
ちはっす。
脂肪肝と糖尿病は密接な関係があると言われています。
Association of nonalcoholic fatty liver disease with insulin resistance
上記は、The American Journal of Medicine に掲載された論文で、
非アルコール性脂肪肝疾患は、正常な耐糖能を有する痩せ型の体脂肪が少ない者でさえ、インスリン抵抗性および高インスリン血症と関連している。
と、述べられています。
つまり、脂肪肝というのは、痩せ型であろうが肥満型であろうが、肝臓でのインスリン抵抗性と関連しているということです。
肝臓でのインスリン抵抗性が惹起されたからと言って、直ちに糖尿病になる訳ではありませんが、これが慢性的に進行して行くと、甚だ厄介なことになります。
何故なら、血中のブドウ糖の量というのは肝臓でコントロールされており、そのコントロールのトリガーはインスリンの量だからです。
(肝臓は血糖値を直接感知している訳ではなく、インスリンレベルに反応する。)
そうすると、肝臓でインスリン抵抗性が惹起されれば、それは即ちインスリンを感知するセンサーがポンコツになるということですから、インスリンを感知できずに低インスリンの状態であると誤作動してしまいます。
低インスリンの状態になると、肝臓は備蓄してある糖を血中に放出します。
(更に備蓄が少なくなると、自前で糖新生を行い、更に放出し出し、更に糖新生と、悪循環。)
この時、骨格筋にインスリン抵抗性が無ければ血中の糖は骨格筋に取り込むことができます。
通常は、少々血中に糖が増えたぐらいでは、骨格筋は糖の備蓄を増やして対応します。
とは言え、それにも限度はありますし、脂肪肝が貯まる様な人は、ほとんど運動をしませんから、糖は貯まる一方で、すぐに余り出します。
加えて、痩せ型の人の場合、元々骨格筋量が少ないので、吸収できる糖の量も知れています。
かくして血糖値は徐々に上がって行くことになります。
という具合に、脂肪肝というのは、糖尿病という観点から見ても百害あって一利なしです。
そして今回、筑波大学が発表した記事によりますと、
骨格筋の減少と内臓脂肪の増加は「脂肪肝」を悪化させる
脂肪肝と言えばデブ、と我々は考えがちで、内臓脂肪の増加が脂肪肝を悪化させるというのはイメージし易いのですが、よもや骨格筋の減少が脂肪肝を悪化させるとは、なかなかイメージし難いと思います。
しかしながら、最初に紹介した論文や筑波大学の記事を読めば、デブだろうがモヤシであろうが、グータラであれば脂肪肝のリスクは変わらないということです。

何か押してけ!↓

2型糖尿病の完治を目指す会
糖尿病の完治を目指す人と完治した人が集まってます。

モンスターファクトリー・オンラインショップ
おまえら、たまにはここで何か買って下さい。