最近ダイエットについてのご質問も多く頂きます。
今回は、ダイエットの基本的なおさらいと世に跳梁跋扈するオカルトダイエットの見分け方講座です。
まず、ダイエットと言うと=体重減少と考えがちですが、もちろんこれは間違いで、減らすべきは脂肪であって筋肉ではありません。
体重というのは長期的に見れば何をどうしようがカロリー収支でしかありません。
世にエネルギー保存の法則ある限り、これは不変です。
こんなの中学校の理科の時間に習うことなんですが、この程度のことが解らない馬鹿はダイエットを語ってはいけません(笑)
まずは、この基本中の基本を頭に入れ、世の中のダイエットを眺めていくと色々と解ることがあります。
例えば、世間でよくある「1週間で何キロ痩せた!」なんていうダイエットは、効果があればあるほど駄目ダイエットということになります(笑)
仮に「二週間で6kg痩せた!」と自慢するダイエットがあったとします。
当然のことながら、これは筋肉も脂肪も何もかも減らしての6kgです。
6kgを脂肪だけで減らそうとすると、脂肪1gの熱量は9kcalなので、6000g X 9kcal = 54000kcalもの熱量を放出せねばなりません。
これを2週間で減らそうとすると、1日当たり3857kcalも余分に消費せねばなりません。
体重70kgの人が毎日7時間半以上のジョギングを行わなければならないのです(ジョギングで全てのエネルギーが脂肪を使うと仮定して)
こんなことは到底不可能なので、この場合、脂肪以外の何か、筋肉であったり筋グリコーゲンであったり水分であったり、が同時に減っている訳です。
言わずもがな、こんなダイエットを繰り返していれば、将来のサルコペニアリスクや糖尿病リスクを高めているだけです。
同様に糖質制限でも同じことが言えます。
デブが糖質制限を行うと、わずか数日の内に体重が数キロ減るなんてことはザラにあります。
当然のことながら、これは脂肪が減っている量はほんのわずかです。
1kgも脂肪を減らそうと思ったら、9000kcalもの熱量を放出せねばならないからです。
糖質制限で最初に減るのは、グリコーゲンと水分であることは既に解っています。
こんなものを減らして「カロリー制限より効果がある!」と、鬼の首を取ったようなことを言っているから「糖毒馬鹿」と呼ばれるのです。(私に。笑)
そんな訳ですから、まずはこのダイエットの第一定理、「体重は長期的に見ればカロリー収支でしかない」ということを、よく頭に入れておきましょう。
が、しかーーーし。
とは言え、カロリー収支の均衡点なんて人によって差があるのです。(当たり前ですが)
身長からある程度の目安となる数値は出せますが、正確には解りません。
例えば、β3アドレナリン受容体遺伝子が変異(ホモ型・Arg64Arg)の方の場合、それだけで基礎代謝が200kcal低下します。
他にも肥満や基礎代謝に関わる遺伝子として、β2アドレナリン受容体、UCPファミリー、PPARγ2、FABP2、Kir6.2、Angiotensinogen、RAGE、SUR1等があります。
したがって、自分の基礎代謝をほぼ正確に知りたければ、これらの遺伝子を検査して変異を調べれば解るのですが、そんなこといちいちやってられません(笑)
ですから、基本を頭に入れある程度の目安が解ったら、個々人が試行錯誤し、何をどれぐらい食べたらどうなるか?とか、どれぐらいの運動量でどうなるか?ということを経験的に知るしかないのです。
次回は今回お話した基本を踏まえ、具体的にダイエットをどう進めたら良いか?という点について語りたいと思います。
ちなみに、太りたい(筋肉を増やしたい)という方も参考になると思います。
-つづく-

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