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痩せ型糖尿病の改善、寛解、完治の方法 【理論編】

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ちはっす。

一般的に2型糖尿病と言うと、世間では=デブというイメージがありますが、BMI的に普通体型や痩せ型に属する人でも糖尿病を発症する場合があります。
特にアジア人に、このタイプが多いと言われています。

今回は、痩せ型糖尿病の人の改善、寛解、完治はどのように考えれば良いのか?というお話です。


痩せ型糖尿病と肥満型糖尿病の特徴とその違い


そもそも、痩せ型の人と肥満型の人の違いは何かと言えば、同化の才能があるかないか、つまり太り易いか太り難いかということです。
同化とか異化とは何か?という点については、下記記事を参照下さい。

ヒトはどのように太り、どのように痩せるのか?【ダイエットの初歩】

今回はデブの皆さんのために、ダイエットの基礎を勉強しよう!というテーマです...


太り易い、太り難いというのは、たくさん食べられるか、食べられないかということにも関係します。

では、痩せ型の人が糖尿病を発症するのは、肥満型の人とは原因そのものが違うのか?と言えば、実はほとんど同じなのです。

Causes, Characteristics, and Consequences of Metabolically Unhealthy Normal Weight in Humans


BMIが正常、あるいは正常以下で代謝異常があるグループは最も死亡リスクが高い


上記はCell Metabolismに掲載された論文で、痩せ型糖尿病の人の特徴と原因に関する論文です。
他にも、日本人を対象にした調査の論文もあります。

Relation between insulin sensitivity and metabolic abnormalities in Japanese men with BMI of 23–25 kg/m2

太っていなくても生活習慣病になりやすい人の特徴が明らかに ~筋肉の質の低下が原因である可能性~



一般的に、BMIが25以上の人は、統計的に生活習慣病に成り易かったり、心血管系の死亡リスクが高かったりします。
無論、BMIでは脂肪量や骨格筋量は解りませんから、あくまでも統計上の話です。
私はBMIで言えば、26~27ぐらいあります。
最近、体重を測っていないので正確には解りませんが、前回ベトナムで健康診断を受けた時は、ベトナム人のひょうたん医師に「BMIが高い」と言われました(笑)

しかしながら、Cell Metabolismの論文によれば、最も死亡リスクが高いのは、正常体重以下かつ代謝異常のあるグループなのです。
正常体重以下で代謝異常のあるグループは、正常体重以下かつ健康なグループと比較すると、心血管系疾患、全死亡リスが3倍にも上ります。


痩せ型糖尿病の原因


これらの論文によれば、痩せ型糖尿病の人は、肥満型糖尿病と同様に内蔵脂肪、異所性脂肪が多いことが上げられます。
更に、脂肪肝と判定されないような肝脂肪の軽度蓄積や正常範囲内での肝機能検査の軽度上昇であっても、骨格筋インスリン抵抗性と有意に関連する、とあります。

どの様な因子がそのリスクを高めるかと言えば、体力が低い、生活活動量が低い、脂肪摂取量が多いと、ほぼ肥満型糖尿病と同じです。

つまり、デブだろうがモヤシだろうが、グータラで脂漬けなら代謝異常になるリスクが高いということです。
デブだけがグータラで不摂生だと思うのは間違いで、違いがあるとすればグータラの規模の違いです(笑)

但し、痩せ型の場合、肥満型とは違い、検査で異常を示さない様な軽度な脂肪肝でもインスリン抵抗性と有意に関連するということです。

また、痩せ型糖尿病の最も大きな特徴として、絶望的な骨格筋量の少なさと、筋肉そのものの質の低さによる糖の取り込み不良が挙げられます。

痩せ型糖尿病のインスリン抵抗性と骨格筋

今回は痩せ型糖尿病のお話です。痩せ型糖尿病というのは、アジア人(特に女性)に多いとされています...



痩せているのに何故内臓脂肪が貯まるのか?


そうは言っても、デブに内臓脂肪が貯まるというのは、見た目的にも心情的にも理解はできますが、何ゆえモヤシにも内臓脂肪が貯まってしまうのでしょうか?

以前に紹介しました欧州糖尿病学会の学会誌・Diabetologiaに掲載された糖尿病寛解・完治に関する論文では、脂肪の閾値という言葉で説明されています。

糖尿病発症のプロセス

世界の最先端では既に糖尿病は治っている!糖尿病完治とは何か?...


これは、簡単に説明すると、脂肪細胞が脂肪を貯蔵できる容量には限りがある訳ですが、この容量が人それぞれ違います。
脂肪細胞が際限なく分化し、次から次へと脂肪を貯め込めるような人は、この容量が大きく、脂肪の閾値が高いということです。

こういう人は、相当なデブになっても代謝に異常を来たしませんし、一生をデブで全うすることができるかもしれません。
これを私は「デブの才能」と呼んでいます。

しかしながら、才能というのは悲しいかな人により差があります。
痩せ型糖尿病の人というのは、この才能に欠ける、つまり、脂肪の閾値が低いのです。
もちろん、「デブ」と一括りに言っても、この脂肪の閾値は人それぞれです。

で、この脂肪の閾値を超えて、身体に脂肪が入って来るとどういうことになるかと言いますと、脂肪細胞から脂肪が溢れ出したり、脂肪細胞に貯蔵できない脂肪は、血流に乗って全身を駆け巡り、これが内臓脂肪や異所性脂肪の原因となります。

一旦、糖代謝に異常を来たすと、脂肪の分解は亢進するので、全身を駆け巡る脂肪酸の量がますます増え、インスリン感受性やインスリン分泌不足はますます悪化するという悪循環になります。


痩せ型糖尿病の対策と攻略法


痩せ型糖尿病というのは、これ以上痩せる訳にも行きませんから、カロリー制限もできないという厄介な状況になります。
更に痩せ型糖尿病の人が、脂漬けの糖質制限など行えば、糖尿病は致命的に治らなくなります。
何故かと言えば、糖質制限というのは、カロリー減になっていなければ機能しないからです。
(その辺の理由は過去記事を参照下さい。)

正しい糖質制限とは?

巷では私のことをアンチ糖質制限派と勘違いしている方が多いですが、私はアンチ・カルト派であってアンチ糖質制限派ではありません...


ほんじゃぁ、どうすりゃいいの?

ということなんですが、もちろん完治できる方法はありますし、現に痩せ型の人でも「完治できた」という報告は頂いています。

私も治りました!

2型糖尿病の完治を目指す会



但し、前から指摘していることですが、痩せ型の人はデブの様に簡単には治りません。
デブというのは、適当でもとりあえず痩せれば何とかなります。

痩せ型の人は、内臓脂肪を減らし、筋肉の質の改善、及び筋量の増加を同時に行わなければなりません。
これは、代謝が正常な健常者が行おうとしても難しいことです。
その難しいことを、糖代謝異常のポンコツが行おうという話ですから、食事と運動を余程厳格に行わなければ無理です。

ただ、逆に言えば、厳格に行えば治るんですから、簡単なものです。
もちろん、「治らない」と信じ込んで、ブログで能書き垂れていた方が、とりあえずは楽に生きれますから、どっちでもいいんですが(笑)

ま、要するに、本当に治したいと思った人だけがやればいいのです。
中途半端にやっても治りませんから、最初からやらない方がいいです。

そういう訳で、次回、【実践編】に続きます。



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Theme: 糖尿病 | Genre: 心と身体

コメント

No title

痩せ型なので気をつけなくては…。
既出かもしれませんが、『メタボにならない脳のつくり方』という本を読んでいたら、”「糖尿病はなまくらな筋肉の代謝疾患」といっても過言ではない”と書かれていました。10年前の本ですが、王城先生が以前書かれていた、糖質の脂肪合成のためには25%のエネルギーが必要で、高糖質摂取でも脂肪合成は1日10グラムを超えない、というスイスの人間での実験結果も載っていました。
ラットは肝臓で脂肪に置き換える能力があるため、ラットの実験経験がある学者さんたちはその結果が全てだと意固地になって認められないそうです。
私は母を糖尿病で亡くしているので、正しい知識がちゃんと伝われば予防も対策もできる病に対して、間違った知識が巷に溢れているのが、とても残念で哀しいです。
こうして王城先生が情報を発信してくださるのは本当にありがたいことだと思います。
多くの人に知って頂きたいです。実践編、楽しみにしています。

2018/10/24 (Wed) 20:00 | 菜子 #- | URL | 編集

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