インスリン分泌能力を改善する運動療法のエビデンス

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ちはっす。

血糖コントロールの良し悪しは運動の強度で決まる。

というのは、糖尿病運動療法の鉄則です。
何故これが正しいと言い切れるのか?と簡単に説明しますと、非インスリン経路での糖の取り込みはGLUT4の発現量に依存しており、GLUT4の発現量はAMPK(AMPプロテイン活性化キナーゼ)の活性化に依存し、そのAMPKの活性化はAMP/ATP比の増加(AMPの増加)、即ちATPを如何に消費したか?(エネルギーを如何に消費したか)で決定されるからです。

これ自体は、当たり前中の当たり前のことなんですが、どういう訳だか今まであまり語られることはありませんでした。
とは言え、運動療法の介入試験等の論文を読むと、ほとんどのものがこれを裏付ける結果となっています。

例えば、以前当ブログでも紹介した日経メディカルの記事、

高強度インターバルトレーニングは有酸素運動よりもインスリン感受性を改善

これは第50回欧州糖尿病学会で発表されたものです。

他にも探せばいくらでも出て来ます。

運動による糖代謝活性化の分子機構に基づいた新しい運動プログラムの開発

Effect of exercise intensity and volume on persistence of insulin sensitivity during training cessation

これは低強度、中強度、高強度の運動をそれぞれ比べたものですが、インスリン感受性の急性効果はどの運動でもありますが、インスリン感受性改善の維持は中強度、高強度のみでした。
更にミトコンドリア密度、及びクエン酸合成酵素活性は高強度の運動で有意に高いという結果になっています。


Impact of exercise intensity on body fatness and skeletal muscle metabolism.

こちらは少し変わった結果となったカナダの研究です。
20週間の持久力トレーニングと15週間の高強度トレーニングにおいて、脂質代謝と骨格筋代謝を調べたところ、持久力トレーニングの総エネルギー消費量は120.4MJ(28757Kcal)、高強度トレーニングは57.9MJ(13829.2Kcal)であったにも関わらず、高強度トレーニングは皮下脂肪のより顕著な減少を誘導した、とあります。
エネルギーコストを補正すると、その差は9倍にもなるそうです。


そして極めつけは、何と言っても米国糖尿病学会で紹介された論文です。

Effects of Exercise Training Intensity on Pancreatic β-Cell Function

こちらは、β細胞機能が改善したのは高強度のグループのみ、という結果になっています。

という具合に、論文の結果はことごとく高強度の運動に軍配が上がっています。
もちろん、有酸素運動等の低強度の運動に効果がない訳ではありません。
しかしながら、「糖尿病治療に最も適した運動は有酸素運動」なんていう言い方をすれば、明らかに間違っています。
運動は強度を上げれば、より効果があり、糖尿病治療に最も適した運動というのは、疲労困ぱいまで追い込む運動なのです。



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Theme: 糖尿病 | Genre: 心と身体

コメント

No title

王城様初めまして

私は31才より筋トレを開始して12年間行い、NBBFの小さなボディービル大会ではありますが入賞したこともありました。
しかし仕事で出張が重なり次第に遠ざかり、大好きな酒に溺れる生活(3日で1升ペース)を8年程・・
結果身長176㎝、体重85Kg、腹囲88㎝と、デブ?ひょうたん?体型になってしまいました。全盛期は88Kgありましたが腹囲は比べられない程締まっていたのですけどね

半年前程の血液検査でγGTP114、空腹時血糖値105と境界型糖尿病に・・
わずかに運動をしたのですが最近の結果はγGTP113、空腹時血糖値123と悪化してしましました。

糖尿病とかなりの肝機能障害です。

糖尿病は一度罹ると治らないと言う認識があったので、これから食事に気を付けたり、薬を飲んだりしながら細々と生活をしていかなければならないのか?
と思っていたときに幸運にも王城様のブログにたどり着いた次第です。

まさか遠ざかっていた筋トレを再開するだけで完治する事ができるのか!!と嬉しくなりました。

自宅に筋トレ部屋があるので、現在禁酒しながら週4日の筋トレを行っていますが、3週間で体重は2kg減、幾分か体が軽くなったように感じています。

4か月後の健康診断の結果を楽しみに、ムキムキ爺を目指して頑張りたいと思います。
その時は結果報告させてください。
本当にありがとうございます。

2017/03/02 (Thu) 17:21 | 青大将 #qbIq4rIg | URL | 編集
Re: No title

青大将さん、こんちは。

以前にブログで紹介したんですが、NASHを高強度筋トレで完治された方がいらっしゃいます。

http://tettyagi.hatenablog.com/entry/2015/02/16/180007

で、最近、米国のアーカンソー医科大学の論文を読んでいたら、その論文の中で運動と肝機能障害についての論文が紹介されていました。
低、中、高強度の運動で劇的に肝機能を改善できたのは、高強度の運動のみだったという結果でした。
とりあえず、高強度の筋トレは期待ができると思います。

ドリアン・イェーツのBlood&Gutsを思い出して頑張りましょう!(笑)

2017/03/02 (Thu) 18:40 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
高強度の運動とは

王城さん非常にお久しぶりに書き込みします。

読者の皆様も私もちょっとした疑問を持っていると思いますので、
ここに質問いたします。

高強度の運動とは、どの程度をいうのでしょうか?
絶対的なレベルがあるのでしょうか、それとも相対的なものでしょうか?

運動初心者には、自重のスクワットですら高強度ですし、腕立てすら
満足にできないと思います。

バーベル使って、10回から15回の範囲が高強度という話になろうかと
思いますが、それだと相対的な話ですよね。高強度のトレーニングの
定義というのは、王城さんから書き込みいただければと思います。

私も大量にお酒を晩酌でいただきますが、バーベルでトレーニングして
いるせいか、ガンマ以外は肝機能は正常です。

日々トレーニングして感じるのは、自分にとって高強度なトレーニング
していると、身体の隅々まで血液が押し寄せリフレッシュされる感覚、
があります。
それが、目の視力を司る筋肉だったりして、トレーニング後は視力が
上がってたりしてます。

現在55歳ですが、死ぬまでバーベル離せませんね。

2017/03/04 (Sat) 22:46 | fujita #cRstqIqM | URL | 編集
Re: 高強度の運動とは

fujitaさん、こんちは。

お久しぶりです。

高強度の運動というのは「疲労困ぱいまで追い込む」とか、「できなくなるまでやる」ということだと思います。
当然のことながら、人それぞれに違いがあります。

腕立て伏せ1回で限界の人もいるでしょうし、スクワット5回で限界の人もいると思います。
要は常に限界までやっていれば、回数は増えて行きますから、そこに成長があります。
言い方を変えれば、「できることをやる」と言っても良いです。

ですから「普通の人に高強度の運動は無理」というのは、大たわけの言い訳です(笑)
「できることをとことんやる」ぐらいのことは、誰にでもできるのです。

そういう阿呆は、やりたくないのならやらなきゃいいし「やりたくない」と言えばいいのです。
そもそも「どうかやって下さい。」なんて誰もお願いしてないんですから(笑)

2017/03/05 (Sun) 04:00 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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