糖質制限、その論理と情熱-6

ここんとこ、糖質制限と筋トレについて、似たような質問をいくつか頂きました。
そこで今回は、ひょうたん親父の筋トレのその後をご報告しつつ、その辺を語りたいと思います。

以前にお知らせしてから、ひょうたん親父が糖質制限をしながら筋トレを始め1ヶ月半ほどが経過しました。
で、その途中経過を発表したいと思います。
一応、ひょうたん親父にはこのブログも知らせてありますが、どういうメニューでやっているのか、その内容までは私は聞いていないので知りません(興味もないですし。笑)

ただ、「大して変わらない」という私の予想を裏切り、確かによく見れば少しだけ変わりました。
それは、ひょうたんから少しだけ脂肪が取れ、モヤシに近づいたのです(笑)
心なしか腹回りが少し減ったような気がします。
洗濯板のような薄い胸板や、折れそうな手足はそのままです。
もっとも、本人は筋肉が増えたと言っていますが、少なくとも目視で確認できるレベルではないです。
まぁ、本人が増えたと言っているんですから、それはそれでいいんじゃないでしょうか(笑)
たぶん、3gぐらいは増えたのでしょう。
(ちなみに、体重は少し減ったらしいので、筋肉が増えている可能性はほとんどないと思います。)

2型の糖尿病というのは、以前にもご説明した通り、インスリンの作用が低下しているため身体が糖を取り込めず、血糖値が高いにも関わらず、勝手にエネルギー不足と判断し、糖新生が亢進したり、エネルギー代替手段として脂肪の分解が亢進します。
これは身体がカタボリックな状態になっており、異化作用が亢進している状態です。
つまり、身体は脂肪や筋肉を分解してエネルギーを作り出す訳です。
糖尿病初期の人が勝手に痩せていくのは、このためです。
たいていの場合、こういう人達は薬が効き始めると、体重の減少もストップします。
ここで、食事制限が適当だと、なかなか体重が減らなくなります。

このカタボリックな状態と正反対の状態が、アナボリックな状態で、同化作用が亢進し、身体が筋肉や脂肪を合成する訳です。
この異化と同化という二つの相反するシステムを理解しておくことは、重要なことです。
何故なら、「満腹ダイエット」という糖質制限のみならず、如何なるダイエットと言えども、結局は身体をカタボリックな状態にすることだからで、つまり言い換えれば、あらゆるダイエットというのは、血糖値を除けば、糖尿病患者の身体の中で起こっていることと同じ状態を人為的に作ってやり、その状態を同化作用よりも長く保ってやるということです。
(で、結果痩せる。)
つまり、トータルで見て、異化という作用が同化という作用を上回っていれば脂肪や筋肉の分解される量が多くなり、結果痩せるということです。
(異化や同化を制御するシグナルは様々なホルモンで、同化に関わる主なホルモンがインスリンです。)
同化と異化という作用が、エネルギー換算上均衡であれば、体重は増えもしないし減りもしません。
(当たり前のことですが、分解された脂肪や筋肉と同量の脂肪と筋肉が合成された場合)
ですから、糖尿病初期において、また、食事制限をしながら筋トレを行っても、筋量がなかなか増えないのと同様に、異化が亢進している糖質制限下で筋トレを行っても、筋量を増やすことは究めて困難である上に、インスリンという同化ホルモンの分泌を抑える糖質制限下では更に難しくなり、それが長期に渡れば渡るほど絶望的になります。

ま、しかし、理屈を説明してもひょうたん親父のような頭の悪い人達には理解不能でしょうから、私がもっと良いことを教えて上げます。
それは、以前にもチラっと書いたことなんですが、インスリン自体の分泌が異常で空腹時高血糖でもない限り、糖質制限を続けていれば血糖値は安定するんですから、何ゆえ筋トレまでやる必要があるんですか?
恐らく、モヤシやひょうたんと言われるのが悔しくて、後先考えず「糖質制限で筋トレをすれば筋肉は増える!」と言ってしまい引っ込みが付かなくなったのでしょうが、それは信者獲得という戦略上、究めて分が悪いことです。
何故なら、実際にそれを信じて糖質制限真理教に入信した人が筋トレをやってみたところで、現実的にはやせ細るばかりですから、ほとんどの人が「騙された」と感じるでしょう。
そりゃ中には、それすら解らない狂信的な人もいるかもしれませんが。
それでは、将来に問題を先送りするのと同じなのです。

あと、一つ、決定的に言えることは、糖質制限だけで十分なのに、その上筋トレなんて、難行苦行が増えるだけじゃないですか(笑)
仮に、「糖質制限しながら有酸素運動をすれば劇的に痩せる!」という謳い文句ならまだ解ります。
カタボリックな状態でカタボリックに傾く運動を行えば、効率も良いし効果も上がるからです。
糖質制限下で筋トレをして筋肉を増やす、なんていう、ほとんど意味のないぐらい効率の悪いことをするよりも、最初から食事制限と筋トレやって3ヶ月もすれば食事制限はなくなるんだから、効率の面でも効果の面でもそっちの方が良いに決まってるじゃないですか(笑)

したがって、ここでカルトの皆さんが取るべき戦略は、できもしないことをやれるなんて言うのではなく、パラダイムの変換です。
つまり、「モヤシやひょうたんこそ素晴らしい!」というパラダイムシフトです。
そもそも、モヤシやひょうたんやデブの何が悪いんですか?
(デブは関係ないか?笑。)
世界に目を向ければ、例えば、デブなんか嫌われているのは、米国の一部か日本ぐらいのものです(笑)
ロシアやウクライナやベラルーシでは、圧倒的にデブはモテますよ。
もっとも、モヤシはどこ行っても嫌われていますが、日本ではそれほど嫌われていません。
今こそ、モヤシやひょうたんの素晴らしさを世に広めれば、おのずと糖質制限は世間に広まるのです。

私はイヤですけど。

-つづく-




スポンサーサイト
面白かった記事はブックマークしよう!
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する