DNA(遺伝子)検査ダイエットは占いと大して変わらない

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ちはっす。

最近、巷ではDNA検査ダイエットとか遺伝子検査ダイエットと呼ばれる謎のダイエットがプチ・ブームのようです。

「DNA」とか「遺伝子検査」なんて言われると、如何にも科学的っぽくて、おっちょこちょいが飛び付きそうなネーミングです(笑)

そこで今回は、オカルト・ダイエット評論家の私が、これを検証してみよう!という企画です。
「検証」と言っても、ネットの記事の様に「体験レポート」とか「やってみた!」なんていうタワケた話ではありません。

「愚者は経験に学ぶ」
阿呆の鉄則です。

ま、とは言え、DNA検査ダイエットなるものが、どんなものなのか?よく解っていないので(笑)、主催者側の説明を見てみましょう。

肥満関連遺伝子検査について


どうやら、β-3アドレナリン受容体、UCP1、β-2アドレナリン受容体の3つを調べて、あなたにピッタリのダイエットを教えてくれるらしいです。
ちなみに、遺伝子の説明自体は、ほぼ間違いはないです。
ただ、リンゴ型とか洋ナシ型とか意味不明ですが(笑)

もう一つ、見てみましょう。

β3アドレナリン受容体遺伝子タイプ(リンゴ型)の特徴とは?

β3アドレナリン受容体遺伝子タイプは、糖質を減らすことが必要となる。


こちらは意味不明なことがたくさん書いてあります。
私個人的には、こちらのサイトの方が好きです。
馬鹿っぽくて(笑)

そもそも「β3アドレナリン受容体遺伝子タイプ」って何を言ってるのかよく解りませんが、たぶんこれが変異(ホモ型・Arg64Arg)のことを言っているのだと思いますが、「β3アドレナリン受容体が変異だったら糖質を減らす」って、何の連関性も述べられておらず、全く意味が不明です。


ここで一つ、Metabolism に掲載された東北大学の論文をご紹介しましょう。

No effect of the Trp64Arg variant of the β3-adrenergic receptor gene on weight loss by diet and exercise intervention among Japanese adults
β3アドレナリン受容体遺伝子変異は、日本人成人のダイエット及び運動介入による減量効果に影響しない



β3アドレナリン受容体というのは、脂質代謝に関わる遺伝子で、これが変異していると基礎代謝がおよそ200kcal低下すると言われています。

ほんじゃぁ、その変異の有無でダイエット結果に差が出るかどうかを検証してみよう!というのが、この論文です。

結果は?と言いますと、β3アドレナリン受容体の変異有りと無しの間では、体重、内臓脂肪面積、空腹時血糖値、糖負荷後2時間血糖値、 ヘモグロビンA1c値、アディポネクチン値、8-イソプロスタン値のすべてにおいて有意な差がありませんでした。
体重の変化については、変異有りの方が-2.5kg、変異なしで-1.9kgと、変異有りの方が若干多く減っちゃってます(笑)

何でこんなことになっちゃうのでしょうか?(笑)

この疑問に即座に答えられた人は、さすがはこのブログの読者です。
「DNA検査ダイエット」なんていう占いダイエットに騙されることはないでしょう(笑)

解らなかったおっちょこちょいの皆さんは、遺伝子検査キットをご購入下さい(笑)

簡単に説明しますと、肥満や基礎代謝に関連する遺伝子というのは、たくさんあり過ぎて、一つや二つ調べた程度では、その人が本当に太り易いかどうかなんてことは、解らないのです。

UCPファミリーだけでも1から5までありますし、他にもβ2アドレナリン受容体、PPARγ2、FABP2、Kir6.2、Angiotensinogen、RAGE、SUR1、その他と、数え上げたらキリがありません。

「遺伝子検査キット」では、β3アドレナリン受容体、β2アドレナリン受容体、UCP1の3つを調べるそうですが、実は、単一遺伝子変異により発症する肥満というのは、そのほとんどが、レプチン→レプチン受容体経路に関連するものです。

ですから、検査するなら、レプチン、レプチン受容体、POMC、MC4R、SIM1、BDNF、NTRK2、PCSK1といったところを調べた方が、まだしも当たる確率は高いのです。

とは言え、実は、それでも本当のところは解りません。

何故か?

この問いに即座に答えられた人は、ダイエット・マスターです。
「聖帝」の称号を差し上げます(笑)

まずは、

肥満のゲノム・エピゲノムを考える

を、ご覧ください。

実は「肥満」というものを遺伝子だけで説明するのは不可能なのです。
何故かと言えば、塩基配列が同じままでも、DNAメチル化やヒストン修飾などのエピゲノム制御で結果が変わるからです。
つまり、環境因子によって結果は変わるのです。

つーか、デブは食い過ぎに決まってるんですが(笑)

例えば、胎児期に栄養不足だった子供は、IGF2(インスリン様成長因子2)に関連するDNAメチル化が有意に低下し、糖尿病や高血圧などの生活習慣病が多く発症し、また、炭水化物の摂取制限をした妊婦から産まれる子の臍帯組織のレチノイドX受容体α(RXRA)プロモーター領域におけるDNAメチル化が増加し、これが9歳時の肥満と有意に相関することが報告されている、とあります。

ちなみに、臍帯組織というのはへその緒のことで、レチノイドX受容体αというのは、核内受容体という細胞内タンパク質で、細胞核内でのDNA転写を調節する受容体の一種で、恒常性や代謝などの重要な遺伝子転写に関わっています。

ま、つまり、自分の生活習慣のみならず、親の因果までもが子に報い、親が阿呆だと子は苦労するのです(笑)

そんな訳ですから、3つの遺伝子を調べて「あなたにピッタリのダイエットは?」なんて、ちゃんちゃらおかしくてヘソが茶を沸かすというものです。
そんなもの、飲み屋で血液型を聞かれて「あなたの性格ハーー!」と言われているのと大して変わりません(笑)



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コメント

No title

こんばんは

>つーか、デブは食い過ぎに決まってるんですが(笑)

これに尽きますね。

結局、体重が減るカロリーまで減らせば
何であろうと体重は減りますよね。

私も万年デブで、
某教団にも自ら騙されましたが、
何とかそれなりに
ウエイトコントロールができるようになりました。

デブは自分の食事を過小評価しすぎなんですよね(笑)

2017/06/16 (Fri) 21:15 | アザラシ #- | URL | 編集
No title

玉城様おはようございます。
今回の記事も「なるほど」と思います。
私には難しい単語が多いですが、言わんとしている事はよく分かります。

よく「楽してダイエット」みたいな本やテレビ放送がありますが、
楽してダイエットが出来れば、肥満体はほとんどいなくなります。

苦労して体を引き締めたからこそ、リバウンドもしにくいしダイエットできた嬉しさも倍増すると思います。

デブは、楽しか考えず努力というものを知りません。
ですからいつまで経っても、一部の方を除けば変わらないです。

2017/06/17 (Sat) 05:29 | ゆうた #mQop/nM. | URL | 編集
変なダイエットはいつも運動無し

いつも拝見させていただいております。

変なダイエットに限って、運動は含まれていないんですよね。糖質制限も例外なく。
楽してなんとかしたいっていう根性が気に入りません。そういう心理をついたビジネスなのでしょうか。

2017/06/18 (Sun) 08:30 | Nekoh #- | URL | 編集
Re: No title

アザラシさん、こんちは。

デブはカロリー超以外にはないですね(笑)

「おやつのアイスとポテチがやめられない!」とか抜かしますが、てめぇがコンビニで買い置きして食ってる癖に何言ってやがる、という話です(笑)

普通の人は、そんなものを常時家に置いてないです。

2017/06/21 (Wed) 15:52 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: No title

ゆうたさん、こんちは。

私は楽して痩せること自体はけしからんとは思わないのですが、デブの場合は楽して痩せずに太ってますからね(笑)

2017/06/21 (Wed) 15:57 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
Re: 変なダイエットはいつも運動無し

Nekohさん、こんちは。

運動なしで痩せると、デブがモヤシやひょうたんになるだけですから、みっともなさは何も変わりませんよね(笑)

2017/06/21 (Wed) 15:59 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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