スーパー糖質制限の嘘八百

despair-513529_640.jpg



ちはっす。

先日、糖質バカさんのブログを読んでいたら、聞き捨てならん、いや見捨てならんものを見つけてしまいました。

鳩山邦夫氏の訃報についてDr.糖尿モヤシ教祖が書いた記事のコメント欄がただひたすら凄かった

この記事の中で引用しているモヤシ教祖のブログ記事、

鳩山邦夫氏の死去及び糖質制限食の有効性・安全性に関して。

の中の、以下の記述です。


3)
①米国糖尿病学会は、2007年まで
 糖尿病の食事療法において 糖質制限食は推奨しないとしていました。
②2008年、「食事療法に関する声明2008」において、「減量が望まれる糖尿病患者には
 低カロリー食、もしくは低炭水化物食によるダイエットが推奨される」と、
 1年の期限付きで、糖質制限食の有効性を認める見解を記載しました。
③2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで
 糖質制限食の有効性を容認しました。
④2013年、「食事療法に関する声明2013」において期限や限定なしで、
 糖質制限食を容認しました。

(中略)

3)により、米国糖尿病学会が、6年間をかけて、肯定・否定含めて、様々な多数の研究論文を検証して、 糖質制限食を容認したプロセスがわかります。

つまり、米国糖尿病学会は、2013年、糖質制限食の有効性と安全性を正式に容認しました。

ここにおいて、日本糖尿病学会がどのような見解を出そうと世界的には、糖質制限食の有効性・安全性は担保されたと言え、この論争に関しては勝負はついたということです。



米国糖尿病学会のサイトを読んだことがある人なら、「よくもまぁ、こんな大嘘を堂々と書けるものだ。」と、あきれ返ることだと思います。
信者が阿呆なのを良いことに、デタラメ、捏造やりたい放題です。

このカルト教団がやっていることは、米国糖尿病学会が全体として何を言っているのか?ということには何の理解も関心もなく、ただ都合の良いように解釈できそうな文節を抜き出し、都合の良いように捏造解釈しているだけです。
考えようによっては、朝日新聞の捏造記事よりタチが悪いと言えます。

で、この嘘に関しては、過去記事においても度々指摘して来ましたが、いまだにこんな大嘘を垂れ流しているのは社会悪にしかなりませんから、今一度ハッキリさせておきましょう。

まず、

糖質制限の嘘八百!米国糖尿病学会は本当は何と言っているのか?

でも述べました様に、米国で「ローカーボ」と言うと、普通の食事から単に炭水化物量を減らすというだけで、スーパー糖質制限とはかなり違います。

カルト教団公式ブログによれば、スーパー糖質制限というのは、毎回の食事の糖質量(炭水化物量ではなく糖質量)を20g以内に抑え、総摂取カロリーの比率を「糖質12% 脂質56% タンパク質32% 」とするものらしいです。
無論、「飽和脂肪酸は素晴らしい!ケトン体万歳!」と、ブログ全般で書かれています。

米国でこの考えとほぼ同じものと言うと、「ケトジェニックダイエット」と呼びます。
とは言え、「ケトジェニックダイエット」と限定すると、米国糖尿病学会の公式サイトには、ただのひと言も出て来ませんから、ここで話が終わってしまいます(笑)

それだと、この記事が続きませんし、面白くもない結果になるので、ここは一つ、カルト側へのハンディキャップとして、その辺はうやむやにして話を続けます。
阿呆相手だと、ハンディもいちいちこちらが考えないといけないので大変なのです(笑)

では、まず最初に、

③2011年、肥満を伴う糖尿病患者に2年間の期限付きで
 糖質制限食の有効性を容認しました。


という寝言を見てみましょう。

これは、米国糖尿病学会の Standards of Medical Care in Diabetes 2013 のMedical Nutrition Therapy(医学的栄養療法)のセクションのENERGY BALANCE, OVERWEIGHT, AND OBESITY(エネルギーバランス、過体重、肥満)の章に出て来ます。

原文では何と書いてあるかと言いますと、

For weight loss, either low-carbohydrate, low-fat calorie-restricted, or Mediterranean diets may be effective in the short-term (up to 2 years).
(体重減には、ローカーボ、低脂肪カロリー制限、地中海式ダイエットが2年までの短期間において効果的です。)

For patients on low-carbohydrate diets, monitor lipid profiles, renal function, and protein intake (in those with nephropathy) and adjust hypoglycemic therapy as needed.

そして次の文では、ローカーボダイエットを行う患者については、脂質プロファイル(総コレステロール値、LDLコレステロール値、HDLコレステロール値、中性脂肪値等)、タンパク質摂取量、腎機能を監視し、必要に応じて低血糖に対処する必要がある、と言っています。

更に同セクション、MACRONUTRIENTS IN DIABETES MANAGEMENT(糖尿病管理における主要栄養素)では、

Saturated fat intake should be <7% of total calories.

飽和脂肪酸摂取量は、総摂取カロリーの7%未満にすべきである。

と言っています。
飽和脂肪酸摂取量を総摂取カロリーの7%未満にして、総脂質摂取を56%にするなんてことは、普通の食事からは不可能ですから、米国糖尿病学会のガイドラインに従う限り、2013年の時点ではスーパー糖質制限など、お話になっていない訳です。

ちなみに、2型糖尿病の予防に関する推奨事項では、

定期的な運動とカロリー制限、脂肪摂取を控えることは2型糖尿病のリスクを減らします。

2型糖尿病リスクのある人は、14g/1000kcalの食物繊維摂取と、炭水化物摂取の半分を全粒穀物にすることを推奨します。

等と書かれています。

ほんじゃぁ、現在はどうなっているのかと言いますと、カルト教団によれば、米国糖尿病学会は期限や限定なしで糖質制限食を容認しているはずです。

Standards of Medical Care in Diabetes—2016

を見てみましょう。

糖質制限を容認どころか、ケトジェニックダイエットはおろか、「ローカーボ」の記述まで無くなってしまいました(笑)
これでは私も引用のしようがありません。

医学的栄養療法のセクションには何が書かれているかといいますと、「女性の1日のカロリー摂取量は1,200–1,500 kcal、男性は 1,500–1,800 kcalにした方がいいよ。」とか、炭水化物、脂肪、タンパク質、ナトリウムと、それぞれの栄養素について記述があります。
何が書かれているのかと言いますと、別段目新しいことはなく、「精製された炭水化物よりも全粒穀物の方がいいよ。」とか、「飽和脂肪酸摂取量を減らす。」(オメガ3等の必須脂肪酸摂取は推奨)等です。
ちなみに、「心疾患の予防」セクションでも「飽和脂肪酸を減らせ」と言っています。

こんなはずではないので、こうなったら米国糖尿病学会の糖尿病患者・一般人向けのサイトを見てみましょう。

米国糖尿病学会

とは言え、ここでもこんなことが書かれています。

The goal for people with and without diabetes is to eat less than 10% of calories from saturated fat.
For most people, eating this is about 20 grams of saturated fat per day.


糖尿病のあるなしに関わらず、飽和脂肪酸摂取量は総摂取カロリーの10%未満を目指すべきで、g換算すると、おおよそ1日に20g程度らしいです。

「7%未満」という2013年頃の記述に比べれば幾分緩和されましたが、それでもかなりキツイ数字です。
と言いますのも、一方で米国糖尿病学会はオメガ3系等の不飽和脂肪酸の摂取は推奨していますが、不飽和脂肪酸を多く含む食材にも飽和脂肪酸は含まれますから、注意していないと「総摂取カロリーの10%未満」は、なかなか守れないのです。
(例えば、1日の総摂取カロリーが1500kcalの人なら、1日の飽和脂肪酸摂取量は17g未満です。)

米国糖尿病学会の勧告に従い、スーパー糖質制限を行うとすれば、糖質12%、飽和脂肪酸10%で、残りの78%は何を食えばいいのでしょうか?(笑)
これでスーパー糖質制限を実際にやろうとすれば、1日2回茹でたササミ、1回は青魚、毎回オメガ3-6-9系の脂肪酸をガブ飲みするしかやり様がありません(笑)
間違っても牛肉、豚肉、加工肉など食えないです。

更に、カルト教団が「素晴らしい!」とオシッコちびっているケトン体については、米国糖尿病学会は何と言っているのでしょうか?

米国糖尿病学会はケトン体について何と言っているのか?

という記事の中でも紹介しました通り、米国糖尿病学会は、

Moderate or large amounts are a danger sign.
They upset the chemical balance of your blood and can poison the body.
Never exercise when your urine checks show moderate or large amounts of ketones and your blood glucose is high.
These are signs that your diabetes is out of control.
Talk to your doctor at once if your urine results show moderate or large amounts of ketones.

中程度、あるいは大量のケトン体は危険な兆候です。
それらは血液のケミカルバランスを狂わし、身体を害します。
尿中に中程度または大量のケトン体があり、高血糖の場合は運動を行ってはいけません。
これらは糖尿病が制御不能であることを意味します。
ケトン体が検出された場合は、直ちに主治医に相談して下さい。


と言っています。

つまり、カルト教団が喧伝する、

米国糖尿病学会は、2013年、糖質制限食の有効性と安全性を正式に容認しました。

ここにおいて、日本糖尿病学会がどのような見解を出そうと世界的には、糖質制限食の有効性・安全性は担保されたと言え、この論争に関しては勝負はついたということです。


というのは、真っ赤な嘘。

「勝負はついた」というのは、ある面、勝負はついたと言えますが(笑)、カルト教団がどんな大嘘をつこうとも、糖質制限の有効性・安全性を担保する糖尿病学会など世界のどこにも存在しませんし、ましてスーパー糖質制限を容認する糖尿病学会など世界のどこにも存在しません。

寝言は寝て言え、という話なのです。



o-Method

糖尿病Q&A
糖尿病、運動、食事、その他に関する質問はこちらで!


MonsterFactory
モンスターファクトリー・オンラインショップ
おまえら、たまにはここで何か買って下さい。


▼記事が面白かったらクリック!つまらなかったら懲らしめのためクリック!








にほんブログ村 病気ブログ 2型糖尿病へ
にほんブログ村


糖尿病 ブログランキングへ



follow us in feedly

スポンサーサイト
面白かった記事はブックマークしよう!
このエントリーをはてなブックマークに追加

コメント

江部医師は嘘までついて扇動だなんて・・・

おはようございます。

江部医師は嘘をついてまでスーパー糖質制限を正当化して、
愚かな部類の人を扇動するなんて、
本当に丸っきりのカルトですね。
まあ良く考えないで騙される方もアレですが(笑。

2016/07/12 (Tue) 10:37 | えむ #bCX/9bio | URL | 編集
Re: 江部医師は嘘までついて扇動だなんて・・・

えむ さん、こんちは。

もやし教祖は自分では嘘をついてるとは思ってないですよ。
自分でも本当だと思っています。

嘘をついているのは日本糖尿病学会や一部マスコミの方です。(と、思っている)
そして、普通の人々は糖尿病学会やマスコミの嘘に騙されているのです。(と、思っている)
ですから、真実を世の中に伝えなければならないのです。(と、思っている)

すべてのカルトはこういう構図で出来上がっています。

例えば「スーパー糖質制限の嘘八百」という記事を書けば、読んだ皆さんは「もやし教祖は嘘までついてインチキ療法を勧めるトンデモない奴だ!」と思うかもしれません。

しかしながら実際には少々違います。
彼は、悪人ではなく、善良で真面目な人です。
私は直接会ったことはありませんが、会えば物腰も柔らかく良い人であることは間違いありません。
そして「スーパー糖質制限を世に広める」というのも、全ては彼の善意と熱意が根底にあります。

実はこの構図こそが、社会にとって最も危険な構図なのです。
つまり、善良で真面目で熱意と善意に溢れた馬鹿というのは、時として悪人よりも社会にとって害悪なのです。

2016/07/12 (Tue) 16:56 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
勉強になります

リテラシーってすごく重要なんですね。

こちらのブログを拝見し、糖質を普通に摂取するようになって半年ほど経ちます。
体重は変わりませんが(BMI18〜18.5)、
健康診断の数値が全部正常になりました。
私は昨年甲状腺もT3の値が低く、橋本病を疑われたのですが結果診断には至らず。
ただの糖質不足だったようです。

私が自分の頭で考えずに人のいうことを鵜呑みにしたからなので何も文句は言えません。
こちらのブログで教えていただいたことをこれからも実践してまいりたいと思います。ありがとうございます。


2016/07/13 (Wed) 01:04 | サッサ #iDX8.YKs | URL | 編集
Re: 勉強になります

サッサ さん、こんちは。

BMI18は痩せ過ぎですねー。
将来のためにも、もう少し筋肉を付けた方が良いので筋トレしましょう!


2016/07/13 (Wed) 12:53 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

王城さん。巷では糖質オフ関連の食品が目立つようになって来ましたし、緩い糖質制限からキツイのまで一括りにした巨大な糖質オフ関連グループもでき始めてます。糖質制限もケトジェニックももう誰も批判、中傷するものではないと思いますよ。互いに自由に活動すれば良いだけです。糖尿で医者が糖質制限勧めたってやらない人はやらない、やる人はやるんですから。喫煙者と禁煙者の問題と一緒。

2016/07/14 (Thu) 12:02 | ははは #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

はははさん、こんちは。

読めないですか?

好きでタバコ吸うのと、「タバコ吸ったら肺がんが治る!」とか子供にタバコを吸わせたりするのは違うんですよ。

2016/07/14 (Thu) 19:31 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
No title

>はははさん

横から失礼します。
糖尿病で深刻な状況に陥り、藁をも掴む気持ちで治療法を探していた者にとっては意図しようがしまいが根拠もいい加減な情報を流す人には怒りを覚えます。

医師の肩書きをもって行えば尚更です。
例えば災害やテロなどの状況で流言を流す人に対して人は人、自分は自分だからと割り切れますか?
切羽詰った状況でも、お互いに自由に活動していれば良いと、嫌なら聞き流せと言われるんでしょうか?
王城先生は彼を善人とおっしゃいましたが、もしそうなら自身の手法を世に広める前に再考に再考を重ねるべきでは?。そして玄米程度で血糖が暴れる時点で、「これを広めるのはまずいぞ」と何故思わなかったんでしょうか?

自分もヘモ13以上でしたが、筋トレで現在5.6、食後2時間で85-95になってます。
食事は量・質共に健康人と同じです。
すいませんが、糖質制限をしていればどのレベルで改善したという事になるのでしょうか?
人によって状況が違うので糖質制限自体を否定はしませんが、自分の認識では最近のスーパー糖質制限はむしろそのリスクの方に脚光を浴びているように思います。

2016/07/15 (Fri) 09:26 | 噛ませ豚 #XmMyWn3s | URL | 編集
Re: No title

噛ませ豚さん、

斜め横から失礼します。

くどいようですが、教祖は善人ですよ(笑)
無論、信者も全員善人で良い人達ばかりです。
よもや自分達がデマや流言を流してるなどとは微塵にも思っていませんし、新しい科学によるパラダイムシフトなんです。

そこが一番怖いところなんです。

善良で真面目で熱意と善意に溢れた馬鹿というのは、時として悪人よりも社会にとって害悪なのです。

名言なのでも一回言っときます(笑)

2016/07/15 (Fri) 17:49 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
長期のエビデンス

もやし教祖のブログで長期の安全性のエビデンスとしてコホート研究というものを出してます。その研究では糖質は一番低いグループで36.8%でした。。。51%と72%の比較も自信満々に紹介してます。教祖によればこんなの糖質制限じゃなかったはず。完全にミスリードしてますね。

2016/07/16 (Sat) 05:01 | hima #- | URL | 編集
Re: 長期のエビデンス

himaさん、こんちは。

そう言えば、昔、都合の悪い論文が出てきた時に、「あれは中糖質だからゴニョゴニョ」と言ってましたね(笑)

どんな記事だったか忘れたので誰か探して下さい。

ま、言ってることがコロコロ変わるのは今に始まったことじゃないんですけどね(笑)

2016/07/16 (Sat) 21:31 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
アメリカ=世界

米国…、世界的に安全…担保した…
とありますが、仮にアメリカが糖質制限にOKしたとしても、それが何故"世界的"にOKになってしまうのでしょうか。

アメリカ人もビックリですね。

一を聞いて勝手に十にしてしまう感覚こそが、恐ろしいですね。
しかも一でもなくて、マイナスくらいのようですけど。

2016/07/16 (Sat) 22:56 | たー #- | URL | 編集
Re: アメリカ=世界

たーさん、こんちは。

おっしゃる通りですね。

「欧米ハーー!」とか言う奴でも、「欧」と「米」は全然違うことを知りませんよね。

米国と英国ですら全然違います。
私は昔、米国某州に住んでいましたが、初めて英国へ行った時、びっくりするぐらいのカルチャーショックを受けましたよ(笑)

2016/07/18 (Mon) 13:21 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
中糖質ごにょごにょ

これのことでしょうか。
http://koujiebe.blog95.fc2.com/blog-entry-2419.html

長期のエビデンスとして紹介していたコホート研究も教祖の言葉を借りると
"糖質制限食はどの群にも属さない"んですけど、
おそらく前に言っていることを忘れているんでしょうね。

2016/07/20 (Wed) 05:18 | hima #- | URL | 編集
Re: 中糖質ごにょごにょ

himaさん、こんちは。

自分で「スーパー糖質制限とは何んの関係もない」と言ってますね(笑)

やはり、ケトン脳では、アストロサイト~ニューロン乳酸経路を通らないので長期記憶形成に問題が生じますね。
論文通りのことが起こってますね(笑)

2016/07/22 (Fri) 01:36 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
中糖質ごにょごにょ

30-40%の糖質のデータの都合がいいときと悪いときで使い分けるようなインチキだと思っていましたが、王城さんのおっしゃるとおり本気でそう信じているなら、確かにケトン体が原因かもしれないですね。気をつけます(笑)

2016/07/23 (Sat) 05:09 | hima #- | URL | 編集
Re: 中糖質ごにょごにょ

hima さん、こんちは。

もちろん、本気でそう信じていますよ。
信者が揃いも揃ってボンクラばかりなので、できる芸当なのです(笑)

2016/07/23 (Sat) 23:20 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する