有酸素運動について、ご質問頂きましたので、お答えしたいと思います。
まず、前回の記事で、有酸素運動は「やってはいけない運動」と捉えられると、ちょっと違います。
如何なる運動もやらないよりは、やった方が効果がある。
というのは、糖尿病治療における大前提です。
但し、本シリーズのテーマは、「糖尿病を改善する」というテーマではなく、「即効で完治」がテーマです。
即効というのは、3か月以内です。
で、話は少々先走りますが、その運動量も「毎日死ぬほど運動する」というものではなく、週に3回、1回当たり1時間以内、休憩時間を除くと正味NETで30~40分ほどの運動ですから、「毎日有酸素運動」と指導される病院の運動療法よりも、圧倒的に効率の良いものです。
(もっとも、それでも十分死にそうになりますが。笑)
この「効率」というのがポイントです。
以上の点を踏まえて頂き、質問の内容は、
有酸素運動は筋肉量を減らす(カタボリック状態)と言いますが、これは空腹な状態で有酸素的な運動をすればの話であって、糖質などを其れなりに摂取して行えば多少なりとも筋肉量が減少することを阻止することは可能なのでしょうか?
私は筋トレ以外に週1~3回ほど、知人との付き合いで登山等やサイクリング等を遣らなければならず、その際の筋量減少が気になるのですが、出来る限り止めた方が宜しいでしょうかね?
因みに、上記説明のような有酸素的運動をどうしても行わなければならない場合に筋量減少を最小限にする方法は何でしょうか?
結論から先に言いますと、筋トレをやられていて、他の日に有酸素運動というのは、急激な体重減少にさえ気を付けていれば全く問題ないどころか、むしろ一般的な運動としてはバランスが良いです。
筋肉や脂肪というのは、常に分解(異化)と合成(同化)を繰り返しています。
通常、筋肉が減るというのは、異化が同化を上回った場合で、逆に筋肉が増えるというのは、同化が異化を上回った場合です。
ですから、分解(異化)それ自体を止めるということはできませんし、合成(同化)も同じです。
できることは、同化と異化のバランスを崩し、総量として減らすとか増やすということです。
しかしながら、糖尿病の場合は、少々事態がややこしくなります。
インスリン抵抗性やインスリン分泌不全により、同化作用は劣っています。
結果として、異化が同化を上回ることになり(異化が亢進)、何もしなくても痩せて行きます。(脂肪も筋肉も減る)
更にややこしいのは、病院で処方される薬というのは、どんなタイプのものにせよ、結局は同化の手助けをするものなので、薬を飲みながら食事療法や運動が適当なデブというのは、いつまで経っても痩せません。(いつまで経っても治らない)
そして、もう一つややこしいのは、脂肪は減らし、筋肉は増やすという相反することを同時に行わなければならないことです。
つまり、糖尿病のデブは、痩せながら太らなければならないのです(笑)
>糖質などを其れなりに摂取して行えば多少なりとも筋肉量が減少することを阻止することは可能なのでしょうか?
可能です。
有酸素運動に限らず、筋トレでもそうですが、どんな運動を行っても大なり小なり筋肉は分解されます。
但し、筋トレの場合は、その後の栄養摂取で合成が分解を上回るため、総量としては増えます。
ほとんどの運動というのは、結局は無酸素運動と有酸素運動の組み合わせなので(速筋も遅筋も使う)、栄養摂取にさえ気を付けていれば、筋肉が減るということはありません。
たいていの場合、わずかながら増えます。
一方で有酸素運動というのは、速筋を使う割合はグっと低いため、筋肉を合成する作用が低いので、やり過ぎれば総量として筋肉は減ります。
速筋というのは、爆発的な負荷をかけなければ肥大しないのです。
で、有酸素運動に限らず、あらゆる運動でもそうですが、
運動前、運動後にBCAA等のアミノ酸を摂取すれば、筋肉の分解はかなり抑えられます。
(運動中に、疲労や空腹感があれば、ブドウ糖とアミノ酸を同時摂取。)
プロテインだと、胃で酵素分解する手間がかかるので、BCAAの方が良いです。
(同様に、炭水化物よりもブドウ糖の方が、消化の手間がかからず、即効で吸収できる。)
>私は筋トレ以外に週1~3回ほど、知人との付き合いで登山等やサイクリング等を遣らなければならず、その際の筋量減少が気になるのですが、出来る限り止めた方が宜しいでしょうかね?
これは最初にお答えした通り、筋トレをやられているのであれば、全く問題ないです。
例えばこれが、筋トレをやらず、食事制限しながら有酸素運動を週に5日もやれば、確実に脂肪も筋量も減ります。
糖尿病のポンコツがやれば、モヤシ一直線です。
ついでですから、糖尿病即効完治のための、筋トレと有酸素運動を行う時の注意点も説明したいと思います。
以前の記事でも書いたことなんですが、筋トレと有酸素運動は同じ日に続けてやらない、というのが鉄則です。
たいてのスポーツジムでは、「筋トレの後、有酸素運動をやりましょう!」と指導されます。
しかしながら、これは糖尿病のデブ、少なくとも即効で完治したいなら、避けなければなりません。
やるなら、筋トレとは別の日に有酸素運動だけやるべきなのです。
普通の人達は、筋トレも有酸素運動もやれば「頑張った!」と思うでしょうし、効果も倍増すると考えるでしょう。
しかしながら、実際には効果は減るし、頑張ってないのです(笑)
第一の理由として、筋トレの後、有酸素運動ができる余力があるなら、それは筋トレで追い込んでいないということです。(オールアウトしていない。つまり高強度になっていない。)
最初から、筋トレ後有酸素運動という予定を立てると、無意識に力をセーブしてしまいます。
高強度で追い込んだら、しばらく動けないというのが正解です。
もう、シャワー浴びるのも面倒臭いぐらいで正解なのです(笑)
そんな訳で、次回は本編の続きです。
-つづく-

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