
ちはっす。
脂肪肝というのは、糖尿病に先立って増大して行きます。
肝臓に脂肪が貯まって行くと、やがて肝臓でインスリン抵抗性が惹起されます。
そうすると、肝臓での糖放出や脂肪合成が亢進し、血中の糖や脂肪が増えて行きます。
やがてその状態は、ジワリジワリと血糖値を上げ、すい臓にも脂肪が貯まり出し、すい臓でのβ細胞の機能不全につながって行きます。
そもそも脂肪合成というのは、ATP需要が少ない時(AMPKの発現が少ない時)、アセチル-CoAカルボキシラーゼが活性化され、増大します。
ATP需要が少ない時というのは、「慢性的なカロリー過多の状態」と言っても良いのですが、そうでない場合もあります。
つまり、モヤシであっても、グータラであればAMPKの発現は少ないですから同じことです。
今回ご紹介するのは、この「グータラ」に加え、どの様な食事パターンが急性的に肝臓での脂肪を増やすか?という研究です。
Different acute effects of fructose and glucose administration on hepatic fat content
この研究は、The American Journal of Clinical Nutrition の2019年6月号に掲載された最新記事です。
ざっと内容を説明しますと、
- 絶食
- 高脂肪食(150g)
- ブドウ糖のみ(0、2、4時間で50gの3回投与)
- ブドウ糖+高脂肪食
- 果糖のみ(0、2、4時間で50gの3回投与)
- 果糖+高脂肪食
というグループに分け、摂取後に肝臓の脂肪がどう増えたのかを測定したものです。
結果は、高脂肪食のみと高脂肪食+果糖のグループは、 119 ± 19% (P < 0.05) と 117 ± 17% (P < 0.01)と、増量しました。
絶食、ブドウ糖+高脂肪食、果糖のみの場合は、影響がありませんでした。
面白いことに、ブドウ糖のみの場合は、85 ± 13% (P < 0.05)と逆に減っています。
結論としては、
高脂肪食のみ+グータラが、脂肪肝増大には最強のメソッドのようです(笑)
高脂肪食+果糖+グータラもほぼ同じ効果を得られます。
逆に脂肪肝を何とかしたい人は、脂肪摂取を減らし、運動すれば良いという当たり前の結論になりました。

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