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2型糖尿病・高齢患者の血糖コントロールは高強度筋トレで改善する

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ちはっす。

ここんとこ続いている「高齢者シリーズ」の第3弾です。

今回は、米国糖尿病学会の学会誌に掲載された論文をご紹介します。

High-Intensity Resistance Training Improves Glycemic Control in Older Patients With Type 2 Diabetes


これを読んで驚いたのですが、この論文は2002年に掲載されているので、今から16年も前に既に王城メソッドの原型が研究されていた訳です(笑)

米国糖尿病学会では、随分前から運動療法に筋トレを推奨しています。
この論文の中でも、

最近の米国糖尿病学会と米国スポーツ医学学会は、高齢者のための運動プログラムの一環としてレジスタンストレーニング(筋トレ)を推奨しています。

と、書かれています。

特に、とんでもないデブが多い米国では、デブに有酸素運動を勧めても、肉体的にも精神的にも続かないから、筋トレを勧めた方が良い、という論調が米国糖尿病学会の中にもあります。
もちろん、もう少し学術的に丁寧に書かれていますが、言ってることは要するにそういうことです(笑)
その内、機会があれば記事を紹介したいと思います。

さて、この研究では60歳~80歳までの男女36人を集め、高強度筋トレ+カロリー制限と、柔軟運動+カロリー制限のグループに分け、6か月後の体組成や血糖値を調べました。

カロリー制限食の内容は、脂質の摂取量は30%(飽和脂肪酸は10%未満)、残りはタンパク質と炭水化物という、米国糖尿病学会を始め、各国の糖尿病学会が推奨する内容です。

運動の内容は、高強度筋トレグループは、週3回、1回45分のサーキット・トレーニングです。
1回の重量は、1回が限界の最大重量の75%~85%で、これを種目ごとに1セット8~10回、3セット行いますから、かなりの高強度です。
しかも、定期的に限界重量を測り直し、重量を上げて行くシステムですから、よくこんなのを爺や婆が週3回もできたものだ、と感心します。
更に、これで休憩時間も監視されますから、ほとんど、老人虐待のようなシステムです(笑)

反対に、柔軟運動のグループは、5分のサイクリングと30分のストレッチという、「舐めてんのか?」という内容になっています(笑)

とは言え、柔軟運動のグループでも6か月後には、HbA1cは低下し、体重も落ちていますから、「如何なる運動もやらないよりはやった方が効果がある。」とは、言えるのです。
(但し、除脂肪量も減っている。)

では、グループ間の差は、どれぐらいあったのでしょうか?
論文では、

この研究は、6ヶ月間、3日/週で実施・監督された高強度筋トレプログラムが、2型糖尿病の高齢患者によって安全で耐容性があり、血糖コントロールおよび筋力の改善に有効であることを示した。
筋トレとカロリー制限との組み合わせは、筋トレなしのカロリー制限と比較して6ヶ月後のHbA 1cレベルの3倍の減少と関連している。
更に、体重減少にもかかわらず高強度筋トレは、除脂肪量(筋量)の維持にも寄与した。

我々の所見は、血圧の上昇を刺激せず、高血圧のリスクが高い個体に対するこの運動形態の妥当性を支持することを示唆している。

これらの知見は、2型糖尿病の高齢患者の血糖コントロールの治療管理における高強度筋トレの推奨に強力な支持を提供する。


と、言っています。


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Theme: 糖尿病 | Genre: 心と身体

コメント

No title

王城先生、今回はこれから還暦に突入する者にとってありがたい記事です。よく歳をとると無理のない範囲で運動をと、言われますが、こと、糖尿完治を目指すなら、高強度トレあるのみですね。しかし向こうの高齢者は凄いですね、私は最大重量の80%で10回挙げたら3セットは無理、潰れてしまいます。糖尿と長年の有酸素運動で速筋がかなり失われたせいでしょうか、いつかは筋肉の鎧におおわれた体を目指し精進して行きます。押忍

2018/01/19 (Fri) 22:15 | takesi #Bvvh/0YU | URL | 編集
Re: No title

takesi さん、こんちは。

「無理のない範囲で運動」というのは、それ自体は正しいです。

しかしながら、たいていの人々はそれを「楽な運動」と勝手に解釈します。
楽だから(笑)

論文に出て来る爺婆達は、最大重量の80%を10回3セットで、更に休憩時間も90~120秒を厳格に監視されていますから、そらもう凄まじいまでの老人虐待です(笑)

たぶん、私がやっても10回→8回→6回ぐらいになると思います(笑)

2018/01/20 (Sat) 11:38 | 王城 恋太 #- | URL | 編集
No title

こんにちは、玉城先生いつも楽しくブログを読ませてもらってます。
質問なんですが、糖尿病に効く、筋トレの休憩時間は短い方が良いのでしょうか?
以前の記事で、筋力を上げるには休憩時間を5分から10分とった長めの方が効率が良いとあったと思いましたが
糖尿病の治療には短い休憩時間と長めの休憩時間のどちらが有効なのでしょうか。

2018/01/20 (Sat) 23:15 | ノアヲタ #- | URL | 編集
Re: No title

ノアヲタさん、こんちは。

糖尿病に効くインターバルというのは解りませんが、筋肉の合成には1分よりも5分のインターバルの方が2倍増加するというバーミンガム大学の論文がありますね。

https://ojyokoita.blog.fc2.com/blog-entry-622.html


私の場合は、厳密に計っている訳ではありませんが、アップのセットではインターバルは短く、メインのセットでは長く取っています。
毎セット5分も取っていたら時間がかかってしょうがないので(笑)

やはり充分休んだ方が、レップ数も落ちないですから、その分効果はあると思います。

2018/01/21 (Sun) 00:45 | 王城 恋太 #- | URL | 編集

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