
ちはっす。
我々の身体というのは、食べ物の種類、あるいは食べる量によって、気付かない内に意外なほど急激に代謝の変化が起こります。
例えば、WHOの75gOGTT(経口糖負荷試験)の指針によれば、OGTTの前少なくとも3日間は150gの糖質を摂らなければなりませんし、前日からOGTTまでは少なくとも8時間以上絶食しますが14時間以上絶食してはいけない、とあります。
わずか3日間の糖不足や14時間以上の絶食により、耐糖能は悪化してしまうからです。
身体が糖不足を感知すると、限られた糖を脳や赤血球に優先的に供給するため、すぐさま身体はインスリン抵抗性を上げて対応します。
糖がなくなれば生体は維持できませんから、骨格筋などへの糖供給は後回しにするという身体の防御システムなのです。
そうすると、例えば朝食を抜くと、前日の夜8時に夕食を食べたとして、昼の12時に昼食を食べても16時間の絶食期間があります。
これって耐糖能に影響しないんでしょうか?
と思ったら、やっぱりあるのです。
Fasting Until Noon Triggers Increased Postprandial Hyperglycemia and Impaired Insulin Response After Lunch and Dinner in Individuals With Type 2 Diabetes: A Randomized Clinical Trial
↑は、米国糖尿病学会のサイトに掲載された論文です。
この研究では、2型糖尿病患者において、朝食を食べた日と食べなかった日のインスリン、グルカゴン、遊離脂肪酸(FFA)、GLP-1等の数値を比較しました。
すると、驚くべきことに、
朝食を食べなかった日は、朝食を食べた日と比べ、昼食後、夕食後の血糖値の上昇が大きくなり、インスリン分泌は遅延、低下していました。(昼食・夕食のカロリーはどちらも同じ)
また、グルカゴンと遊離脂肪酸は上昇し、GLP-1が低下していました。
更に、朝食を食べなかった日の遊離脂肪酸の変動は、午前中3時間にわたり朝食を摂取した日と比べ、なんと18倍以上増加していたという、腰が抜けそうなレポートです。
これは絶食時間が長いため遊離脂肪酸が増加し、インスリン抵抗性が上昇したことや、インクレチン分泌低下がβ細胞の分泌記憶機能やブドウ糖に対する感受性を低下させ、結果的にインスリン分泌が低下したと考えられます。
(研究者:談)
糖不足が長時間続いただけで、すい臓のβ細胞は痴呆化する訳です(笑)
意外と馬鹿なんですね、β細胞て。
ちなみに、健常者ではどうかと言いますと、健常者でも朝食を抜いたり、絶食時間が長いとインスリン抵抗性は増大するという研究があります。
Effect of breakfast skipping on diurnal variation of energy metabolism and blood glucose
私の場合は、朝食を抜いたら昼まで持ちません(笑)
普段からしっかり動いていれば、嫌でも朝食を食うようになります。
と、ここまで書いて、何気に「米国糖尿病学会ガー!」でお馴染みの我らが教祖のブログを見てみたら、朝食に関する記事がありました(笑)
↓
夕食抜きより朝食抜きがいい。
教祖が「朝食抜きがいい。」とおっしゃられ安心しました。
て言うか、これ、米国糖尿病学会のサイトに載ってる論文なんですけどね(笑)
いずれにせよ、一向に糖尿病が改善しない教祖が言うのですから間違いはありません。
朝食は絶対に食べた方が良い(笑)

何か押してけ!↓

2型糖尿病の完治を目指す会
糖尿病の完治を目指す人と完治した人が集まってます。

モンスターファクトリー・オンラインショップ
おまえら、たまにはここで何か買って下さい。