fc2ブログ

運動は、糖尿病患者のすい臓脂肪含量が減少し、β細胞機能を改善する

20180804.jpg



ちはっす。

運動がインスリン抵抗性を改善することは、既に解っていることなのですが、すい臓のβ細胞機能を改善する効果については、あまり知られていません。

今回は、欧州糖尿病学会の学会誌であるDiabetologia 2018年8月号に掲載された論文を紹介します。

Exercise training decreases pancreatic fat content and improves beta cell function regardless of baseline glucose tolerance: a randomised controlled trial


この研究では、28人の健康な男性と26人の2型糖尿病および境界型糖尿病の男女が、2週間のインターバルトレーニングまたは中強度の運動を行い、その後のすい臓機能について調査しました。

調査前の測定では、糖尿病境界型または2型糖尿病の男性のグループは、健康な男性に比べて膵臓脂肪含量が高く、β細胞機能が損なわれていましたが、2週間の運動後、糖尿病境界型、2型糖尿病患者のβ細胞機能が改善され、調査前の耐糖能に関係なく膵臓脂肪が減少しました。

論文は、

この研究は、短期間の運動が膵臓内の異所脂肪を効率的に減少させることを示しており、運動は2型糖尿病のリスクを低下させる


と、言っています。


以前に紹介した欧州糖尿病学会の論文では、超低カロリー食によるβ細胞機能の正常化に8週間かかっています。
それでも十分早いと言えば早いのですが、この研究ではわずか2週間でβ細胞機能は改善しています。

世界の最先端では既に糖尿病は治っている!糖尿病完治とは何か?

突然ですが、糖尿病の皆さんは一度は「できるなら糖尿病を完治したい。」と思ったことがあるのではないでしょうか?...



実は、この研究結果は、私の実体験とも合致しています。

私が糖尿病治療を行った2012年の2月の終わり頃は空腹時血糖値360、HbA1c9.5でした。
食事制限と高強度筋トレを始め、翌週病院で血糖値を測った時には、既に空腹時血糖値は正常でした。
その翌週、食後血糖値を測っても、もはや正常でした。
その後、何度血糖値を測っても異常になることはなく、5月の始めにはHbA1cも正常になります。
以来、今日に至るまで血糖値が異常になることは一度もありません。

今までの読者の方々からの報告を読むと、発症間もない糖尿デブなら、信じられない様な数値の人でも、全員が同じ様な結果になっています。
(2~3ヶ月の短期間で改善、寛解、完治に至る)

重要なことは、超低カロリー食にせよ、運動にせよ、目的の第一は脂漬けの身体を解消することなのです。
実際、身体の脂漬けを解消してやれば、糖代謝は劇的に改善します。


糖尿病食事療法なら全粒穀物!【まずは Amazon で買える玄米】


何か押してけ!↓
このエントリーをはてなブックマークに追加
  • にほんブログ村 病気ブログ 2型糖尿病へ

o-Method
2型糖尿病の完治を目指す会

糖尿病の完治を目指す人と完治した人が集まってます。

MonsterFactory8.png
モンスターファクトリー・オンラインショップ
おまえら、たまにはここで何か買って下さい。

Theme: 糖尿病 | Genre: 心と身体

コメント

いつもためになる記事ありがとうございます。
ちょっと質問があります。
食事制限の解除のタイミングを教えてください。
お陰様で今は5.5を維持してますが肉はあまり食べちゃいけないのかなって感じました。

最近病院で朝御飯食べて二時間ちょっとの血糖値はかってもらったら113でした。
一年前は190位あったんですよ~(^-^;

2018/08/05 (Sun) 09:46 | まゆ #- | URL | 編集
膝痛克服日記

王城さん、こんにちは。
61才、Ⅱ型糖尿病暦11年、耐糖能ゆっくり向上中の東郷です。
いつも有益なブログを更新していただき、有難うございます。
私のように糖尿病歴の長い者にとっても、役に立つ記事でいっぱいです。

今までの記事で、私にとってひとつ大きなヒントになったのが、膝などが悪い人の筋トレのやり方です(いつの記事かは忘れましたが、何度かこれに関するコメントはありました)。

時々過去記事を読み直しているのですが、コメント欄を見ますと、膝が悪くてスクワットがあまりできなかったり、諦めたりする人が結構多く見受けられます。

私も膝が悪くて、この10年ほどは自重スクワットもできない状態だったのですが、王城さんからヒントをもらったことなどにより、バーベルスクワットができるようになりました(現在は、最大重量のセットで70kg×10回程度)。

筋トレで糖尿病を治そうという人が、膝が悪いがためにスクワットをあきらめたりするのは本当に勿体無いことです。

少しでも膝痛に悩む皆さんのお役に立てればと思い、今回の私の経験を記していきたいと思います。

つづく

2018/08/05 (Sun) 10:02 | 東郷 #- | URL | 編集
膝痛克服日記2

私は中学生時代と50才頃に膝の怪我をしたため、右膝が変形しています。今も正座をするだけで痛むし、和式トイレも使えません。

50才を過ぎてからは、自重でスクワットを数回やっても翌日になると膝は痛むので、自分はもうスクワットで鍛えることはできないのだろうと諦めていました。

しかし、糖尿病になって王城メソッドに出会い、ビッグ3、特にデッドリフトとスクワットの重要性を学びました。
ただ、デッドリフトについては、過去に腰痛持ちだったことからジムのトレーナーからは薦められませんでした。
そうすると、ビッグ3のうち、できるのはベンチプレスだけになってしまう。

最も糖尿病改善に役立つデットリフトとスクワットをやらずして、王城メソッドの真髄を極めることなどできるわけがない!!!

こう思った私は、スクワットができるようになることを目指して、とにかくできることをやってみよう!

と思いました。

つづく

2018/08/05 (Sun) 10:10 | 東郷 #- | URL | 編集
膝痛克服日記3

昨年秋、ゴールドジムに入会した当初、脚トレで私にできたことといえば、うつぶせになってのレッグカールぐらいでした。
レッグエクステンションをやっても、翌日右膝が痛むのです。レッグプレスは元々敷居が高く、とても無理な状態でした。

そこで王城さんのアドバイス、「痛む所を鍛える時は、軽めの負荷で行う」というのをやってみました。

そうすると翌日になってもそれほど痛みません。
今まで私は、10回程度繰り返すのが限度の重量でやらないと筋トレの意味はない、と思い込んでいたのです。

軽めでやる分、普通は回数を多くするのですが、限界まで追い込むとは限りません。
そこは自分の膝と相談しながらの感覚でやります。

王城さんに教わったドロップダウン方式も有効でした。
これはインターバルを置かずに、負荷を順に軽くして追い込む方法です。
これなら軽めの重量でも追い込めます。
相当キツイので、そうそういつもはできませんが。

つづく

2018/08/05 (Sun) 10:19 | 東郷 #- | URL | 編集
膝痛克服日記4

ゴールドジムのトレーナーのアドバイスも役に立ちました。

今まで私は、足のトレーニングをした翌日から膝が痛む場合、そのトレーニングは止めた方がいいと考えていました。
実際、ここのブログでもそう考える人が多かったように思いますし、それは当然の感覚だとも思います。

しかし、トレーナーは
「トレーニング中に痛む場合は止めた方がいいが、翌日になって痛むのは、それは筋肉痛だ。だから、工夫したらトレーニングで強化できる」
と言い張りました。

それを聞いた私は
「この痛み方が何で筋肉痛やねん!関節に違和感のある痛みやんけ、ボケ!」
と思いました。

確かに、筋肉痛という表現は私にとって???でした。
しかし、今ではこれは広い意味での筋肉痛ととらえていいように思っています。
つまりトレーナーの言うことは基本的に正しかったのです。

トレーナーの言うには、トレーニング後の痛みの続く日が、短くなったり軽くなったりすれば、それで強くなっているんだ、とのことでした。
それ以後、私は翌日以後に痛みが出てもそのトレーニングを止めることはしませんでした。

以下はその方法の一例です。

たとえば、足トレ後3日間膝痛や関節の違和感が続いてしまえば、それがなくなるのを待って、2回目は前よりもその種目の強度を軽くして行う。

そこで、痛みが続くのが1日で済んだとすると、3回目は2回目と同じ強度で行う。
それで膝痛がなくなれば、4回目は3回目より少し強度を上げてみる。

このように慎重に、特に最初のうちは慎重に、様子を見ながらこれを繰り返していくと、そのうちかなり追い込んでも、その種目での膝痛はなくなってきました。

つづく(次は数日後の予定です)

2018/08/05 (Sun) 10:43 | 東郷 #- | URL | 編集
Re: タイトルなし

まゆさん、こんちは。

食後・空腹時血糖値とも全く上がらなくなり、HbA1cも正常になる
(投薬がなくなる)

(ドカ食いしても完全に血糖値は正常範囲)

主治医から「もう来なくて良い」と言われる

私は、こんな感じで解除しました。

2018/08/05 (Sun) 14:01 | 王城 恋太 #G9X5F8Nk | URL | 編集
近況報告

東郷さん、ご無沙汰です。
頑張ってらっしゃいますね。
東郷さんのアドバイスを参考に完全休養の日を設け、メニューも増やしビッグスリーのほか、腕の日、肩の日そして一番好きなデッドリフトの日を2日取り、オーバートレーニングにならないような組み合わせで1週間を都合6分割でトレーニングしています。
糖尿病のへたれでも10ヶ月も続けると多少筋肉も付き、鏡を前にやればできるじゃんと一人ほくそ笑んでいます。(馬鹿ですね) こうなると欲が出てきて、腕を太くしたい、肩を丸くしたいとメニューが増えていきました。もう血糖値がどうのこうのというより、もっと筋肉を付けムキムキになりたいという気持ちになっています。
しばらく前からなのですが、以前はおにぎり2個も食べれば食後2時間血糖は200超えだったのが、ブドウ糖試験のつもりでトライすると120位で収まることが何度もあります。測定器のエラーなのかと思いスペアーの機器で測定しても同様なのでエラーではないようですが、まぐれでインスリンの出がよくなることがあるのでしょうか(笑)。調子に乗って焼き芋を食べると相変わらず高血糖なので改善というにはまだまだですが。
現在の食事内容ならば、トレーニング休養の日でも食後血統は140を超えることはなく、血糖コントロールはできているようなので後は地味にトレーニングするのみです。
東郷さんの後に続くよう精進します。

王城さん、多忙とは存じますが以前おっしゃっていたベトナム戦争の記事、楽しみにしています。

今後ともよろしくお願いいたします。

2018/08/06 (Mon) 21:42 | シナモンロール #uMqHts9Y | URL | 編集
RE:近況報告

シナモンロールさん、こんばんは。

いやー、随分改善されてますねえ!
素晴らしい!
励みになります。

その感じだと、まぐれでインスリンの出がよくなっているわけじゃないと思いますよ。
もともと血糖値は不思議な値を見せることがありますが、全体的な傾向として良くなっていれば、耐糖能も着実に良くなっていると思います。

トレーニングのメニューについては私も時々、というか頻繁に見直しているのですが、新しい刺激を与えた方が代謝には効くみたいですねえ。
まあ、わざと見直してるわけではなく、試行錯誤していると自然とメニューが微妙に変わっていくだけのことですけど。

ところで、最近はもう血糖値がどうのこうのというより、ムキムキになりたいという感じなんですか。
なるほど怪しい人になりつつありますね(笑)

私も最近血糖値はあまり計らなくなって、この前測ったのは、もう10日以上も前のことです。
やることやっていたら、そんなにいちいち血糖値気にせんでもええわい!
って感じになってきました。

これからもお互い、もっともっと怪しい人を目指して頑張りましょう!

2018/08/07 (Tue) 20:21 | 東郷 #- | URL | 編集
膝痛克服日記5

王城さん、みなさん、こんばんは東郷です。
膝痛克服日記の続きです。

トレーニングで膝痛がなくなり、強度が上がってくるようになってきたわけですが、次は今までは膝への負担が大きくてできなかった種目に、順にハードルを上げながら取り組んでいきました。

レッグカールしかできなかった私は、そうやってレッグエクステンション、レッグプレスへと進んでいきました。
レッグプレスができるようになった時には、何ともいえない充実感を覚えたものです。

ここでちょっとしたコツがあります。
レッグエクステンションやレッグプレスを行う時は、痛みがちな方の膝を手で押さえて固定しながらやるといいです。特にレッグプレス。

これはジムのトレーナーのアドバイスによるものですが、実際そうすると痛みを感じにくくなりました。

つづく

2018/08/08 (Wed) 20:41 | 東郷 #- | URL | 編集
膝痛克服日記6

レッグプレスの次は、いよいよ松本伊代、自重のスクワットです。

浅いスクワットから始めたのですが、回数をこなせるようになってきても、あわてて重量に挑戦せずに、少しずつ深さを加えていきました。

ただし私の場合は、以前整形外科の医者から、筋トレをする時は膝を90度以上曲げないようにと言われていたので、それも参考にしながら行いました。

そんなこんなで、自重で100回こなせるようになってから次にケトルベルに進みました。
つまり、重りを手に持っての自重スクワットです。

1番軽い12キロから始めて、16キロ、20キロ・・・30キロまで行きました。
その際も、あまり重さの限界に挑戦はせず、20回×4セットができるのを確認してから次の重さに進んでいきました。

つづく

2018/08/08 (Wed) 20:48 | 東郷 #- | URL | 編集
膝痛克服日記(最終回)

ここまできてバーベルスクワットに進むことができました。足トレの最初から数えて2ヶ月ぐらいです。

10年間すっかりあきらめていたスクワットがちゃんとできるようになった充実感は何ともいえません。

本当のところ、自分に再びスクワットができる日が来るとは思ってもいなかったのです。
このブログに出会わなければ、自分の人生では決して実現することはなかったでしょう。

私の膝の変形自体は治らないので、今も正座はできないし、和式トイレも使えません。
それでも試行錯誤していけば、スクワットができるようになったのです。

この日記が、膝が痛くて王城メソッドがうまくできないという人達に、少しでも参考になれば幸いです。


なお、バーベルスクワットができるようになってしばらくしてから、デットリフトにも取り組んで、これもできるようになりました。
この2種目をやると、かなり代謝に効いている感じがします。

おわり

2018/08/08 (Wed) 20:57 | 東郷 #- | URL | 編集

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する