糖尿病治療の最高権威は何と言っているのか?

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ちはっす。

前回の記事では、糖尿病治療における巨匠をご紹介しましたが、たまたま毎日新聞の記事でもう一人の最高権威が紹介されていました。

糖尿病 生活見直す機会 門脇孝・東京大教授(糖尿病・代謝内科学)

門脇先生につきましては、当ブログでも紹介させていただいたことがあります。
(詳しくは↓をどうぞ。)

糖尿病専門医とは何か?


今回は、かの糖尿病治療における最高権威が「糖尿病」について何とおっしゃっておられるか、毎日新聞の記事に沿って見て行きたいと思います。

まず、

戦後、日本人の糖尿病患者は増えてきた。
(中略)
糖尿病の一因は肥満だが、日本人の食事からのエネルギー摂取量が高かったのは、1965~75年ごろ。
1日平均2100キロカロリーを超えていた。
しかし最近は1900キロカロリーを下回る。
終戦直後と比べた最大の変化は、エネルギー摂取に占める炭水化物(糖質)が減り、脂質が全体の6~7%から26%程度に増えたことだ。
脂質でも、肉のような動物性脂肪に含まれる飽和脂肪酸が増え、魚などに含まれる多価不飽和脂肪酸が減っている。


日本人の炭水化物摂取量や脂質摂取量につきましては、当ブログ過去記事においても指摘している通りです。

ベトナム人を糖尿病にする方法

まぁ、厚労省の統計資料を見れば誰にでも解ることなんですが、戦後間もない頃まで日本人の総摂取カロリーに占める炭水化物摂取量は80%もあり、脂質摂取量はわずか7%ほどでした。
現在では、炭水化物摂取量は約25%減り、脂質摂取量は3.5倍に増え、糖尿病人口は当時と比べ何と35倍に増えました。

そしてこれとほぼ同じ現象が現在進行形で起きているのが、ベトナムなのです。
ベトナムも伝統的に、総摂取カロリーに占める炭水化物摂取量は80%以上ありましたが、近年経済発展と共にジャンクフードの流入や洋食化が進み、脂質摂取量が急激に増えつつあります。
糖尿病患者は、この10年で211%増加しています。

更に先生はおっしゃいます。

高脂肪食が肥満につながる理由には、「レプチン」というホルモンがかかわる。
脂肪細胞から分泌されるレプチンは、食べ過ぎると分泌が増え、脳の視床下部にある「レプチン受容体」に働き食欲を抑えたり、エネルギー消費を増やしたりして肥満にブレーキをかける。
ところが、肥満が進むと、レプチンが分泌されてもブレーキが働きにくい状態になるという。
その現象を起こすのが飽和脂肪酸だ。
門脇さんは「肥満を予防するには、動物性脂肪を取り過ぎないようにする必要がある」と指摘する。



レプチンというのは、比較的最近発見されたホルモンで、たまたま実験中の肥満マウスから発見されました。
糖尿病ネットワークにも記事がありますので、興味のある方はご覧ください。

血糖コントロールに脳が大きく関与 「レプチン」の作用メカニズムを解明

ちなみに、基礎研究等では動物実験は欠かせないんですが、阿呆はすぐに「マウスダカラー!」と訳の解らないことを言い出すので、ヒトにおいての脂肪萎縮性糖尿病患者へのレプチンの臨床応用をご紹介しましょう。
まぁ、同じホルモンや遺伝子発現があって経路が同じなら、同じようなことしか起こらないことは容易に想像できるんですが。

肥満の分子機構―レプチンを中心に

10 日以内に血糖値の著しい改善が認められ,投与中の血糖降下薬をすべて中止できた.
この著しい血糖値の改善効果は,症例1 で認められた高中性脂肪血症,脂肪肝も正常化した.
症例 3 はインスリン 67 単位を用いていたがレプチン治療の開始後,徐々にインスリン投与量の減量が可能になり,2 カ月でインスリン治療を完全に中止できた



さて、記事で門脇先生は、飽和脂肪酸の過剰摂取がレプチンの抵抗性を憎悪させる危険性について指摘しています。
これについては、Cell Reportsに掲載された米国カリフォルニア大学の論文もあります。

Microglia Dictate the Impact of Saturated Fat Consumption on Hypothalamic Inflammation and Neuronal Function

簡単に説明しますと、
飽和脂肪酸を過剰摂取すると、視床下部にミクログリアが集積しTNFαやIL6等の炎症性サイトカインが上昇し、視床下部に炎症をもたらします。
これは飽和脂肪酸がミクログリアを刺激した結果、炎症が起きるということです。
そうすると、この視床下部における炎症で神経細胞にストレスがかかり、食欲中枢の興奮を抑えるレプチンに対する感受性が低下する、という段取りです。

恐るべきことに、このレプチンの抵抗性が憎悪すると、ヒトはさらに脂肪を摂取しようと行動する、というまるでゾンビやウォーカーみたいなことが起こるということです。

更に、先生曰く、

「筋肉はエネルギーを消費するメインの臓器。筋肉が減れば、エネルギー消費が少なくなり体脂肪が増える『サルコペニア肥満』になる。おなかが出ているのに手足が細い体形はサルコペニア肥満の典型。安易に肉を減らすべきではない」


おなかが出ているのに手足が細いって、糖毒モヤシやひょうたんへの当てつけでしょうか?(笑)

糖尿病治療と予防の基本は、食事と運動だ。
総エネルギー量を制限せずに炭水化物だけ極端に制限することは科学的なデータが不足しているため勧められないとしている。


あ、やっぱり当てつけでしたね(笑)


推奨される運動も変わった。
これまではウオーキングや水泳など、ブドウ糖や脂肪酸を効率的に消費する「有酸素運動」を強く勧めてきた。
最近は、さらに「レジスタンス運動」が推奨される。
強い負荷をかける運動のことで、筋肉量を増やす効果がある。



ということらしいです。



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Theme: 糖尿病 | Genre: 心と身体

コメント

No title

門脇先生の名前は見たことがあります。
この先生、糖質制限をされててって記事を読んだので
私、糖質制限に対する見方が寛容になりました(笑)

でも、自分がいざダイエットで経験してみると、
なんじゃこりゃって感じ。

5年前、母の主治医の先生に糖質制限について
尋ねたら、リバウンドしやすい、短期でやるならいい
だろうけど長期に向かない、炭水化物好きな日本人には
向かないし続かない等の回答を頂きました。今では
なるほどなと思います。

元はといえば、アトキンスのパクりですからね~。
アトキンスも昨年でしたっけ?日本で第一人者と
呼ばれる方もアトキンス同様、不自然な死に方されましたね。

2016/12/07 (Wed) 00:31 | もこ #mQop/nM. | URL | 編集
No title

もこさん 横から失礼します

門脇先生の記事は、東洋経済に記載されていて、わたしも読んだ記憶があります。

こんな内容だったのでは

http://toyokeizai.net/articles/-/125237?page=4
「門脇医師が推奨するのは、平均的な体格の男性で1日の糖質量を150g以下(=白米茶碗2.7膳分)のゆるやかな糖質制限。」

1食あたり0.9膳のゆるやかな糖質制限ですね(笑)
糖毒教の推奨する糖質制限とは乖離があるようです。

やはり糖質制限は身体には良くないようで、門脇先生はそこのところよく分ってらっしゃると思います。なんてったって最高権威ですから。

2016/12/11 (Sun) 10:33 | らざ #MFXbwpwQ | URL | 編集
No title

らざさんへ

私も読んだ記事、東洋経済です。

1食あたり0.9膳のゆるやかな糖質制限だったら、いいかもしれないですね。

やり過ぎると、私みたいに体がフラフラしたり、脳に血液が送られてなくて危険な状態になりそうです。

糖質制限ダイエットで亡くなった有名人っているんですね。
http://togetter.com/li/939005

>糖質制限ダイエットで亡くなった有名人:今井洋介31歳心筋梗塞、飯野賢治41歳>心臓麻痺、マッスル北村39歳心不全、「世にも美しいダイエット」の宮本美智子51>歳多臓器不全、高峰三枝子71歳脳梗塞、糖質制限ダイエット提唱者アトキンス72>歳転倒死、そして桐山秀樹62歳心筋梗塞。

食事が偏り過ぎてるのに、炭水化物摂らないと、危険ですね。


2016/12/13 (Tue) 00:47 | もこ #mQop/nM. | URL | 編集
Re: タイトルなし

ゆたんぽさん、こんちは。

心配でしたら、医師にご相談下さい。

特に高血圧だとは思えないんですが・・・。

2016/12/19 (Mon) 17:48 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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