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ヒトはどのように太り、どのように痩せるのか?【ダイエットの初歩】

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ちはっす。

今回はデブの皆さんのために、ダイエットの基礎を勉強しよう!というテーマです。
糖尿病の食事・運動療法や生活習慣病予防のためのダイエットにも重要なテーマです。
もちろん、一念発起して「痩せたい!」と願う若きデブの勇者の皆さんにも有用な情報であることは間違いありません。
願っただけでは、痩せませんが(笑)

ただ、内容的には、既に過去記事で書いてある様なことばかりなので、その点についてはご了承下さい。
以前の記事を読んだにも関わらず、いまだ痩せていないグータラの不届き者は、ありがたく拝読下さい。


ヒトは、いつ、どのように痩せるのか?


これは意外と知らない人が多いです。

まず、我々は、生きている限り体温を36度近辺に保っているので、常に熱を産生しています。
熱は温度の高い方から低い方に伝わりますから(熱力学の第2法則)、外気温との温度差で体表面から常に熱が放出されることになります。
熱はエネルギーの移動する手段ですから、身体から外へ熱が移動すると身体のエネルギーは減ることになります。

要するに我々は、何もしなくても生きている限りエネルギーを使い続けることになります。
もちろん、あくびをしても、鼻くそをほじっても、身体を動かせば余分にエネルギーを使うことになります。

そうすると、我々はどこからかエネルギーを調達せねばなりませんから、とりあえず自分の身体から調達します。
エネルギー源は、脂肪であったり糖であったり、タンパク質であったりしますが、安静時というのは消費エネルギーのほぼ90%を脂肪(血液中の遊離脂肪酸)に頼ることになります。

運動によるエネルギー消費

つまり、何もしなくても、あるいは何かしても、常に脂肪は分解されて減り続けることになります。
但し、脂肪が分解されても水と二酸化炭素になるだけで、まだ体重は減りません。(質量保存の法則)
この水と二酸化炭素が体外に放出されることで、初めて体重が減ります。

要するに我々は、常にエネルギーを産生するために自分の身体をからエネルギー源を調達し、呼吸したり、汗をかいたり、おしっこ・うんこしたりして、水や二酸化炭素を放出し、何もしなくても1分1秒毎に(常に)体重は減り続けるということです。

ちなみに、うんこの成分というのも、約60%は水分です。
35%は、腸内細菌や細胞の死骸で、5%が食物繊維等のヒトが消化できないもののカスです。


ヒトはいつ、どのように太るのか?


さて、エネルギーを産生するために、自身の身体を分解することを「異化」と言います。
言い換えれば、我々の身体は何もしなくても常に異化し、体重は減り続け、1分1秒毎にモヤシになっているということです。

にも関わらず、あのブクブクと肥え散らかしたデブの体たらくは、どうしたものでしょうか?

我々の身体は、常に体重が減り続ける(身体は分解されて行く)訳ですから、放っておけばどんどんモヤシになり、カイワレになり、ついには餓死して死にます。
それだとちょっと具合が悪いので、適当に身体を合成してやらねばなりません。
そこで我々は、食事をして身体を作り、減る一方の体重を増やし、恒常性を維持しています。
これを異化に対して「同化」というのですが、何かを口にしない限り我々の身体は作られないし、絶対に体重は増えない訳です。
当たり前ですが。

かくして、減り続ける体重分よりも多くの食事を摂れば、体重は増えるに決まっているのです。
とりあえず、デブは、その食い意地の張った卑しい根性を何とかしないことには前へ進めないのです(笑)

上述したうんこの例を見て頂ければ解る通り、我々の身体は意外と卑しくできており、口にしたものは、そもそも消化できないものを除いては、すべてを吸収しようとします。
まぁ、「合理的にできている」と、綺麗な言葉で置き換えても良いです。


脂肪太りの肥満体はどのように作られるのか?


デブが食い過ぎという当たり前のことは、ご理解頂けたかと思いますので、もう少し掘り下げて、脂肪太りのデブは、どのように作られるかという点を見て行きましょう。

まず、通常我々が「体重を減らしたい」、あるいは「痩せたい」と思う時、それは=「脂肪を減らしたい」ということで、コンセンサスを得られることと思います。
この目的をハッキリとさせることは、非常に重要なことです。
何故なら、「体重を減らすこと」と「脂肪を減らす」ことは、必ずしも一致することではないからです。

先ほど、サラッと説明しましたが、我々の身体というのは、エネルギーを使っただけでは体重は減らないのです。
脂肪を1g燃焼してエネルギーを得たからと言って、それは単に脂肪が水と二酸化炭素に変換されるだけで、総質量は変わりません。

「化学反応の前と後で物質の総質量は変化しない」というのは、質量保存の法則で、中学校の理科で習うことです。
これは素粒子の世界では成り立たないのですが、我々が生きているマクロの世界では近似値的に成り立つので、運用上有効な法則です。

要するに簡単に言えば、我々は生きている限り、自分の身体を異化して、脂肪や糖、骨格筋等を分解し、分解して変換されたものを体外へ放出し、体重を減らし続けているということです。

そうすると、体重を減らすには何を(分解して)減らせば最も効果があるのか?と言えば、答えはハッキリしていて、比重が大きい筋肉です。
次に、。(水は分解されず水のまま排出)
比重が小さい脂肪は、実は減らしても大して体重は減らないのです。
約900kcalのエネルギーを脂肪から得ても、減る体重はおよそ100gです。

糖はグリコーゲンという形に変換され身体に貯蔵されており、最大でも体重1kg当たり15g程度しか貯蔵できません。(骨格筋量にもよります。)
しかしながら、グリコーゲン1gに水が3g~4g結合して蓄えられているので、グリコーゲンを500gほど減らせば、体重は一気に2kg~2.5kg減ります。

ですから、「1ヶ月で〇〇kg減った!」なんて言うダイエットは、脂肪も減ったものの、その大部分は水と筋肉を減らして喜んでいる訳です。


脂肪を増やす方法は二つある


では、具体的に「脂肪を増やす方法」について考えてみましょう。
「脂肪を増やす方法」が解れば、「脂肪を減らす方法」も自ずと理解できます。

まず、前述した様に、我々は食べなければ減る一方で何も増えません。
まずは食う。
とにかく食う(笑)

特に脂肪は、身体の中へ入れば脂肪にしかなりませんから、大量の脂肪を食べれば良いです。
食べた脂肪分だけは、とりあえず脂肪が増えます。
これが減るかどうかというのは、その後のエネルギー消費量に依存しますから、できる限り動かない方が良いです。
そして、余計な熱放出を避けるために、できる限り暖かい部屋で、暖かい服装をする。

この「大量に食べて動かない(運動しない)」という方法は、更なる脂肪の蓄積というボーナスステージが現れます。
と言いますのも、我々の身体というのは、自ら脂肪を作ることができるからです。

単純に言えば、「カロリーオーバーになれば脂肪が増える」というのは、皆さんも想像できると思います。
この考え方は、モデルとしては正しいです。
しかしながら、正確ではありません。
何故なら、我々の身体というのは電卓も測りも持っていないので、カロリーオーバーかどうか計算できません(笑)
では、一体、身体はこの「カロリーオーバー」をどうやって判断しているのでしょうか?

カルト的な糖質制限者によれば、脂肪の合成は「インスリンが分泌されて余った糖が脂肪に変換される」と説明しています。
実は、こんなことは我々の身体では、ほとんど起こりません。
その辺のところは、過去記事において実証論文を紹介していますから、ご参照下さい。

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上述記事で説明しました通り、身体が脂肪酸を合成する時の律速酵素(これが無ければ始まらないという酵素)は、アセチル-CoAカルボキシラーゼという酵素なのですが、これはAMPKで阻害されます。
AMPKというのは、ATPが消費(エネルギーが消費)されて行った時に増える、言わば、身体の代謝を司る司令塔のような最上位の酵素です。
つまり、身体の代謝機能というのは、常にAMPKをモニターしていて、これの増減により、次に何をしようか決めている訳です。

つまりのつまり、身体のATP供給が多い時(大量に食べて動かない時)は、AMPKの発現が少ないので、脂肪酸は合成される方向へ行き、ATP供給が少なくATP需要が多い時(運動したり、食事が少ない時)は、AMPKの発現が増えるので、脂肪酸の合成が阻害される方向へ向かう訳です。

かくして、我々の身体は、電卓や測りを持っていなくとも、脂肪の合成を増やしたり、減らしたりする判断ができるのです。

そういう訳ですから、脂肪を増やすには、

とにかく大量の食事、大量の脂肪を摂取する。

とにかく、動かず、暖かくする。


これしかありません。
まぁ、当たり前の結論なんですが(笑)



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