【糖質制限で骨が脆くなるのは根拠なしの暴論!】という馬鹿に【根拠】を教える記事

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ちはっす。

我々の骨というのも実は、壊したり作り直したりして一定の大きさを保っています。
このバランスが崩れると、骨は弱くなったり、細くなったり、スカスカになったりして、骨粗しょう症や鎖骨頭蓋骨異形成症など骨の成長に関する病気を発症する原因となります。

更に最近の研究では、骨が全身の糖代謝に関わる内分泌器官でもあることが解っています。

骨では破骨細胞が骨を破壊し、骨芽細胞が骨を作り出しています。
この骨芽細胞が分化して骨を形成していく訳です。

過去記事でも紹介した論文、

グルコースの取り込みと転写因子RUNX2が骨芽細胞の分化と骨形成との協調においてはたす役割

によれば、

骨芽細胞は主なエネルギー源をGLUT1により取り込まれるグルコースに依存しており、グルコースの取り込みは骨芽細胞の分化に必須です。
(GLUT1というのは、赤血球にも発現するグルコース輸送体で、非インスリン依存でも糖を取り込めます。)
グルコースの取り込みが阻害されると、骨芽細胞の分化が促進されなくなってしまい、相対的に破骨細胞による骨の破壊が亢進し、骨形成のバランスが崩れることになります。

更に、同論文から、

胎生18.5日目よりのちの骨芽細胞に特異的なGLUT1ノックアウトマウスを用い出生ののちのGLUT1の役割について調べたところ,骨量および骨形成を示すパラメーターが低下していた.
出生ののちにもRunx2遺伝子およびI型コラーゲン遺伝子の発現に異常はみられなかったが,それらのタンパク質はいちじるしく減少していた.
さらに,RUNX2の減少によりその標的であるオステオカルシンの発現が抑制され,その結果,オステオカルシンの血中濃度が低下していた.
オステオカルシンは全身の糖代謝を制御することが知られているが,このマウスでは耐糖性およびインスリン感受性が一貫して抑制されていた.
これらのことから,骨芽細胞におけるGLUT1によるグルコースの取り込みは出生ののちの骨形成および全身の糖代謝にも必要であることがわかった.


これはどういうことかと言いますと、グルコースは骨芽細胞の分化に必須であり、その骨芽細胞はオステオカルシンという全身の糖代謝に関わるホルモンを分泌しているので、通常我々の身体では、糖→骨芽細胞→糖代謝という三位一体でバランスが保たれています。

つまり、骨芽細胞に糖が不足すると骨芽細胞の分化ができなくなり、骨形成が滞り出し、それによりオステオカルシンの血中濃度が低下し、インスリン感受性が抑制→糖代謝が悪化、という事態に陥るということです。

糖毒系のカルト連中がモヤシになった挙句、いつまで経っても糖代謝が改善しない一因をご理解できるかと思います。

ちなみに、このオステオカルシンについては、糖尿病ネットワークにも記事があるので、興味のある方はご覧ください。


骨が作るタンパク質が血糖値を下げる オステオカルシンが代謝を改善

また、先に紹介した論文では、

グルコースのもつ骨芽細胞への影響は,ケトン食事療法をうけている子供は縦成長に乏しいという事例を説明する理由にもなりうる

と、締めくくっております。



o-Method

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コメント

No title

おはこんばんちは♪

ここで、ヒトツ思うのは、糖の不足だけでなく、糖代謝の異常も、骨が脆くなる・・・捉え方でいいのですかね?

つまるところ、「糖尿病のような糖が取り込めない状態」でも骨は脆くなるということですね?

いやぁ・・・糖毒ハゲ・・・コワイわ・・・(笑)

2016/08/12 (Fri) 19:03 | 新井智久 #6XGrrLw2 | URL | 編集

玉城先生こんばんは。
ブログ楽しく拝見させて頂いております。玉城先生のおかげで食後血糖値が高めの予備軍から抜け出せました。ありがとうございます。

プロテインについて調べていたら気になる記事を発見しました。
筋トレとプロテイン摂取(ホエイ、カゼイン)が癌になりやすくなるらしいみたいなのです。乳製品にはインスリン様成長因子(IGF-1)が大量に含まれていて、それが癌細胞を成長させるらしいです。
また、筋トレでも血中のIGF-1レベルを上げるみたいです。
健康のためにやっていることなのにやめた方がいいのかな?続けても大丈夫なのかなと不安になってきました…。

2016/08/13 (Sat) 00:32 | ぴのこ #wbR0s9Kc | URL | 編集

横から失礼します。
URLのベストアンサーが参考になればと思います。
不安なお気持ちは分かりますが、発がん性じたいアバウトな面もあるのであまりお気になさらない方が精神衛生上よろしいかと思われます。

ビルダーの方が特に癌になりやすい
と言うエビデンスが確立されたら話は別ですけれども。

2016/08/13 (Sat) 03:52 | ダンベル使い #.dZi6of6 | URL | 編集
Re: No title

新井さん、こんちは。

糖尿病になると骨が弱くなるというのは、普通に言われていることですから、あるんじゃないでしょうか。

糖毒ハゲは「糖質摂ったら血糖値爆発」と、自分で言っていましたから、骨はスカスカです(笑)
私の左ミドル一撃で、肋骨がすべて粉々になると思います(笑)

2016/08/13 (Sat) 18:28 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
No title

こんばんは♪

いや、肋骨ミドルじゃなくて、踵落としで頭蓋骨粉砕してやってください♪(笑)

2016/08/13 (Sat) 18:38 | 新井智久 #6XGrrLw2 | URL | 編集
Re: タイトルなし

ぴのこ さん、こんちは。

そう言う記事はファーストソースを読んだ方がいいですし、IGF-1についても調べた方が良いです。

私の記事は必ずファーストソースを提示するようにしていますから、誰でも調べられるようになっています。

2016/08/13 (Sat) 21:05 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: No title

新井さん、こんちは。

解りました。
踵落としで、人間の身体が真っ二つになるところをお見せしましょう(笑)

2016/08/13 (Sat) 21:08 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
No title

玉城先生おはようございます。
最近、ふと思うようになったのですが、糖質制限の初期に体重が激減するのは
グリコーゲン枯渇・水分減だけでなく腸内細菌(2kgくらいあるらしい)が
炭水化物摂取障害によって死に絶え、それが排出されるからでは?
と感じてます。

先生のご見解を賜れれば幸いです。
※既出でしたら申し訳ありません。

2016/08/14 (Sun) 08:22 | 元信者K #OS8aCcRg | URL | 編集
Re: No title

元信者Kさん、こんちは。

それによって、体重が減るかどうかは私には解りません。
すいません。
勉強不足で。

2016/08/16 (Tue) 13:17 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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