インスリン分泌不全とβ細胞機能不全の改善は可能か?

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ちはっす。

今回はですね。2型糖尿病患者の方々に希望を持ってもらえる内容となっています。
(たぶん。笑)
無論、私の妄言や寝言ではなく、米国糖尿病学会に掲載された論文をご紹介します。


ところで、ネットで糖尿病を検索しても、ほとんどオカルト話に出会えます(笑)

時々目にするのが、「2型糖尿病にはインスリン抵抗性型とインスリン分泌不足型があって、肥満の人にはインスリン抵抗性型が多く、痩せ型の人はインスリン分泌不足で、#$%&・・・。」というものです。
これはどの様に間違っているのかと言いますと、肥満型だろうが痩せ型だろうが糖尿病を発症した時点(糖尿病と診断された時点)では、既にインスリン分泌不足になっているからです。

逆に言えば、インスリン抵抗性だけで糖尿病になることは、ほとんど稀であると思って良いです。
何故かと言うと、人間の身体は肥満あるいは妊娠等でインスリン抵抗性が惹起された時には、β細胞を増殖してこれに対応するからです。
つまり、β細胞を増殖しインスリン分泌を上げ、インスリン抵抗性に対応するのです。

そうすると、血糖値は辛うじて正常を保ったりしますから、この時点では糖尿病とは診断されないのです。
しかしながら、そのまま放って置けば(インスリン抵抗性が改善されないなら)、β細胞の機能障害が徐々に進行して行き、インスリン抵抗性とインスリン分泌の拮抗点が崩れ出した時、ついに血糖値は上がり始め、糖尿病を発症します。

以上のことは、以前の記事、

β細胞の真実

で、説明しました。

そして、もう一つ時々目にするのが「死滅したβ細胞は生き返らないので、糖尿病は治らない。」というものです。
これは間違いと言うよりは、根本的にトンチンカンです。
そもそも、死滅した細胞が生き返らないのは当たり前じゃないですか(笑)

我々の身体は日々同じ様な形を保っていますが、それは死んだ細胞が生き返っている訳ではなく、細胞が再生したり新生したりしているからです。
β細胞とて死んだ細胞が生き返らないのは当たり前のことで、問題は何故糖尿病患者においてβ細胞の死滅(アポトーシス)が進んで行くのか?、また、糖尿病患者はβ細胞が増殖しないのか?、ということです。

これらの疑問に対する答えのヒントは、米国糖尿病学会のサイトに掲載された論文にあります。

β-Cell Deficit and Increased β-Cell Apoptosis in Humans With Type 2 Diabetes
(2型糖尿病のヒトにおけるβ細胞機能不全とβ細胞死の増加)

この論文の始めにも、

肥満及びインスリン抵抗性の人々のほとんどは、糖尿病を発症する訳ではなく、インスリン分泌を増加させることにより(β細胞を増殖して)、これに対応する。

と、あります。

この論文の画期的なところは、実際に124人のヒトのすい臓を調べた点で、その結果は、

肥満型の非糖尿病被験者と2型糖尿病被験者、痩せ型の非糖尿病被験者と2型糖尿病被験者との間にβ細胞の複製頻度に有意差はなかった。

これは糖尿病患者においてβ細胞の増殖能力自体が損なわれている訳ではないということです。
では何故、糖尿病患者のβ細胞は委縮して行くのか?

2型糖尿病の肥満症例ではアポトーシスの頻度は約3倍に増加し、 2型糖尿病の希な症例では、それぞれの対照群に対して10倍増加した。

つまり、簡単に言えば、死滅(アポトーシス)が亢進し、再生が追い付かないということです。
論文の結論では、

肥満型および痩せ型の2型糖尿病患者では、相対的なβ細胞量が同年齢および同体重に相当する非糖尿病者と比較して減少する。
空腹時高血糖を有するヒトでは相対的なβ細胞量が減少しており、これが初期のプロセスであり、2型糖尿病の発症において機構的に重要であることが示唆される。
β細胞量の減少のメカニズムは、β細胞のアポトーシスの頻度の増加に帰するが、新しい島の形成の速度は影響を受けないと考えられる。
したがって、2型糖尿病の予防は、β細胞アポトーシスの頻度の増加を避ける戦略が最も合理的であるということである。
また、2型糖尿病の人では、この3倍から10倍に増加したアポトーシス速度の阻害は、膵島新生が損なわれていないので、β細胞量の回復につながる可能性がある。


と、結んでいます。

これ要するに「β細胞のアポトーシスを阻害すれば糖尿病は治る。」と言ってるのと同じなのです。
ま、そう簡単に阻害できるなら誰も苦労しませんが(笑)
とは言え、β細胞が回復する例なら、過去にも紹介しています。↓

すい臓からたった1gの脂肪が減るだけでβ細胞は正常に回復する

β細胞の機能回復は12週間で可能と判明!


人間の身体というのは、合成と分解を繰り返して恒常性を維持しています。
糖尿病というのは、糖代謝が異常になることにより、この合成と分解のバランスが狂うということなのです。
(分解が亢進)

↑の米国糖尿病学会に掲載された論文によれば、β細胞とて同じで、死滅が増殖を上回ってしまい、結果としてβ細胞は委縮して行きます。

ほんじゃぁ、このβ細胞のアポトーシスの原因は何か?と簡単に言えば、

β細胞環境下が高血糖あるいは高脂肪に晒されているからです。

では、何故、β細胞が高血糖や高脂肪に晒されるのかと言えば、糖代謝が異常になっているからです。

その辺のところを次回以降に述べたいと思います。
ちゃんと解れば、2型糖尿病など簡単に治せるということが、理解できます。
とりあえず、頭の中で解るだけなので、まだ治る訳じゃないですが(笑)



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Theme: 糖尿病 | Genre: 心と身体

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