

この「同化」には、同化ホルモンであるインスリンの働きが不可欠になります。
β細胞の同化(増殖)においても、インスリンが不可欠です。
非常に簡単に言えば、インスリンの働きさえ正常にすれば、糖尿病は治るということです。
別に、イワシの頭を信じてインスリンの働きが正常になるなら、それでも構いません(笑)

しかしながら、一つ、ややこしい問題があって、そもそもの「インスリン抵抗性」というのは、相対的なエネルギー過剰状態、つまり脂肪(内臓脂肪でも皮下脂肪でも)の過多、つまりのつまり、同化し過ぎたために同化できなくなってしまった訳です。
そうすると、「痩せる=善」と考えがちですが、必ずしもそうとは言い切れません。
仮にそうであるなら、糖質制限でモヤシまくって干からびたモヤシになりさえすれば、ほとんどの人の糖尿病は治るはずであるにも関わらず、実際には、糖毒モヤシのほとんどは糖質を摂取すると、血糖値が上がります。

糖尿病治療というのは、痩せながら太らなければならないのです。
つまり、脂肪を減らし、筋量は増やさなければならない訳です。
脂肪を減らし、筋量を増やすことが、=インスリン抵抗性の改善ということです。
別の言い方をすれば、インスリンの働きを正常にする=同化を呼び戻す、ということです。

まずは、身体の同化作用が正常になった状態で、初めてβ細胞も正しく機能できる(かもしれない)、ということなのです。
それすらできないモヤシやデブが、β細胞を語るなど100万年早いというものです(笑)

話はそれからなのです。

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コメント

いつも楽しく読ませてもらってます。
今日のブログは凄く自分に勉強になりました。
僕も頑張って糖尿病を完治させたいと思います。
これからも楽しいブログを期待してます。

2014/04/11 (Fri) 12:07 | しんじろう #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

しんじろうさん、こんにちは。

ありがとうございます。
2型糖尿病でしたら、トンチンカンなことさえやらなければ、必ず結果がついてきます。
頑張りましょう!
糖尿は1日で治らず、です。

2014/04/11 (Fri) 19:52 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
明日は名古屋です❗️

王城先生、現在フィリピンです。一旦バンコクに戻り今日の深夜便で日本に又飛びます。
名古屋には昼頃つきます。お会いできる事楽しみにしています。

2014/04/12 (Sat) 10:34 | スキンヘッド #- | URL | 編集
Re: 明日は名古屋です❗️

スキンヘッドさん、こんばんは。

お待ちしておりますよん♪

2014/04/12 (Sat) 22:40 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

こんにちわ

少しだけ疑問に思ったのですが、膵細胞を休ませるためにインスリンを早期導入すると糖毒性が解除されて薬にもどる方がいます。
これは、一時的な効果で、長期に休ませすぎると退化していくのでしょうか。
筋肉と一緒でオーバーワークにならない程度に働かせていくことが大事なのかと感じました。

2014/04/13 (Sun) 10:08 | ann #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

annさん、こんにちは。

正直、それは解らないです。

ただですねぇ、不活動性委縮の法則というのは、身体全体、つまりほとんどすべてのパーツに対して言えることです。
(最も顕著に現れるのが筋肉)

例えば、アナボリック・ステロイド、プロホルモン、メチル・テストステロン等を長期間使用すると、睾丸委縮が起きますが、これも不活動生萎縮の例です。
体内のテストステロン・レベルを人工的に上げてしまうので、睾丸でのテストステロン生成が減ります。
そして、この状態が長期間続くと、ついには睾丸が機能委縮してしまう訳です。

通常、これを避けるために、1カ月~3カ月とサイクルを組んで使用します。
つまり、ある期間使用したら、ある期間休養して完全に回復させるみたいな。

もしかしたら、インスリン・アナログというのも、こういう配慮が必要なのかもしれませんが、私は研究者ではないので、詳しいことは解りません。

2014/04/13 (Sun) 16:35 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

初めて書き込みます。たかねと申します。
かなり前の記事へのコメントですみません。

>β細胞の同化(増殖)においても、インスリンが不可欠です。
>非常に簡単に言えば、インスリンの働きさえ正常にすれば、糖尿病は治るということです。
これは、「インスリンの働きが正常になれば、減少したβ細胞の量も回復する」という解釈で良いのでしょうか?
医師のサイトなどを見ていますと、「死んだβ細胞は石のように固くなって二度と復活しない。だから糖尿病は一生治らない」などという事がよく書かれていて、
また、「β細胞の新生を確認した」という実験の結果を見ても、「膵移植を行った」などというかなり特殊な状況下での実験結果のようで、
色々調べているうちに不安になってきたのですが、王城様はどのようにお考えでしょうか?

2014/08/23 (Sat) 10:20 | たかね #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

たかねさん、こんちは。

少し補足しますと、死んだ細胞自体は生き返ることはないです。
例えば、擦り傷も放っておけば治りますが、死んだ細胞が生き返っている訳ではないです。

現在解っていることは、

1.β細胞は一般的に増殖することができる
2.β細胞の増殖には、インスリンが必要
3.増え過ぎた脂肪酸はβ細胞の機能障害を惹起する(β細胞の委縮・死滅)
4.糖尿病はインスリン抵抗性または分泌不全により、脂肪合成が滞り、脂肪分解が亢進し、遊離脂肪酸濃度が増える

ということです。

インスリンというのは同化ホルモンで、β細胞の増殖(同化)にも関わっています。
インスリンが機能しないと、身体は同化できなくなりますが、同様にβ細胞も同化できなくなるのです。

2014/08/24 (Sun) 02:14 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

お返事ありがとうございました。
擦り傷のたとえ話、わかりやすかったです。
自分のβ細胞がどのぐらいダメージを受けてるのかはわかりませんが、
インスリンの働きが正常になることでβ細胞の増殖を呼び込むことができるとのことで、
細かいことはあまり心配せずに体質改善に励もうと思います。

当方、昨年にHbA1cが7.0であることが判明し、
その後、「一日の糖質の量を150g以下にする」というプチ糖質制限を実行して
5.7まで下げたのですが、75gOGTTを受けたところ、食後二時間値が300オーバーという
酷い状態になっていました。

そんな時に見つけたのが王城様のブログでした。
「デブ2型なんて治るに決まってる」とのお言葉が大変励みになり、
また主治医からも「あなたの場合、体脂肪さえ減らせば治る」と言われたので、
(糖尿病をメインにした成人病専門医で、有名医大の助教授だった人です)
糖質制限はすっぱり止め、運動とカロリー制限で地道に減量をしています。
筋トレも、「スロトレ」というかなりヌルいやつですが実行しておりまして、
そのおかげか筋量もそこそこに増えているようです。

糖質制限を止めたにも関わらず、最近のHbA1cは5.6で、効果を実感しています。
(α-グルコシダーゼ阻害薬のベイスンを飲んでいるというのもあるかもしれませんが)
良いタイミングで良いサイトに巡り会え、大変感謝しております。

2014/08/24 (Sun) 10:49 | たかね #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

たかねさん、こんちは。

さすがは有名医大の助教授です。インチキ臨床医とは訳が違いますね(笑)

しかし、危なかったですね。
HbA1cが下がったことで糖尿病が改善したなんて勘違いしそのまま糖質制限を続けていれば、間違いなくドクターもやし教祖のように糖質食えば血糖値大爆発のポンコツになっていたと思います。
スーパーポンコツ制限とか名前変えたら良いと思うんですけどね(笑)

ちなみに、α-グルコシダーゼ阻害薬というのは食後高血糖に対処するもので、空腹時高血糖には対処できません。
ですから、糖尿病に対する作用としては弱い薬です。
今の状況では、ちょうどいいんじゃないでしょうか?
このまま行けば、すぐにそれもいらなくなると思います。

2014/08/25 (Mon) 00:54 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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