長期ケトン食は耐糖能が悪化し、膵β細胞は減少する

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ちはっす。

以前の記事、

糖尿病ラットに糖質制限させるとどうなるか?


の中で紹介した論文では、糖尿病を発症させたラットに低炭水化物食を与えると耐糖能が悪化し、糖尿病は悪化するという結果になりました。
今回は、普通のマウスをケトン食グループと通常食グループ(同カロリー)に分け、検証した論文をご紹介します。

ちなみに、マウスはハツカネズミを実験用動物にしたもので、ラットはドブネズミを実験用動物にしたものです。

Long-term ketogenic diet causes glucose intolerance and reduced β- and α-cell mass but no weight loss in mice.


これは、米国生理学会が発行するEndocrinology and Metabolism(内分泌学と代謝)に掲載された論文です。
なかなかパンチの効いた内容となっていますので、Abstract(要旨)をそのままご紹介しましょう。


高脂肪、低炭水化物ケトン生成食は、体重減少および難治性てんかんの治療に使用される。
近年、短期間のげっ歯類研究により、体重に対する有益な効果の他に、ケトン食が耐糖能異常およびインスリン抵抗性をもたらすことが示されている。
しかしながら、すい臓の内分泌細胞に対する長期的な影響は不明である。
この研究で我々は、マウスにおける耐糖能およびβ細胞量およびα細胞量に対する長期ケトン食の効果を調査した。

初期の体重減少にもかかわらず、ケトン食は22週間後に体重減少をもたらさなかった。(*注)
脂質代謝異常及び炎症に関連する血漿マーカー(コレステロール、トリグリセリド、レプチン、単球走化性タンパク質-1、IL-1β、およびIL-6)が増加し、ケトン食を与えたマウスは22週間の食事後に肝脂肪の徴候を示した。
長期間のケトン食は、β細胞からのインスリン分泌不足に関連したグルコース不耐性を生じた。
22週間後、インスリン刺激によるグルコース取り込みが減少した。
ケトン食を与えたマウスでは、より小さい膵島の数の増加と共にβ細胞の質量の減少が観察された。
また、α細胞の質量も著しく減少し、α-細胞とβ細胞との比が低下した。

我々のデータは、長期のケトン食が高脂血症、炎症誘発性状態、肝脂肪、グルコース不耐性の徴候、およびβ細胞塊およびα細胞塊の減少を引き起こすが、体重減少は起こらないことを示す。
これは、長期間の高脂肪、低炭水化物のケトン食がメタボリックシンドロームに関連し、ヒトの2型糖尿病のリスク上昇につながることを示している。


(中略)

血糖値は、膵臓のβ細胞およびα細胞によって産生されるホルモンのインスリンとグルカゴンによって厳密に制御される。
炭水化物の消費が制限されると、体はグルコースに基づくエネルギー代謝から遊離脂肪酸のβ酸化がエネルギーの主要な供給源となる脂肪に基づく代謝に切り替わる。
これはケトーシスの永続的な状態につながる。
インスリンは、一次エネルギー源としてグルコースの使用を刺激し、循環中の遊離脂肪酸の放出を減少させることによってケトン生成を妨げる。
対照的に、グルカゴンはケトン生成、肝グルコース産生、および脂肪分解を刺激する。
グルコース代謝の変化は、適切な量のインスリンを産生および分泌するβ細胞の数および/または機能の適応に関連する。
また、α細胞の量は、食事の変化によって調整することができる。
不適当な適応は、耐糖能異常をもたらし、最終的に真性糖尿病をもたらす。

体重減少や​​てんかん発作に有益な効果があるにもかかわらず、ケトン食は長期的に腎臓結石、成長障害、骨粗鬆症、および高脂血症などの有害な副作用を有する可能性がある。
さらに、げっ歯類におけるいくつかの短期間の研究により、ケトン食は肝臓脂肪症、インスリン抵抗性、および耐糖能異常に至ることが示されている



(*注)これはグラフを参照頂くと解り易いのですが、ケトン食を始めると最初にグリコーゲンと水分が減り、急激に体重が落ちますが、長期間続ければ、結局はカロリー以上や以下の増減はない、という先行研究の結果に合致しています。

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ちなみに、私が米国生理学会のAmerican Journal of Physiologyや、米国糖尿病学会のDiabetesを読んでいたら、↓のニュースが飛び込んで来ました。

今、時代は糖質制限からケトン体へ! 『スーパードクターズ! いま、糖質制限がすごい! ケトン体生活のススメ』本日発売 ―話題のケトン体について知りたいならコレ!

もう、くだらないのでリンク貼ってません(笑)
10人のカルト医師によるムックだそうです。
完全に世界の知から取り残されるどころか、カルト化しています(笑)



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Theme: 糖尿病 | Genre: 心と身体

コメント

お久しぶりです!
昨年の3月に、ヘモグロビンA1Cが8.3で糖尿病に認定されたものです。
昨日、病院で血液検査があったのでその報告とお礼を言いたくて参りました!
結果は、ヘモA1Cが5.0で空腹時血糖が80でした。
しかも!!!
血液検査で他の数値も全て正常範囲内(一部LOWが表示されてますが、中性脂肪の数値なので医師曰く問題は無いらしいです^ ^)でした!
医師も、本当に本当に驚いていました!
ここのブログに出会えたお陰で、私は間違いなく救われました!
26歳で発症が確認されて、筋トレと食事に気をつけて一年…
初めの頃は、お恥ずかしい限りですがケトン体も出ました!笑
キツイ食事制限をした結果、髪の毛も物凄い勢いで抜け出しました!(食事を安定させたら髪が戻ってきました笑)
中頃では、インスリン分泌量でも悩んでしまい王城さんにコメント欄で相談もしました!
そして、昨日!
一年と1ヶ月で、全ての数値を正常値に出来ました。
気を抜くと、あっという間に昔に戻るかも…とか当初は思ってましたが、一年してみて大して辛くないって事がわかりました笑
私は、自分に甘いので偶に和菓子やお菓子類を食べてしまってますが笑
それでも、この状態まで肉体が回復してきました…
本当に、このブログのお陰です
これからも、適度に筋トレや運動&食事を気にしながら生活していこうと思います^ ^

王城さん!
本当に、本当に、ありがとうございます!
これからも、お身体に気を付けて頑張ってください!
(長文で申し訳ありません)

2017/04/05 (Wed) 13:20 | 関西の若年性糖尿病 #- | URL | 編集
カルトといえば

youtubeでビーガンの人の動画を見たのですが、この連中もある種カルトのようで気味が悪いです。なんだか強迫観念やら義務感に駆られている感じなんです。まさに宗教(笑)

某北里大学の某医師にしても、「ロカボ」などと新しい言葉を作って流行らせようとする手法が、パヨク的でアホ丸出しにしか見えないです。彼は「ロカボ」で日本が世界に打って出るそうです(笑) 頼むから世界に恥をさらさないでほしいと思います。同世代として恥ずかしいです。

なぜ医者なのに、糖質が問題なのではなく、糖を吸収できない身体がおかしいと考えられないのでしょうか?

2017/04/05 (Wed) 15:34 | しののめ博士 #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

関西の若年性糖尿病さん、こんちは。

素晴らしい!

このまま続けて行けば、インスリン分泌も完全に正常になるはずです。

あと、和菓子というのは意外に脂肪がほとんどないですから、デザートにするならお勧めです。
砂糖の量は多いですが、脂まみれの洋菓子や普通のお菓子よりはマシです。

2017/04/05 (Wed) 16:33 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: カルトといえば

しののめ博士 さん、こんちは。

あのボンクラ医師は、顔からして珍左翼系の生意気そうな顔なので、私も嫌いです(笑)
あんな奴が周りにいたら、ぶん殴ると思います(笑)

その点、もやし教祖は好々爺という感じで私は好きです。
教祖のカバン持ちの方が珍左翼顔ですね。
プラカード持ってても違和感ないです(笑)

2017/04/05 (Wed) 16:44 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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