
ちはっす。
糖質制限を行うとカロリー制限よりも短期的には体重が減少するという論文は、しばしばあります。
しかしながら、長期的には体重減少はカロリー収支に依存し、結局どちらも変わらない、という研究が多くを占めます。
Metabolismに掲載された論文では、
体重減少に関与する重要な因子は、食事の組成に関係なく、カロリーの減少であることは明らかである。
と、言っています。
Calories do count
糖質制限で短期的に体重減少が誘導されるメカニズムは、既に明らかになっており、ほとんどが水分とグリコーゲンです。
短期的に大量の脂肪が減るなんてことは、熱力学の観点からも現代科学を超越したオカルト現象です。
その辺の仕組みに関しては、過去記事を参照下さい。
糖質制限ダイエットは痩せても体組成は肥満型になる!
今回は、久々に糖質制限についての話です...
しかしながら、問題となるのはダイエットにせよ、糖尿病治療にせよ、重要なのは体重の減少ではなく、脂肪の減少であることです。
体重などいくら減ったところで、脂肪が大して減っていなければ意味がありません。
ほんじゃぁ、糖質制限と脂質制限ではどちらが体脂肪が減るのか?と言えば、そういう研究もあります。
ただ、この手の論文を読む時に注意すべき点は、コホート研究や外来患者へのアンケート調査では正確性に甚だ疑問が残るということです。
やるなら、デブを代謝病棟に詰め込んで、それ以外は口にできない環境を作り、やらねばなりません。
だいたい、インチキブログの多くは、コホート研究等を持ち出して「証明された!」と寝言を吹聴しています(笑)
ちなみに、以前に紹介した、The American Journal of Clinical Nutrition に掲載された論文では、正に巷のデブを代謝病棟に隔離して研究を行いました。↓
糖質制限・ケトンダイエットは体重が減少しても体脂肪が減りにくいというエビデンス
スーパー糖質制限やケトンダイエットでは、インスリンの追加分泌を抑え、脂肪組織からの脂肪動員を増加させ脂肪酸化を高めることで、体脂肪の減少を加速させる、と言われています。(主催者側発表)...
今回紹介するCell Metabolism に紹介された論文も、デブを隔離して行っています(笑)
Calorie for Calorie, Dietary Fat Restriction Results in More Body Fat Loss than Carbohydrate Restriction in People with Obesity
この研究では、巷のデブを集め、代謝病棟に隔離し、5日間のベースラインの食事の後、6日間の糖質制限と脂質制限(同カロリーでベースラインよりも30%のカロリー減)を無作為に与え、毎日の脂肪摂取量と正味脂肪酸化量を計測しました。
(糖質制限は、脂肪108g、糖質37g、脂質制限は、脂肪17g、糖質170g)
結果は、糖質制限の体脂肪の減少は53±6g /日で、脂質制限では89±6g /日で、その差は、なんと1.68倍、やっぱり脂質制限の方が糖質制限よりも体脂肪が減少するという結果になっています。

何か押してけ!↓

2型糖尿病の完治を目指す会
糖尿病の完治を目指す人と完治した人が集まってます。

モンスターファクトリー・オンラインショップ
おまえら、たまにはここで何か買って下さい。