前回は、運動をすると脂肪や筋肉が分解される(だから痩せる)という仕組みを説明致しました。
当然のことながら、運動が高強度になればなるほど分解が増えます。
当たり前のことですが、筋肥大というのはその後の合成が分解を上回るから起こります。
で、これまた当たり前中の当たり前のことですが、材料がなければ合成できません。
よって、栄養補給(食事)というのは、運動と同じぐらい重要なことなのです。
もちろん、何を食べるか?ということは更に重要です。
ここで脂まみれの食事でカロリーオーバーになれば、脂肪が増えて行くだけなのです。
そして何も食べずにカロリーオフになれば、モヤシになって行くだけです。
そんな訳で、高強度で筋トレを行った皆さんの身体の中ではATPがガンガン消費され、それに伴うAMPKの活性化により、一旦は筋肉も脂肪も分解されます。
と、同時に筋肉に負荷をかけるとnNOSという神経型一酸化窒素合成酵素が活性化されます。
nNOSにより産生されたNO(一酸化窒素)は、活性酸素と反応し過酸化亜硝酸を産生し、NOと過酸化亜硝酸は筋小胞体からCa2+の放出を促進します。
そして、細胞内Ca2+濃度の上昇により、mTORが活性化され、筋肥大が促進されます。
mTORというのは細胞内シグナル伝達に関与するタンパク質キナーゼで、インスリンや他の成長因子、栄養・エネルギー状態、酸化還元状態など細胞内外の環境情報に応じて、細胞のサイズ、分裂等を調節しています。
ところが上記(nNOS→Ca2+)の様に、筋肉への負荷によるmTORの活性化というのは、IGF-1-Akt経路とは別の経路(Aktとは非依存)で起こります。
nNOSの活性化は、筋肉への負荷からわずか3分以内で始まり、1時間もすると定常レベルまで戻ってしまいます。
nNOSから産生されるNOも気体なので、当然のことながら体内に長時間留まっていられません。
そういう意味でも、筋トレ直後のプロテイン、また筋トレ中のブドウ糖、アミノ酸等の補給は理に適っていると言えます。
と、今回も話が少しマニアックになってしまったので、次回は、
ほんじゃぁ、何食えばいいっつーの?
という話です。
-つづく-

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