トランス脂肪酸を世界一解り易く解説する

ちはっす。

今回は、巷でヒーヒー言っているトランス脂肪酸についてのお話です。
以前にお話ししました「必須脂肪酸とは何か?」という記事を先に読んでおいて頂けると理解が早いと思います。

いつものように簡単に説明します。
詳しく説明し出すと、読んでる方も書いてる方も退屈ですから(笑)

トランス脂肪酸というのは、不飽和脂肪酸の一種なんですが、一般的に不飽和脂肪酸と呼ばれるものと二重結合の形状が違います。
二重結合というのは、以前に説明した通り、炭素同士が2本の手でつながってますから、空いている1本の手は水素とつながっています。
これが例えば、前の炭素が右手で水素を持っていたら、後ろの炭素も右手て水素をもっているのが、一般的な不飽和脂肪酸の二重結合で、これをシス型と呼びます。
ところが、前の炭素が右手で持っているのに、後ろの炭素は左手で持っている場合があります。
これをトランス型と言い、この二重結合があるものをトランス脂肪酸と呼びます。

たったこれだけの違いで世間は何を大騒ぎするか?

と思われるかもしれません(笑)
まぁ、だいたいにおいてその通りなんですが、具合の悪いこともあるのです。
例えば、電化製品のプラグの形状を考えてみて下さい。
これは差込口とプラグが合っているからプラグを差し込んで使えるんですが、メーカーごとに適当に作っていたら、そもそも使えないですね。
それと同じ様なことが我々の体内で起こるのです。
つまり、人間の体内のあちこちはシス型という形状で統一されているので、トランス型は使えないのです。
例えば酵素反応一つをとってみても、その分子構造がピタリと一致しないと反応しませんから、それ以降のシグナル伝達は起きません。
要するにプラグが合わないから電流が流れないので、使えないということです。
あるいは、細胞膜はシス型の不飽和脂肪酸で作られているのですが、トランス脂肪酸が紛れ込むと、枠に遭わない窓を無理矢理ハメ込むようなもので、至ってボロボロの壊れ易いものができてしまいます。

そんなけしからんトランス脂肪酸は、どんな食べ物に含まれているのでしょうか?
そこんところは、農水省のホームページを見ると解説があります。

【天然にできるもの】バター、牛乳、牛肉
天然の不飽和脂肪酸はふつうシス型で存在します。しかし、牛や羊などの反芻(はんすう)動物では、胃の中の微生物の働きによって、トランス脂肪酸が作られます。そのため、牛肉や羊肉、牛乳や乳製品の中に天然に微量のトランス脂肪酸が含まれています。

【油脂の加工・精製でできるもの】スナック類、クリーム、パン、ドーナツ、マーガリン
常温で液体の植物油や魚油のから半固体又は固体の油脂を製造する加工技術の一つである「水素添加」によってトランス脂肪酸が生成する場合があります。
水素添加によって製造されるマーガリン、ファットスプレッド、ショートニングや、それらを原材料に使ったパン、ケーキ、ドーナツなどの洋菓子、揚げ物などにトランス脂肪酸が含まれています。
また、植物から油を絞る際には、精製する工程で好ましくない臭いを取り除くために高温で処理を行います。この際に、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量のトランス脂肪酸が含まれています。

ということらしいです。

ちなみに、一部糖毒系のブログでは、何の根拠ががあってか「自然界のものは安全」と言っています。
二重結合のシス型がトランス型かを問題にしているのに自然も人工もないだろう、と思っていたら、案の定、米国心臓病学会が「自然だろうが人工だろうが悪影響に変わりがない。」と発表しました(笑)
糖毒真理教総本山のブログでは、読者に指摘され慌てて書き直したようです(笑)
ま、つまり、正しい知識さえ持ち合わせていればカルトに騙されることはない、ということです。

そんなトランス脂肪酸の摂取基準というのは、1日当たり総摂取カロリーの1%未満が望ましいそうです。
重さにすると、だいたい2g前後ぐらいになります。
実は、これ、普通にバランスの良い食事をしていれば大して問題にならない数字です。
何を大騒ぎするか?というぐらいの話です。
先ほどの農水省の説明をご覧ください。
トランス脂肪酸が含まれる食べ物というのは、ほとんどがデブ御用達の食い物ばかりなのです(笑)

「デブは痩せろ。話はそれからだ。」

という格言はここでも生きてくるのです(笑)

ま、あと、毎日牛肉やチーズ、その他乳製品、油漬けの糖毒制限系の方は危ないと言えるのですが、たぶんあなた方は大丈夫です。
信仰心があなた方を救ってくれます。

そう言えば、牛肉というのは100g中、平均すると約0.5gのトランス脂肪酸が含まれているのですが、如何せん自然のものですから変動幅が大きく、多い時では100g中約1.5gも含まれています。
当然のことながら、チーズやバター、牛乳なども変動幅は大きいです。
Nutrition Researchに掲載された調査によりますと、牛乳のトランス脂肪酸の含有量は、冬に比べ放牧を行う夏のシーズンの方が高いそうです。

では、気になる糖尿病との関係はどうか?と言いますと、米国糖尿病学会(ADA)のDiabetes Careに2015年6月掲載のハーバード大学の論文によりますと、少なくとも高齢者においては、総トランス脂肪酸摂取量およびリノール酸摂取量が糖尿病発症リスクと関連していた、と発表されています。
ま、つまり、不飽和脂肪酸だろうが必須脂肪酸と言えども、摂り過ぎれば害にしかならないのに、況やトランス脂肪酸をや!ということらしいです。


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コメント

クレアチンキナーゼって・・

王城さんこんにちは。

家でスクワットと腹筋をこそこそやっていましたが
ついにじっれたくなって、ジムへ週2、行ってます。
マシンだけですが。

家でスクワット・腹筋をやっていた時に
喘息でかかっている病院で血液検査を
したところ、CK(CPK)が290もあり
基準値の44~160を上回ってしまいました。

医師は、筋肉痛でしたか?筋肉が壊れているとしか
言いようがないと言っています。
何10キロものバーベルを持ち上げたわけでもないのに
自宅筋トレでもこんなことになるのでしょうか。

糖尿病とはあまり関係がないかもしれませんが
私が調べられる範囲ではあまり詳しい数値は
出てこず、よくわかりません。

ジムを続けるか、精密検査をうけるか、
悩んでます。

どんなもんでしょうか。

Tバックでお見せできる日もそう遠くないと
思っていましたのに、血液検査なんて
受けるんじゃなかった・・

2015/08/03 (Mon) 17:33 | ポルコ・サルコペニア #- | URL | 編集
Re: クレアチンキナーゼって・・

ちはっす。

激しい運動や筋トレでも上がりますよ。
通常は3日ぐらいでさがります。
もちろん病気の可能性もありますから、心配でしたら検査をうけられてはどうでしょう?

2015/08/04 (Tue) 15:20 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

こんばんは。

ババアのボヤキに優しいアドバイス、ありがとうございます。
巷の噂どおり、やさしくて素敵な紳士なのですね~~

検査受けてみるのがいいですね。
ありがとうございました。




2015/08/06 (Thu) 21:59 | ポルコ・サルコペニア #- | URL | 編集

相変わらずわかりやすい説明をありがとうございます。
今まで、脂肪酸って、わかるようでわからない所がありました。
今回の説明でようやくイメージできるようになりました。
実は、この記事を最初に読んだときは理解できなかったのです。
今日何気なく読み返していたらストンと落ちてきました。
分からないところは繰り返し読むって大事ですね。

2015/08/28 (Fri) 20:39 | anne #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

anneさん、こんちは。

脂肪酸は奥が深いですね。
身体にはなくてはならないものですが、不飽和脂肪酸とて摂り過ぎて酸化すれば猛毒になります。

脂肪を制する者は糖尿を制す、なのです(笑)

2015/08/31 (Mon) 00:25 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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