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各国が勧める糖尿病患者の脂肪摂取量は?

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ちはっす。

ここんとこ、脂肪の話が続いておりますが、たまたま先日、「高脂肪食というのは、どれぐらいの脂肪量なの?」という質問を頂きました。
意外と知らない人が多いので、今一度、各国が勧める「飽和脂肪酸摂取量」について、記事にしたいと思います。

各国と言っても、国によって大して違いがある訳ではありません。
ほとんど同じです。
エビデンスというのは、世界で共有されていますから、「国によってとんでもない基準がある」なんてことは、ほとんど起こらないのです。
(呪術や占いで病気を治してるような地域は別)

昔、「糖尿病治療の深い闇」という迷著がありました。
今でも、アマゾンで50円~80円ぐらいで売っているので、欲しいという奇特な人は買って下さい(笑)



もちろん、私は読んでいないのですが(笑)、アマゾンの内容紹介によると、

米国糖尿病学会も認める効果抜群の食事療法を、
日本ではなぜ認めようとしないのか?



なんて書いてあります。

当然のことながら、こんなことは起こらないです。
著者らが勧めるスーパーポンコツ制限、じゃなかった、スーパー糖質制限というのは、脂肪摂取量が50%を超えるようなポンコツ食で、こんなものを勧める学会など世界中探しても存在しません。


まずは、総本山のWHO(世界保健機関)は、何と言っているのか見てみましょう。

Healthy diet
WHOが提言する健康的なダイエット



これは、一般人に向けた健康的なダイエットについてのレポートで、冒頭では、

健康的な食事は、糖尿病、心臓病、脳卒中、および癌を含むすべての形態の栄養失調および非感染性疾患を予防するのに役立ちます。
不健全な食事と身体活動の欠如は、健康に地球規模のリスクをもたらしています。


と、書かれています。
スーパーポンコツ制限などやっているグータラは、地球規模のリスクをもたらしているそうです(笑)

で、このレポートの「脂肪」についてのセクションには、何と書かれているかと言いますと、

総脂肪摂取量を全エネルギー摂取量の30%未満に減らすことは、成人集団における健康でない体重増加を防ぐのに役立ちます。

また、飽和脂肪酸を全エネルギー摂取量の10%未満に減らし、トランス脂肪酸を全エネルギー摂取量の1%未満に減らし、不飽和脂肪酸で置き換えることにより、糖尿病、心臓病、脳卒中、癌等を発症する危険性を低下させます。



つまり、総脂肪摂取量を30%未満に減らすことは脂肪太りを避け、飽和脂肪酸を10%未満、トランス脂肪酸を1%未満に抑えることは、糖尿病、心臓病、脳卒中、癌等のリスクを低減する、と言っています。


糖質制限系のモヤシやひょうたんは、よく「米国糖尿病学会ガー!」と、ことあるごとに米国糖尿病学会の権威に頼ろうとしますが、その天下の米国糖尿病学会は、何と言っているのか?次に見てみましょう。

Fats
米国糖尿病学会の脂肪についての見解



米国糖尿病学会は、不健康な脂肪に、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロールを上げ、飽和脂肪酸を多く含む食品として、
牛肉、ソーセージ、ベーコン、スペアリブ、チーズ、クリーム、アイスクリーム、全乳、バター等の高脂肪乳製品、チョコレート、パーム油、ココナッツオイル、鶏の皮等を挙げています。

糖尿病患者、健常者に関わらず、飽和脂肪酸の摂取量は総摂取カロリーの10%未満を目標にすべき(1日およそ20gまで)


と、言っています。

やっぱり、同じ様なことしか言っていません。


では、何かと糖質制限系のモヤシやひょうたんから叩かれる日本糖尿病学会は、何と言っているのでしょうか?

ちなみにですね。
各国の糖尿病学会というのは、割と誰にでも情報が読めるようになっているのですが、日本糖尿病学会は、ほんと資料を探すのが大変なんですよね。
治療ガイドラインなんか、米国糖尿病学会ならネットで見れますが、日本糖尿病学会は4300円も出して本買わなきゃいかんじゃないですか。
勘弁してよ。

「お前らは、わしらの指示に従っていれば良いのだ。」ということなんでしょうかね?
だとしたら、ブツよ(笑)

で、しょうがないので、些か古い資料ですが、

科学的根拠に基づく糖尿病治療ガイドライン2013
食事療法


この中の「脂肪摂取」のセクションには、

飽和脂肪酸と多価不飽和脂肪酸は、それぞれ、摂取エネルギー量の7%、10%以内におさめることが推奨されている。



と、書かれています。

飽和脂肪酸摂取は7%以内と、更に厳しいことを言っていますが、2013年の米国糖尿病学会のStandards of Medical Care in Diabetes(糖尿病医療ケアの基準)にも、「飽和脂肪酸の摂取量は、総カロリーの7%未満にすべき」と書かれていました。

この時点で、糖毒系の馬鹿は「米国糖尿病学会が糖質制限を認めた!」と騒いでいましたが、これに書かれていたことは、「ローカーボでも地中海食でも脂質制限でも、とりあえずデブは痩せろ。」ということで、「ローカーボする時は脂質プロフェイルに注意を払い、飽和脂肪酸の摂取量は、総カロリーの7%未満にしろ。」と、書かれていました。

これをどう曲解したのか、捏造解釈したのかは知りませんが、脂肪摂取量が50%を超えるようなスーパーポンコツ制限を米国糖尿病学会が認めた!と、世迷言を抜かし、オシッコちびっていた訳です(笑)
と言うか、今でも馬鹿は信じています。


他にも、欧州糖尿病学会のサイト等を見ても、だいたい同じようなことしか書いていません。
ほんじゃぁ、他の病気、例えば心疾患等の場合はどうなのか?と言いますと、

Saturated Fat - American Heart Association
飽和脂肪酸 - 米国心臓病学会


米国心臓病学会は、飽和脂肪酸からのカロリーを5%から6%にする食事パターンを目指すことを推奨しています。
たとえば、1日に約2,000kcalが必要な場合は、飽和脂肪酸から120kcalを超えるべきではありません。
これは1日あたり約13グラムの飽和脂肪酸です。



と、更に厳しいことを言っています。
1日当たり5%から6%と言うと、やってみると解りますが、かなり厳しいです。

更に、

飽和脂肪酸に関する多くの相反する情報がありますが、食べるべきか避けるべきですか?

という問いに対しては、

米国心臓病学会は、飽和脂肪酸を制限することを推奨しています。
何十年もの健全な科学は、(飽和脂肪酸の摂取は)心臓病のリスクが高いことを証明しています。

食べ物に関する新しく珍妙な理論について聞いた時は、ソースを検討してください。
米国心臓病学会は、最新の科学的エビデンスを慎重に検討した後にのみ、食事療法の推奨を行っています。



まぁ、ソースを検討できるような人が珍妙な理論に騙されることはないと思いますが、少なくとも、冒頭で紹介したような「糖尿病治療の深い闇」なんていう与太本や新刊本を読む前に、多くの一次ソースを読め、ということでしょうか。

ソースが常に正しいとも限らないので、多くのソースを検討することは重要です。
論文を一つや二つ読んだところで、何も語れないのです。
関連する論文や相反する論文など、いろいろ読んで自ら検討することで真実が見えてくる訳です。

その前に、基礎的な知識がなければ何も解りませんから、まずは教科書を読め、ということです(笑)


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