デブは自己責任か?

今回はデブの話です。

とかくデブというのは、世間から「自己責任」と言われ、自己管理能力のない駄目人間というレッテルを貼られたりします。
しかしながら、最近の研究では、そうでもないことが解って来ています。

例えば、β3アドレナリン受容体遺伝子が変異(ホモ型・Arg64Arg)である場合、基礎代謝が200kcal低下すると考えられています。
(β3アドレナリン受容体遺伝子は、簡単に言えば脂肪代謝に関わる遺伝子です)
他にも肥満や基礎代謝に関わる遺伝子として、β2アドレナリン受容体、UCPファミリー、PPARγ2、FABP2、Kir6.2、Angiotensinogen、RAGE、SUR1等があり、それぞれ変異していれば基礎代謝がマイナスいくつになったりプラスいくつになったりということが解っています。
したがって、これらの遺伝子検査をし変異が解ると、マイナス・プラス分を合計してやれば、自分のほぼ正確な基礎代謝が解る事になります。
(遺伝子検査は、肥満治療を行っている病院でもできます。)
例えば、標準の基礎代謝が2000kcalで、遺伝子変異分の合計が-300kcalであった場合、実際の基礎代謝は1700kcalということになります。
そうすると、この人が食事制限をして2000kcalを摂取したとすると、実際には体重を維持できず、太ってしまう訳です。
たいていのデブというのは、何らかの遺伝子変異を両親から受け継いでいる可能性があります。
前述のβ3アドレナリン受容体遺伝子の変異だけでも、実に日本人の3割以上に上ります。

仮にここで、デブが一念発起してダイエットして標準体重まで痩せたとします。
以前にも触れましたが、単に痩せるだけならカロリーの問題ですから、それがカロリー制限であれ、糖質制限であれ、消費カロリーが摂取カロリーを上回れば、地球上の如何なるデブでも痩せることができます。
そういう訳ですから、痩せるだけならそう難しくはないのですが、問題はここからです。
上の例の人の場合、基礎代謝が-300kcalなので、標準摂取カロリーを摂取しても+300kcalになります。
+300kcalというと、ほぼ25日毎に1kg増量する数字です。
更に問題なのは、ダイエットというのは、効果が大きければ大きいほど、つまり短期間で痩せれば痩せるほど、筋量が犠牲になる割合が大きいということです。
これを回避し脂肪だけを減らそうと思えば、異化と同化を組み合わせスローなダイエットにしなければ不可能です。
これは体重を増やす場合にも同じことが言えます。
短期間で増量しようと思ったら、たとえどれだけ高強度で筋トレを行っても、100%筋肉だけを増やすなんてことは不可能で、多かれ少なかれ脂肪も増えます。
筋量だけを増やすなら、やはり同化と異化を組み合わせ、スローに増量するしかないのです。
特に、筋トレ等のレジスタンス運動を行わずに糖質制限だけで痩せると、身体はアナボリックに傾くことがほとんどなく、一直線に異化が亢進して行くので、筋量が犠牲になる割合が大きくなります。
(逆に言うと、糖質制限はダイエットには絶大なる効果がある。)

筋肉1kgの増減が基礎代謝に与える影響は、およそ50kcalと言われています。
(結構アバウトな数字なんですが、まぁ、一応、国立健康栄養研究所もそう言ってる数字なんで、そう目茶苦茶な数字ではないと思います。笑)
そうすると、筋量が2kgも減れば、更に基礎代謝が-100kcalということになってしまいます。
これでは、デブに「リバウンドするな。」と言う方が無理です。

かくしてデブはリバウンドを繰り返し、糖尿病患者は良くなったり悪くなったり、いつまで経っても治らないということになります。

そういう意味では、糖質制限をやり続けるというのは、ある意味合理的な選択です。
やり続けるからには、現実的にはリバウンドしないからです。
食事制限や有酸素運動で改善後に、また元の生活に戻るぐらいなら、糖質制限をやり続けた方が遙かにマシな選択なのです。
ひょうたん親父のような糖質制限カルト派は、糖質を摂らないことが絶対「善」で、全ては上手く行くと信じていますが、実際には、痩せた結果インスリンの作用が高まり、血糖値もコントロールでき、かつリバウンドしない、という点が重要です。
それを証拠に、インスリン自体の分泌が異常になれば、糖新生が止まらなくなり、糖質制限しようがしまいが空腹時高血糖が続いたりします。
ですから、「糖は毒だ!」とか「人類の歴史は糖質制限だ!」なんていうトンチンカンな合理化をしてでも、糖質さえ摂らなければ血糖値は上がらないしリバウンドもしないので、とりあえず上手く行くのです。
まぁ、阿呆が幸いして、結果オーライになっているとも言えます(笑)

とは言え、我々のような知性ある文明人なら、そんな阿呆な合理化の仕方は恥ずかしくてできませんし、まだまだグローバルにモテたいと思う方々にとっても、血糖コントロールと引き換えに干からびたようなモヤシになることは避けたいでしょう。
ちなみに、糖質制限で痩せると干からびたように見えますが、実際に体内の水分量も減っています(笑)
これは糖質を制限することによりブドウ糖の供給が減り、筋グリコーゲンが減るためで、グリコーゲンはブドウ糖1gにつき2.7gの水と結合して、筋中に蓄えられているのです。
(この研究の実験結果は、2011年5月31日~6月4日に米国デンバーにおいて第58回American College of Sports Medicine:ACSMで発表されました。)

では、デブがリバウンドしないためには、どうすれば良いのかと言いますと、もうここまで引っ張ったんだから、高強度筋トレに決まってるじゃないですか(笑)
-300kcalなんて、筋量を6kg増やせば、行って来いですよ。
プラス、筋トレ自体の消費カロリーや超回復に関わるカロリーまで入れたら、ほとんど食い放題です。
あと、太り易いデブというのは、アナボリックに傾き易いということですから、筋量も増やし易いのです。
むしろ、そういう遺伝子を受け継いだことを両親に感謝しなければいけません。
ま、だから、脂肪も付き易いということも言えるんですが(笑)
しかも、高強度筋トレなら週に3回で十分なので、怠惰なデブにもピッタリです!

どうですか?
なんかよく解んないけど、元気が出てきたでしょう?(笑)

2型の糖尿病なんか全く恐るに足らずです。
三ヶ月もしたら、自分が糖尿病であったことすら忘れさせてくれます。
私なんかは、今や自分か糖尿病であったことを思い出すのは、このブログを更新してる時だけです。


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コメント

行ってきました。

恋太さん。こんばんは。

今、トレーニングに行ってきました。

トレーナーの方に股関節に負荷をかけないやり方を教えて貰ったのですが、器具による筋トレではなくとりあえずダンベルのトレーニングから始めた方がいいと言われてやってきました。
ダンベルと言っても今日はなしで腕、胸、背中の筋トレ5種類を20回を2セット30分ぐらいからでしたが・・・。
※会員制のジムではなく自治体のトレーニング室なんですがね。

恋太さんから見るとショボって感じですけど、とりあえず、始めたので1歩前進という事で!!

糖質制限は続けているので(笑)少しずつ慣れてきたら糖質も増やして行こうと思っています。

また報告しますね。

2012/09/15 (Sat) 21:45 | マリン #- | URL | 編集
Re: 行ってきました。

マリンさん、こんばんは。

初日はそんなもんで十分です。
最初の内は、軽い重量で良いので、正しいフォームを繰り返し覚えて下さい。
あと、ダンベルやバーベルを使った種目はいろいろあるので、なるべくたくさん覚えた方がトレーニングの幅が広がります。
週3回は行きましょう!

報告楽しみにしてますよ!

2012/09/15 (Sat) 22:57 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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