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筋肉は使わなければ使わないほど筋肉合成能力も退化する → 高齢者が筋委縮すると、もはや元には戻らない

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ちはっす。

高齢者こそ筋トレをやった方が良い、いや、しなければならない、という話です。

我々の身体というのは、ほとんどの器官において「使わなければ委縮する」という廃用性委縮が起こります。
とりわけ筋肉や骨は、顕著にそれが現れます。

例えば、1週間寝たきりだと、筋力は約20%低下します。
4週間では、なんと筋力は88%低下し、5週間も寝たきりなら96%の筋力が低下します。

これをリハビリで元の状態に回復しようとすると、1週間寝たきりの場合で1ヶ月かかり、4週間では6カ月もの期間を要します。
但し、これはそこそこ若くて元気な人の場合です。
高齢者だとどうなるかと言いますと、2週間以上も一旦寝たきりになれば、もはや回復することは無く一生寝たきりか、車椅子生活になります。

これは大袈裟な話ではなく、長期臥床で筋委縮した高齢者が回復しない、というのは普通に医学の常識なのです。
一旦高齢者が長期臥床で衰弱すると、もはや回復しませんから、リハビリは初日、あるいは翌日からできる範囲で行わなければならないのです。

普通に元気な高齢者なら、筋トレなどの運動を行えば筋肉は発達します。
しかしながら、元々加齢で筋委縮が進行した上に、更に長期臥床で衰弱しきってしまうと、どういう訳だか回復不能になってしまうのです。
(そもそも、もはや運動どころの状態ではありませんが。)


筋肉は使わなければ使わないほど筋合成能力も退化する


廃用性筋萎縮の治療ターゲットとしてのユビキチンリガーゼ

筋細胞の最も強力な栄養因子は、IGF-1(insulin-likegrowth factor-1)であるが、筋萎縮環境に無い場合は、そのシグナルが充分に活性化され、筋タンパク質合成は亢進し筋タンパク質分解は抑制される。
しかしながら、筋萎縮環境にある場合では IGF-1のシグナルが減弱し、Akt-1/PKB(protein kinase B)の活性化(リン酸化)が傷害される。
その結果,筋タンパク質合成が低下し、逆に筋タンパク質分解は亢進する。



IGF-1というのは、インスリン様成長因子1と呼ばれるもので、インスリンと配列が似たポリペプチドです。
主に肝臓で成長ホルモンによる刺激の結果分泌され、人体のほとんどの細胞がその影響を受けます。
通常、筋肉の場合は、IGF-1以下のシグナル伝達により、筋肉の合成は亢進します。
ところが、筋委縮環境が進んで行くと、IGF-1以下のシグナル伝達が減弱し、その結果筋肉の合成は低下し、逆に筋肉の分解が亢進してしまうということです。

これが進行してしまうと、リハビリを行って成長ホルモンが作られ、IGF-1が分泌されても、その下流のシグナル伝達が減弱しているので、筋肉の合成が起こらなくなってしまいます。
当然のことながら、成長ホルモンやIGF-1を直接投与しても同じことです。


筋委縮環境は何によって進行して行くのか?


筋委縮環境というのは「不活動」により、最も早く進行して行きます。
「使わない器官」は、身体によって「いらない」と判断され、どんどん分解されて行ってしまいます。
これを回避するには、常日頃から活動的に動いたり、運動をし、筋肉の合成が上回るようにしなければなりません。

そして、長期的には、糖尿病にならないことです。
筋肉の分解を最も劇的に食い止めるのは、実はインスリンなのです。
インスリンの作用が不足している糖尿病患者というのは、放っておけば確実に筋肉の分解が亢進して行きます。
長年糖尿病を患っている人を見れば、サルコペニアのようなモヤシ体型か、あるいはサルコペニア肥満のようなひょうたん体型しかいません。

糖尿病になってしまったら、まずは速攻でインスリン感受性を回復し、インスリン分泌不足に対応すべきなのです。


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コメント

怖いです。。。

恋太さん、こんにちは^^。

なかなか風邪が治らず、薬局の方にも、熱がなくても風邪の症状がある時は、安静にしていることです、とアドバイスを頂きました。

けれど、筋肉が〜〜〜(笑)!

今から約10年前に、卵巣膿腫の為に、片側摘出手術を受けて、二週間入院しました。術後、病院内を徘徊していても、全く大丈夫だったのですが、退院後初めて買物に出たら、いつもなら10分程で到着するスーパーマーケットへ、30分程かかってしまいました。早く歩こうと思っても、思ったように歩けませんでした。開腹手術と、術後すぐに歩くように言われましたが、トイレ等以外は、身体が怠くて横になっている時間が長かった為だと思います。手術と安静にしていた為に、筋肉の切断と減少が原因だったのですね。

ところで、ネットを徘徊していましたら、筋トレをしている人で特に減量している時期は、免疫力が低下しているので、風邪をひきやすい。その対策は、手洗いとうがい、マスク着用、また、グルタミンを摂取する方がいいとありました。筋トレ後に満員電車に乗るなんてダメだとも。満員電車に乗らないと、私はお家に帰れません。恋太さん、いろんなサプリメントがあるようですが、グルタミンはいかがでしょうか?また、BCAAは飲んだ方がいいですか?もしも恋太さんが摂取なさっておられなかったら、ごめんなさいね。

では、夕方になると身体が怠く暑くなるので、今から少し休みます(T-T)。

いつもお返事を頂き、ありがとうございます。

2017/11/23 (Thu) 17:05 | 晴美 #- | URL | 編集
はじめまして

王城先生

はじめまして、シュール・東郷と申します。
いつも非常に有益な情報を提供していただき、有難うございます。
私は61才、男、Ⅱ型糖尿病です。
まずは、自己紹介を兼ねて糖尿病歴を記させてください。

身長175cm 体重は20才の頃は60kg足らず。40~50代は70~80kg。
体重の割にウエストが大きく、40代からは90~100cm。リンゴ型、内臓脂肪型肥満。
若い頃から脂っこい食事、牛肉、豚肉を好んで食べていました。
40代後半からたまに尿検査で陽性が出たように思います。

50代になって血糖値が高いことが判明。Hba1cは6~7の状態がほぼ10年続きました。昨年末から体調不良で本年1月7日病院へ。 Hba1c11.2、血糖値475でした。

友人のすすめもあって1月中旬から糖質制限を行いました。服薬はしていません。
2月9日には、Hba1c8.4、3月7日 同6.7となりました。

9月まで糖質制限を行い、血糖値を良好に保ちましたが、この頃から糖質制限を永遠に続けることに漠然とした疑問を感じ始めました。おにぎり1個で血糖値爆発ですし。
そうこうしているうちに、王城先生のブログにたどりつき、考えを改めました。

10月からは、近所のゴールドジムで、大きな筋肉をできるだけ追い込むことを意識して筋トレしています。
また、可能な限り糖質を取り、牛、豚に替えて魚や豆腐を食べるようにしています。
ただ、糖質については、いまだにおにぎり1個で血糖値爆発なので、工夫しながら徐々に、といった感じです。
9月までは、糖質摂取量は、エネルギー摂取量の10%程度でしたが、10月末からは30%程度まで増えてきています。筋トレの前後は糖質を増やしやすいです。

11月中旬に血液検査を受けましたが、Hba1c6.3 その他の数値はすべて正常で合併症のおそれはありません。ケトン体も出ていません。
医者から見れば、それほど悪い状態ではないのでしょうが、食後高血糖は依然続いています。私は糖尿病を完治させたいです。

ただ、何十年も欲望にまかせた食生活をしてきており、糖尿病歴も長く、年も61です。簡単に治ると考えるのは甘い!ということはわかっているつもりです。でもいつかはきっと治すつもりで頑張っています。

長文失礼しました。ご多忙中申し訳ありませんが、のちほど質問させてください。

2017/11/26 (Sun) 17:49 | シュール・東郷 #- | URL | 編集
No title

連投すみません、シュール・東郷です。
質問させてください。

質問1:たとえば、週に3日筋トレするとして、残りの4日も糖質は可能な限り摂った方がいいでしょうか?筋トレの前後だけ多めに糖質を摂るのでは全然足りませんか?

(補足)筋トレと食生活改善を始めて体重は3キロ減、ベルトの穴はひとつ緩みました。ただ、筋肉が増えた感じはほとんどしません。
私の場合、ブタには見えませんが、「リンゴ型肥満は、まず内臓脂肪を減らせ。話はそれからだ」ということになるかと思います。その点、最初にウエストを細くできたのは、おおむね間違っていないと思います。

でも筋肉に反映されていないのは寂しいし、これからはトレーニングの成果を筋肉にも反映させて、さらにいい方向に進めていきたいと思います。
ケトン体は出ていないとはいえ、糖質摂取がエネルギーの30%程度での筋トレでは、効果が弱いのかな?と思っています。

この状態を打破するためには、医師の許す範囲で可能な限り筋トレしない日も毎日、糖質を多く摂った方がいいでしょうか?

現在トレーニング中は、グリコのCCD エネルギー&水分補給で糖分を摂っていますが、これとアルギニン、シトルリンを加えたBCAAを飲んでいます。自宅ではグルタミンを飲んでいます。

なお、現在薬は飲んでいません。
主治医には、「糖質の摂取量を増やして、筋トレの効果を上げて糖尿病の改善を目指したい。このため服薬を検討している」旨伝えましたが、「Hba1cもそれほどでもないし、他の検査値がすべて良好なので、服薬せず様子を見ましょう」となりました。

質問2
質問1で述べさせていただいたように、糖質摂取量も少なく、筋トレの効果も十分ではありません。また追い込み方も、筋トレに熟練した人に比べれば、きっと甘いと思います。
このような状態でも蛋白質は1日に体重の2倍のグラム数が必要でしょうか?

(補足)現在トレーニング中は、グリコのCCD エネルギー&水分補給で糖分を摂っています。また、アルギニン、シトルリンを加えたBCAAも飲んでいます。
自宅ではプロテインの他、グルタミンを飲んでいます。1日の蛋白質摂取量は体重の1.5倍~1.8倍ぐらいのグラム数です。

質問は以上です。最後までお付き合いいただき、有難うございました。
それでは、失礼します。

2017/11/27 (Mon) 07:47 | シュール・東郷 #MzsM857o | URL | 編集
Re: はじめまして

シュール・東郷さん、こんちは。

質問のコメントも届いてますよ!

解答はしばらく待ってくださいね。

2017/11/27 (Mon) 13:50 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
糖質と筋肉に「もっと光を!」

本当に恐ろしい話ですね。
兄が3ヶ月ほど入院していて出て来た際の最初の言葉が
「力が入らない・・・。」だったことを思い出さずにはいられませんでした。

以前、私は糖質制限の陥穽に落ちるところを貴兄のブログで救われた者です。

王城さんの
【 β細胞の増殖(同化)には、インスリン受容体基質・IRS2以降のシグナル伝達が必要です。
つまり、インスリンという同化ホルモンは、β細胞自身にも作用しているので、
糖毒カルトが言うようなインスリン分泌を抑えちゃったら、
β細胞自身も増殖(同化)できなくなってしまうのです。】
という解説には唸りました。

β細胞のが正常にその恒常性を保つためにはインスリンが不可欠で、
そのインスリンの分泌のトリガーとなり、滋養原となるのが[ 糖質 ]であるなら
それを制限するなんてトンでもない話だと気付かせていただきました。

その後、週二回、自宅での自重筋トレ(たいしたことありませんが)と、
なるべくエレベーターやエスカレーターに乗らないように心がけているだけで、
先日の検査で空腹時血糖値85、HbA1Cが5.4でした。
もともと糖尿病ではありあせんでしたがOGTT7gブドウ糖負荷テストの1時間値が200超えの
遅延過剰分泌であったにもかかわらず・・・です。
改めて「ありがとうございます!」とお礼を述べたいです。

思うにこれだけ糖尿病が増えている理由はひとえに筋力低下にあると感じています。
大きなショッピングモールに車で乗りつけ、わずか一階下に降りるだけでもエスカレーターやエレベーターに当然のように乗る・・・。
それでいてレストランやフードコートでいっちょまえに食べる・・・。

糖尿病になるのは家族暦が大きな要因であることは間違いないでしょうが、
体に入ってきた糖質の最も大きな引き受け先である筋肉が細っているからだと思います。
だから積極的に筋肉には負荷をかけて、できれば大きくすれば [ 糖質を悪者扱いにして怯える ] というようなバカなことしなくてもいいはずです。

そんな風に考え出すと、階段を登るときに「大腿四頭筋に負荷がかかっている!」と思うと嬉しくなってきます。

ある種のMかも知れませんが・・・。(笑)

2017/11/28 (Tue) 15:23 | 大久保 泰 #- | URL | 編集
Re: 糖質と筋肉に「もっと光を!」

大久保 泰さん、こんちは。

私は、イオンとかでエスカレーターを使ってしまいます(笑)
たいがい筋肉痛で階段がキツイんですよね。

他の人達もそうであると信じています(笑)

2017/11/30 (Thu) 13:12 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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