
ちはっす。
以前の記事で、朝食を抜くとインスリン抵抗性が悪化しインスリン分泌が低下する、という米国糖尿病学会のサイトに掲載された論文を紹介したことがあります。
糖尿病患者が朝食を抜くと糖尿病は憎悪する
今回は同じ様な研究で、健常者が食事を抜くと身体にどのような影響があるか?という、The American Journal of Clinical Nutrition に掲載された論文をご紹介します。
Impact of breakfast skipping compared with dinner skipping on regulation of energy balance and metabolic risk
朝食を抜く場合と夕食を抜く場合のエネルギーバランスと代謝リスクへの影響
食事を抜くことは、最近の生活スタイルのトレンドとなるも、肥満と2型糖尿病の誘因となる可能性があります。
我々は、食事を抜くタイミングがこれらのリスクに与える影響について、エネルギーバランスの調整、糖代謝、食後の炎症性応答について調査しました。
という訳で、BMI 23.7±4.6 の17人の健常者を集め、3食摂取、朝食抜き、夕食抜きの3つのグループに分けられ、食後血糖値や炎症応答等が調べられました。
すると、昼食後の血糖値は、夕食抜きよりも朝食抜きで高くなり(+46%)、絶食時間が長いほど、昼食後の炎症応答が高まりました。
論文では、朝食のスキップによる脂肪酸化の増加(遊離脂肪酸の増加)は、長期間の絶食に応答した代謝不全性の発症を示唆しており、軽微な炎症およびグルコース恒常性の障害をもたらす、と結論付けています。
この軽微な炎症反応というのは無菌性炎症と呼ばれ、皮下脂肪や内臓脂肪の脂肪組織内好中球がケモカインやサイトカインを放出してマクロファージの浸潤を促進し、慢性炎症を引き起こす要因となります。
そして、この慢性炎症がインスリン抵抗性を惹起し、膵β細胞の機能障害につながって行きます。
結局、糖尿病患者だろうが健常者だろうが、絶食時間が長くなるような朝食抜きを頻繁に行えば、ろくなことにはならないということです。
ちなみに、この脂肪組織の慢性炎症を手っ取り早く何とかする方法は、あります。
顆粒球に注目した運動トレーニングによる肥満マウスの慢性炎症抑制メカニズムの検討
ま、要するに、グータラは運動しないことにはどうにもならないのです(笑)

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