糖質制限、その論理と情熱-5

さて、ひょうたん親父を始めとする糖質制限真理教のカルト諸君が、妙にこだわる、
「脳はケトン体もエネルギーとして使える!」
という話です。

まぁ、はっきり言って、我々のような一般人にはど~でもいいような話なんですが、一応カルトを語る上では避けては通れないので、つまんない話ですが、お付き合い願います。

通常、我々の脳は糖をエネルギーとして使っています。
脳というのは、偏食家というか非常に我がままで、糖しか食べないのです。
しかも、自分だけ結構な量を使います。
しかし、それだと、ご飯を食べられなくなると、我々はすぐに死んでしまいます。
それではいくら何でもちょっと具合が悪いんで、我々の身体というのは何重にもバックアップシステムを持っています。
我々が飢餓状態になったり、あるいは糖が不足したり、または空腹時、脂肪をエネルギーとして使おうとβ酸化の亢進が起きます。
β酸化が亢進すると、結果としてアセチルCoAが生じます。
まぁ、これはエネルギーの元になるようなものと考えてください。
しかしながら、仮に肝臓に大量のアセチルCoAがあったとしても、このままの形では血中へ移行しないので、他で使えません。
そこで、このアセチルCoAを水溶性のアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンというケトン体に一旦変換して、全身に供給する訳です。
これは、限られた糖エネルギーを脳や赤血球(赤血球はミトコンドリアがないために解糖系に依存している)等に、優先的に供給するためです。
で、いよいよヤバくなると、徐々に脳でケトン体が使われる割合が増えていきます。(100%ではない)
どれぐらいの割合でケトン体が使われるかと言うと、実はハッキリ解っていないのです。
生化学の教科書によって、書かれている割合はまちまちで、20~70%ぐらいになってます。

ケトン体の中でアセトンは揮発性が高いので、主に呼気中に行きます。
ケトン体が過剰の人が臭いのは、いわゆるケトン臭です。
ちなみに、ひょうたん親父が臭いのは、加齢臭だと思います(笑)

以上で、脳がケトン体を使う仕組みはご理解頂けたかと思います。

ここで例えば、どこかの大学の先生なんかが、新聞等からコメントを求められ、
「朝食はしっかりと食べた方が良いです。脳はブドウ糖しかエネルギーとして使えないので、炭水化物もしっかり摂りましょう。」
なんて発言すると、カルトの皆さんから
「デタラメ言うな!脳はケトン体もエネルギーとして使える!」
なんて噛み付かれる訳です。
まぁ、使えると言えば確かに使えるんですが、オルタネイティブの代替エネルギーではないので、厳密に言えば、双方とも正確ではありません。

と言うか、こんなの、ひと言で言えば、普通の健常者に向けて言ってる話で、ケトン臭いキミらに言ってる訳ではない、と言ってしまえばそれで終りなんですが、大学の先生ですから、そう言う訳にもいきません(笑)
かと言って、アセチルCoAを水溶性のアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸、アセトンというケトン体に一旦変換して、あ~こりゃこりゃ、なんていちいち説明するほどの話でもありません。

別に朝食抜いたからと言って、どうということもありませんが、
「抜きたきゃ抜きゃいいだろう、ばか。」
と言う訳にもいきません。大学の先生ですから(笑)
前日の晩飯が夜の8時として、朝食を抜けば、昼飯までに16時間ほど食事が摂れない時間ができてしまう訳ですから、β酸化も亢進し出して、徐々にケトン体が増えてきます。
(体内の糖は絶食すれば、ほぼ1日で枯渇します。)
ケトン体のアセト酢酸、β-ヒドロキシ酪酸は酸性であるため、体内のpHも酸性に傾きます。
まぁ、これぐらいではどうってことないんですが、行き過ぎると、アシドーシスになり、場合によっては脱水・中枢障害・昏睡などが引き起こされます。
やはり、そこは大学の先生ですから、「朝食は食べた方が良いよ」という話になる訳です。

まぁ、こんなのは「健康には早寝早起きです」と言っているのと大して変わりません。
早寝早起きしたから健康になる訳でもないし、しなかったから直ちに健康が害される訳でもありません。
吉野家で深夜バイトしてる人も、いちいちそんなコメントに噛み付きません。

でも、糖質制限真理教のカルトの皆さんは、前回の「フードファディズム」で説明したように、不当に差別され迫害されている異端ですから、たとえ健常者に向けたど~でもいいようなコメントにも、自分達が攻撃されているかのように勘違いし、横からシャシャリ出て来ては、全くつまんない所でハッスルする訳です。
「脳はケトン体もエネルギーとして使える!」なんて話は、糖質制限やってるモヤシやひょうたんには重要な問題かもしれませんが、糖尿病でもない普通の健常者にはど~でもいい話なのです。
健常者が、わざわざ飢餓状態になって脳にケトン体を送る意味なんてないですから。

それともう一つ言えることは、「脳のエネルギーは糖のみ」なんていう話は、糖質制限者が言う「カロリー制限食では血糖値のコントロールができない」という嘘八百に比べれば、遙かに罪がありません。
私は、3ヶ月間カロリー制限食でしたが、一度も血糖値が異常を示したことはないし、カロリー制限を止めた現在ですら同じです。
これは、ひょうたん親父に言わせれば、「きみの身体は特別だから」と言います(笑)
カルトというのは、自分達に都合の悪いことは「例外」で済ませるようです。
もちろん、それは私の身体が特別ではなく、そのように対処していた(カロリー制限と高強度筋トレを組み合わせていた)からで、誰がやったって同じ結果になります。
だいたい、私が最初から特別な身体を持ってるなら、そもそも糖尿病になる訳がありません。
もし、私がひょうたん親父のように頭が悪くて、カルトの言葉を鵜呑みにしていたら、恐ろしくも今頃はモヤシかひょうたんになって、ふすまパンを食い続けていたでしょう。
そう考えると、信じて疑わない馬鹿どもの方が遥かに罪が重いのです(笑)

-つづく-



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コメント

食後血糖値

こんばんは~。

恋太さんの論理感心しながら読ませて貰っています。
普通の食事をしているなんて羨ましいです。

恋太さんは食後血糖とかって測っているのですか?
この理論での食後血糖値、A1Cとか興味あります。
もしよかったらブログに載せて頂けますか?

2012/08/16 (Thu) 21:12 | マリン #- | URL | 編集
Re: 食後血糖値

マリンさん、こんばんは。

え~と、思い出してブログに載せますので、少々お待ち下さい。

2012/08/17 (Fri) 02:28 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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