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痩せ型糖尿病のインスリン抵抗性と骨格筋

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ちはっす。

今回は痩せ型糖尿病のお話です。

痩せ型糖尿病というのは、アジア人(特に女性)に多いとされています。
肥満型糖尿病のデブは、とりあえず痩せれば何とかなりますが、痩せ型糖尿病のモヤシはこれ以上痩せる訳にも行かず、なかなかこれが困った状況になります。

そもそもの糖尿病の原因を考えれば、太っていようが痩せていようが関係はなく、発症する者は発症しますが、むしろ痩せている人の方が骨格筋量が少ないので、発症し易いような気がします。
(気がするだけです。笑)

そんな折、ちょっと前に、糖尿病リソースガイドに記事がありました。

痩せていても糖尿病 痩せ型インスリン抵抗性の機序を解明 糖取り込み低下に関わるアンジオテンシン受容体をATRAPで抑制


まぁ、要するに、痩せ型糖尿病のモヤシは、骨格筋量が少ない上に、そのなけなしの骨格筋もポンコツで使えないという、ニッチもサッチも行かない状況になっている訳です。

そう言ってしまうと身も蓋もなく話は終わってしまうので、もう少し記事を解説致します。

記事によりますと、従来、メタボリック症候群の内臓脂肪型肥満や高血圧、糖脂質代謝の異常には、アンジオテンシンII(Ang II)産生の増大が関与していることが解っていたそうです。

アンジオテンシンIIというのは、腎臓からレニンが分泌され、血液中のアンジオテンシノーゲンからアンジオテンシンIという物質が作られ、そのアンジオテンシンIがアンジオテンシン変換酵素(ACE)により変換されたものです。

アンジオテンシンIIは、血圧を上げる作用があり、血圧が低下したりすると、この産生が増え血圧を上昇させます。
通常、血圧上昇後にはレニンの分泌は抑制され、この系の働きが低下します。

で、どういう訳だか、痩せ型のモヤシにも、このアンジオテンシンIIの産生が増えます。

そうすると、1型アンジオテンシン受容体(AT1受容体)経路の過剰活性化が起こり、その下流経路の一つであるp38 MAPK活性化と、酸化ストレス増大が生じ、骨格筋のGLUT4の発現が低下してしまいます。

p38 MAPKというのは、我々の身体の中では様々な働きをする重要なキナーゼなんですが、脂肪細胞や骨格筋において、TNFα、IL-1β等のサイトカインやストレス刺激により、MKK6/3-P38 MAPキナーゼ経路が活性化されると、GLUT1が増加するものの、一方でGLUT4は減少して、インスリン刺激への反応性が低下してしまいます。
(つまり、GLUT4の減少により、骨格筋の糖の取り込みが減ってしまう。)

かくして、痩せ型のモヤシの骨格筋においてインスリン抵抗性が生じる訳です。


ほんじゃぁ、どうすればいいの?


ということなんですが、記事によれば、受容体結合蛋白ATRAP/Agtrapを活性化させると、1型アンジオテンシン受容体(AT1受容体)に結合して同受容体の過剰な活性化を抑制するらしいです。

今後開発が期待されるATRAPを活性化する治療によって、効率的に糖尿病の発症を抑制できる可能性がある。


まぁ、要するに、そういう薬ができたら良いね、ということらしいです(笑)

あ、ちなみにですね。
↑の糖尿病リソースガイドの記事には、誤りがあります。

詳細に調べてみると、ATRAPの発現量が増加したマウスでは、野生型マウスでみられた骨格筋での酸化ストレス増大、すなわち-p38MAPKの活性化と-GLUT4の発現低下が起こり、糖取り込みの減少が抑制されていた。

この部分なんですが、「p38MAPKの活性化と-GLUT4の発現低下が起こり、糖取り込みの減少が抑制されていた」訳ではないですね。
正しくは、「p38MAPKの活性化と-GLUT4の発現低下による糖取り込みの減少」が抑制されていた訳ですね。

もしかしたら、元論文の誤訳かもしれませんが、たぶん誰も読んでいないので気にしていないのかもしれません(笑)

ちなみに元論文↓

Angiotensin II Type 1 Receptor-associated Protein Inhibits Angiotensin II-induced Insulin Resistance with Suppression of Oxidative Stress in Skeletal Muscle Tissue


とは言えですね。
ここで終わってしまったら、単に記事を解説しただけですし、「世紀初め救世主列伝」である当ブログの意義がなくなってしまうので、特別に痩せ型糖尿病の対処法を伝授致します。

特別ですよ。


痩せ型糖尿病の対処法


「痩せ型」と書きましたが、よく考えたら、骨格筋のインスリン抵抗性なら「痩せ型」も「肥満型」も大して変わらないです。

「GLUT4が減少」してしまうのですから、GLUT4を増やせばいいのです。
簡単でしょう。

GLUT4なんか、2週間あれば3~4倍に増やせるんですよ。

The impact of brief high-intensity exercise on blood glucose levels

糖尿病を治したいなら運動は食前にしなさい


簡単すぎて、あくびが出るわ。


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Theme: 糖尿病 | Genre: 心と身体

コメント

経過報告です

王城さん、こんにちは。
6/9にコメントさせてもらいました境界型糖尿病のゆうです。
今日、病院の採血日でした。
結果はHbA1cが5.5、空腹時は91でした。診断時よりA1cが0.1あがってました。
食事も結構気をつけて、筋トレも頑張ってたのでもう少しいいかなと期待しましたが、全然改善されていませんでした。頑張ってるつもり、レベルかもしれないですね。

私はやはり基礎分泌が低いみたいですので、やっぱり筋トレしかない!と思いつつ帰ってます。オールアウトがまだできていないから、日々オールアウトを目指します。

なんだか王城さんに連絡したくなり、コメントさせてもらいました。
まだまだ普通のごはん食べるまでには時間がかかりそうですが、頑張ります!

2018/06/20 (Wed) 14:13 | ゆう #wiTojm26 | URL | 編集
Re: 経過報告です

ゆうさん、こんちは。

1ヶ月そこそこで0.1って、誤差の範囲だと思いますが・・・。

2018/06/20 (Wed) 20:23 | 王城 恋太 #G9X5F8Nk | URL | 編集
すみません(^-^;

王城さんこんにちは。

0.1は誤差の範囲ですかね、、

すみませんでした(^^;;

2018/06/21 (Thu) 14:34 | ゆう #wiTojm26 | URL | 編集

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