
ちはっす。
今回は、糖尿病完全攻略シリーズ【理論編】・第3弾、「インスリンとは何か?」というお話です。
このシリーズを読み終えると、6年前に空腹時血糖値360、HbA1c9.5だった私が、何ゆえインドカレーとナン、タンドリーチキン、デザートにチョコレートパフェを食べても高血糖にならないのか?という理由が解ります。
とりあえず、理論編の後には実践編に続く予定ですが、この理論編を疎かにし、やり方だけ真似ても上手く行かない場合は多々あります。
世の中、努力だけで上手く行く場合もあるにはありますが、理屈を理解して努力した方が結果的に早く成果が出せるのです。
*この記事は、以下の記事から読んで頂くと、解り易いと思います。
↓
インスリンとは何か?
前回のお話では、糖尿病というのは、ひと言で言えば「糖質代謝異常」、もう少し解り易く言えば、インスリンの機能的低下により、細胞が糖を取り込めなくなる病気という説明をしました。
では、そのインスリンというのは、そもそも何なんでしょうか?
インスリンというのは、同化ホルモンであり、抗異化ホルモンです。
つまり、身体の中では同化を促進し、異化を防ぐホルモンです。
「同化」とか「異化」と言うと、難しい用語と思われるかもしれませんが、実はこれ、高校の生物の時間に習っています。
皆さんが忘れているだけです(笑)
簡単に説明すれば、同化というのは、いくつかの簡単なものから複雑なものを合成することです。
筋肉や脂肪は、正に同化して維持されています。
反対に異化というのは、複雑なものを分解してエネルギーを産生することです。
呼吸したり、体温が一定に保たれているのは、脂肪や筋肉を分解してエネルギーを産生しているからです。
我々の身体が、とりあえず一定の体型を保っていられるのは、この同化と異化のバランスです。
同化が亢進し出せば、ブクブクと太りますし、異化が亢進すればガリガリに痩せて行きます。
インスリンの主な働きは、
1.骨格筋におけるグルコース、アミノ酸の取り込み促進
2.タンパク質合成の促進
3.肝臓における糖新生の抑制、グリコーゲンの合成促進・分解抑制
4.脂肪組織における糖の取り込みと利用促進
5.脂肪の合成促進・分解抑制
と、いうものがあります。
皆さんご存じなのが、「身体に糖を取り込ませる」というものですが、実はインスリンというのは、身体の中では八面六臂の活躍をしています。
で、糖尿病というのは、まずこのインスリンが身体の中で効きにくくなるという「インスリン抵抗性」から始まり、インスリンが効きにくくなると、↑の5つと全く逆のことが身体の中で起こります。
つまり、
1.骨格筋におけるグルコース、アミノ酸の取り込み悪化
2.タンパク質合成の悪化
3.肝臓における糖新生の抑制が効かない(亢進)、グリコーゲンの合成悪化・分解亢進
4.脂肪組織における糖の取り込みと利用が悪化
5.脂肪の合成悪化・分解亢進
高血糖になるというのは、インスリンが効かないことの一つの結果でしかなく、現実には↑の5つが一気に身体の中で起こっています。
結局のところ、最初の説明の通りインスリンというのは、同化ホルモンであり抗異化ホルモンであるので、これが効かなくなったり、分泌されなくなると、身体は同化できなくなり、異化の抑制が効かなくなるということで、簡単に言えば、身体はモヤシモードに突入ということです。
「栄養失調のデブ」というのは、糖尿病のデブを上手く表現している言葉です(笑)
*この記事は、
インスリンによる糖の取り込み
に続きます。

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