珍説・カロリー理論の嘘

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ちはっす。

ネットで「カロリー理論 嘘」と検索すると、様々なオカルト記事に出会えます(笑)
もっとも、「カロリー理論」なるものがどういうものなのか、私は正確には知りませんが、仮にそれが、

消費エネルギー > 摂取エネルギー

ならば、総量として体重は減る


ということであるなら、それは概ね正しいと言えます。
「概ね」というのはどういうことかと言えば、ヒトは摂取したものをすべて消化・吸収できる訳ではありませんから、例外もあり得るということです。
(例えば、糖尿病で尿中に糖が放出される、酷い下痢、etc.)

ま、あと、食品のカロリー表記なんて主催者側発表ですから、我々が正確に知ることはできません(笑)
カロリーロスのつもりが、実はオーバーだったなんてことはあり得ることです。

いずれにせよ、吸収した熱量と消費した熱量を正確に計れるとすれば、↑の理論は正しいと言えます。
何故これが正しいと言えるのかと言えば、我々が中学校の理科や高校の物理で習ったエネルギー保存の法則(熱力学の第一法則)で説明できるからです。

エネルギー保存の法則というのは、簡単に言えば、エネルギーというのは突然現れたり、突然消滅したりしないというものです。
我々は生きている限りエネルギーを使い続ける訳ですが、そのエネルギーというのは突然現れたりはしないので、自らの脂肪や糖を分解しながらこれを調達します。
つまり、何も食べずに水だけ飲んでいても、外部からのエネルギーは調達できませんから、身体はどんどん自らを分解(異化)し、エネルギーを調達し、結果として体重は減り続けることになります。
(当たり前中の当たり前)

以前の記事でも説明した様に、体重というのは1分、1秒ごとに減り続けて行くものなのです。

ところが、世の中には突拍子もないことを言い出して、このエネルギー保存の法則(熱力学の第一法則)は、人間には当てはまらないなどという寝言を言い出す輩がいます。
ま、その主張を見てみると、単に中学・高校の時に勉強していなかっただけというのは解るんですが、そういう阿呆がどんな寝言を抜かしているのか見てみましょう(笑)

人とカロリーの関係

摂取したカロリーが、身体から勝手に消えることは無い。
だからコントロールしたければ、摂取量を抑えるか、運動しなさい。
という考えなのですね。
ですがこの説明には、ちょっとした間違いが・・・
エネルギー保存の法則を正しく使っていないのです。
正確な法則とは
孤立系の状況に置いて、物体に外部から加わった仕事と熱量の和は、内部エネルギーの増加に等しい。
人間に置き換えると、
人間が孤立系であれば、人間が摂取したカロリーは、全て内部エネルギーとなる。
となります。
頭に付いた孤立系が必要条件なんですね。
孤立系以外には、開放系、閉鎖形があります。
それぞれの意味は、
開放系→周囲と、エネルギー(または熱)と物質の両方を交換できる
閉鎖形→周囲と、エネルギー(または熱)を交換できるが、物質は交換できない
孤立系→周囲と、エネルギー(または熱)も物質も交換できない
です。
さて、人間の身体は、上の3つのうちどれかというと、
どう考えても「開放系」ですね。
体温が上がれば、身体から熱を出すことになりますし、
汗をかけば、呼吸もします。
もちろん定期的に老廃物(食事中の方を考えて遠回し)を排出しています。
(中略)
カロリーが「裸の王様」に思えるのですが、気のせいですか?



もちろん気のせいではなくて、あなたが馬鹿なだけです(笑)

恐らくこの人は、ネットか何かでエネルギー保存の法則を調べ、「孤立系のエネルギーの総量は変化しない」という記述を見て、人間は孤立系でないから成り立たない!と、思ったのでしょう。
中学や高校で勉強してなかったから、そういう恥ずかしいことを平気で言えるのです(笑)

「孤立系のエネルギーの総量は変化しない」というのは、簡単に説明するためのモデルなのです。
そもそも「孤立系」というのは、外界と何の交流もできない系のことで、物質もエネルギーもどちらも移動できないということです。
こんな系はモデルであって、現実世界ではほとんど存在しないです(笑)

ほとんど存在しないものでしか成り立たないのであれば、現実世界では幽霊は出放題、テレポーテーションやり放題です(笑)

こういうオッチョコチョイの馬鹿というのは、もはや次の物理の問題なんか見たら、チンプンカンプンでしょう。

開いた定常流動系において、流入と流出の運動エネルギー、位置エネルギーが小さい際の熱力学第1法則の式を示せ。

開いた定常流動系において熱力学第1法則が成り立つって言ってるじゃないですか(笑)

他にもパンチの効いたオカルト記事はあります。

カロリー理論の嘘とは?カロリーの定義から見える健康常識の嘘とは?

ヒトの体温はせいぜい37℃ですから、何らかの物質を燃焼させるには低すぎるというのも矛盾のひとつでしょう。
食べ物は、体内で消化・吸収され、さまざまな形に変化しながら代謝され使われていきます。
そして不要なものは、尿や便や汗や呼気として排泄されます。
この一連の作業のどこにも、「火」 は登場しません。
ヒトの体内で、食べたものに火をつけて燃やすことなど不可能です。


もうね。
ドンガラガッシャ~ンと、ズッコケそうな記事です(笑)

「ヒトの体内で食べたものに火をつけて燃やすことなど不可能」って、当たり前じゃないですか(笑)

例えば、脂肪が酸化反応して水と二酸化炭素になることを、広義の意味で「燃焼」と言うのです。

で、大雑把に言えば、この時に生じるエネルギーを我々は使っている訳です。
但し、エネルギーを使っただけでは体重は減らないのです。
化学反応の前と後で物質の総質量は変化しないというのを質量保存の法則というのですが、この場合は、酸素と脂肪が同重量の水と二酸化炭素に変換されただけですから、総重量は変わりません。
水と二酸化炭素が体外に排出されることにより、初めて体重は減るのです。
(厳密に言えば相対性理論では質量とエネルギーの等価性が根本的な法則なんですが、マクロの世界では近似値として無視でき、質量保存の法則は成り立ちます。)

色々説明し出すと、結局前に書いた記事と同じになってしまうので、あとは以前の記事でも読んでおいて下さい(笑)

体重とカロリーを理解すると絶対にダイエットは成功する


ほんじゃぁ、また。



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コメント

初めまして

王城さん

初めてコメントを書かせていただきます。
1か月前にHbA1c6.4で糖尿病となり、先生から取り敢えず痩せましょうとだけ言われ
薬は処方されず、1か月後に再検査することになっています。
※内科医なのでかなりアバウトかも知れません

最初に糖質制限を考えましたが、以前、ダイエット目的で教祖の本を読んでチャレンジ
した時、3日で「これは続かない」と断念したことを思い出し、他の方法を探している時に
王城さんのブログに出会いました。

諸事情でジムに通うことが難しいため、高負荷ではありませんが、自重や強度のある
ゴムチューブなどを使って筋トレをしています。階段を上る時も、1段飛ばしで勢いを
付けずに片足で体全体を持ち上げ脚に負荷を掛けるようにしています。

皆さんから見れば子供の遊びの様なレベルですが、王城さんの「やらないよりマシ」
という言葉に勇気付けられて頑張っています。ちなみに、発覚時83kgのデブです。

健康常識の嘘を読んでみましたが、カロリー制限を続けられなかったことが原因にも
関わらず、カロリー制限そのものを疑うとは。。。
しかも「肥満と高血糖が正常値」とはどういう意味なのでしょうか。正常値なら肥満でも
高血糖でも無いはずですよね。フルーツ青汁を売るためのステマかも知れませんが。

長々と書き込んでしまい申し訳ありません。結果が出ましたら、またご報告させて
いただきます。王城さんの記事と、皆さんのコメントを参考にして頑張ります。

2017/02/08 (Wed) 23:50 | masa #gP.4ZY.k | URL | 編集
高強度運動後の食事について

質問です。高血糖改善について、運動後に糖質をとっても、血糖値が爆上がりしなくなり、空腹時血糖値もトレーニング効果あってか改善の兆しがみえてきました。

ただ、ダイエット的に、運動後の食事についてが気になっています。
アンダーカロリーであればもちろん体脂肪は合成されにくいとは思っていますが、

高強度運動後の糖質は筋肉や肝臓にもっていかれやすくなりますが、
脂質はどうなんでしょうか?
ラーメンやカツ丼の糖質は運動によって血糖値をあげず、脂肪にもなりにくいと思うのですが、
脂質は運動後に体脂肪としての合成は高まってしまっているのでしょうか?
AMPKが活性化すると脂肪合成が抑制する…と以前書いてあったので、大丈夫だと思っていたのですが、

運動後は全部の栄養が吸収しやすくなるから、脂質は特に気をつけたほうがいいよ!
という声をきいて、ダイエットでラーメンやカツ丼を食べるなら運動後の方が太りにくいと思っていたので、どうなのか迷っています。

2017/02/09 (Thu) 00:41 | ダイエッター7 #- | URL | 編集
Re: 初めまして

masa さん、こんちは。

お医者さんの言うことは、あながち間違いでもないですよ。

デブは痩せろ。話はそれからだ。

糖尿デブ治療の鉄則です。

2017/02/10 (Fri) 14:15 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: 高強度運動後の食事について

ダイエッター7さん、こんちは。

摂取した脂肪というのは、とりあえず脂肪として蓄えられます。
ただ、消費カロリーが多ければ結局エネルギーとして使われるので、結果的に減るというだけです。

ATP需要が多い時に糖質は脂肪合成には向かいません。
糖質は脂質に等価変換はできないので、そんな時に脂質合成が起きたら栄養失調になります(笑)

2017/02/10 (Fri) 14:25 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

先日王城様、他の方コメント有り難うございました。
自分は個人病院の内科に通ってましたが、ドクハラの先生なのでとても不安な3ヶ月でした。
先日待ち時間が長いけど、大きな病院の糖尿病科を受診しました。
そしたら5.9は基準値だから甘いもの気を付けてれば全然たべて言いといわれ、管理栄養士の指導もうけました。
食事制限してたので標準体重を下回り、そのため2000kとってくださいと言われました。
個人病院ではバナナは駄目とかご飯は二膳食べ過ぎと言われてたので、一気に食べられるものが増えて嬉しいです。

食事制限してたため食べれる量がへり、まだそんなたべれませんが(^^;

思ったのはやはり個人の内科病院より専門の科の方がいいようなきがしました。

糖質制限は良くないことはしってましたが、個人病院の先生には5.5まで下げた方言いいわれ、何をたべていいのか、悪いのかの説明も殆んどなく、糖質制限にいくしかないのかなと、思い詰めることもありました。

これからも筋トレは続けていこうと思ってます。

有難うございました。


2017/02/11 (Sat) 15:37 | まさる #DpkuJOD. | URL | 編集
Re: タイトルなし

まさるさん、こんちは。

その内科医は駄目ですね。
内科医の先生でも勉強している先生はいますが、そのヤブ医者の治療内容のエビデンスは恐らく江部の本です(笑)

糖尿病専門医に行きましょう。

2017/02/11 (Sat) 18:11 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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