
ちはっす。
デブの肝臓には脂肪が貯まります。
いや、モヤシにも貯まります。
欧州糖尿病学会の学会誌・Diabetologiaに掲載されたDiRECT研究によれば、個々人の脂肪の閾値を超えた量の脂肪が体内にあれば、皮下脂肪の組織は飽和しているので、溢れ出た脂肪は内臓脂肪や異所性脂肪として沈着し出します。
世界の最先端では既に糖尿病は治っている!糖尿病完治とは何か?
突然ですが、糖尿病の皆さんは一度は「できるなら糖尿病を完治したい。」と思ったことがあるのではないでしょうか?...
肝臓に脂肪が貯まり出せば、やがて糖尿病を発症したり、非アルコール性脂肪肝炎(NASH)を発症したりします。
今回は、脂肪肝から何が引き金となってNASHを発症するのか?という点について、natureのCell Death & Diseaseに掲載された論文を紹介します。
Hepatic ferroptosis plays an important role as the trigger for initiating inflammation in nonalcoholic steatohepatitis
Nonalcoholic steatohepatitis (NASH) is a metabolic liver disease that progresses from simple steatosis to the disease state of inflammation and fibrosis.
実は、これは日本の国立国際医療研究センターの論文で、ありがたいことに日本語でのプレスリリースがあります。
脂肪肝から肝炎発症の引き金となる細胞死を解明―脂肪性肝炎の予防や治療法の開発に期待― | 国立研究開発法人日本医療研究開発機構
国立国際医療研究センター研究所・細胞組織再生医学研究部の鶴崎慎也研究員、田中稔室長らを中心とする研究グループ...
ということらしいです(笑)
ま、これで終わってもいいんですが、それだと本当に記事を紹介しただけで終わりなので、ありがたい解説も加えたいと思います。
簡単に言えば、フェロトーシスという細胞死を阻害したら、肝細胞死は抑制され、その後の炎症もほぼ完全に抑制されたということらしいです。
つうか、そもそもフェロトーシスって何?という話です。
細胞死には、大別してアポトーシスとネクローシスという二つの様式があります。
これは言ってみれば、細胞の死に様、死に様の美学と言ってもよいです(笑)
簡単に説明すれば、アポトーシスというのは、役目を終えて死んで行くという計画死みたいなものです。
つまり、細胞にはそれぞれ役目があり、それを果たした後、静かに去って行くみたいな感じです。
それに対し、ネクローシスというのは、火傷や外傷などによって死んで行く、みたいな感じです。
ですから従来、ネクローシスは計画性のない細胞死と考えられていたのですが、最近ではネクローシスにも計画的ネクローシスというものがあることが解って来ました。
例えば、細菌やウイルスに感染された細胞は、「かくなる上は是非もなし。」と、壮絶に自ら死んで行きます。
このネクローシスによる細胞死は、細胞膜が破壊され、細胞内部のDNAやタンパク質が細胞外に溢れ出し、炎症を引き起こします。
この炎症により、身体の免疫応答を誘導します。
つまり、自らの死により、「後はまかせた!」と免疫応答を誘導し、細菌やウイルスを退治してもらうという、もはや涙なくしては語れないほどの死に様なのです。
この一個一個の細胞による獅子奮迅の犠牲の上に、我々の身体は守られ生きていられるのです。
「平和憲法ガー!」などと寝言を抜かすウスラ馬鹿には、細胞様の爪の垢でも飲んで欲しいものです(笑)
で、フェロトーシスというのは、このネクローシスの一種で、脂質の過酸化が重要な役割を果たしているらしいのです。
ほんじゃぁ、脂肪肝のグータラは、如何にしてこのフェロトーシスを防げば良いのか?という話です。
実は、現代科学では、フェロトーシスはグルタチオンペルオキシダーゼ4が阻害されることにより、ひき起こされることが解っています。
もう次から次へと訳の解らない言葉が出て来ます(笑)
グルタチオンペルオキシダーゼ4というのは、抗酸化システムにおいて重要な働きをする酵素で、抗酸化物質であるグルタチオンを用いて、細胞毒性の強い過酸化脂質のアルコールへの還元と、過酸化水素の水への還元を行うことで、これらを無毒化することにより、酸化ダメージから有機体を保護する働きを担っています。
つまり、グルタチオンペルオキシダーゼ4が阻害されることにより、過酸化脂質が細胞に蓄積し、フェロトーシスが誘導される訳です。
とは言え、グータラの脂肪肝で何ゆえグルタチオンペルオキシダーゼ4が阻害されるのか?という詳しい機構については、イマイチよく解っていません。
が、しかし、解っていることもあります。
アセチルCoAカルボキシラーゼを阻害するとグルタチオンペルオキシダーゼ4の分解も抑制されるのです。
アセチルCoAカルボキシラーゼに関しては、過去記事でも何度も言及していますから、今更「知らない」とは言わせません(笑)
アセチルCoAカルボキシラーゼを阻害するには、AMPKを活性化すれば良い。
AMPKを活性化するには、より多くのATPを消費すれば良い。
より多くのATPを消費するには、
運動だ、グータラ(笑)
全く、グータラの肝臓というのは、司令塔がグータラでボンクラのおかげで、死ななくても済んだ細胞がフェロトーシスでバタバタと死んでいたのです。
貴様ら、今すぐその場で手を合わせ、死んで行った細胞に謝れ。
そして、「今この瞬間から心を入れ替え生きて行きます。」と誓え、このウスラデブ。
あ、ちなみにですね。
脂肪肝からNASHまで進行すると、もはや完治できないと言われていたりしますが、実は当ブログの読者の方で1年がかりで、NASHを完治した方がいらっしゃいます。
肝臓病【NASH】を1年で完治させた方法を書く【脂肪肝】 - タコの卵
僕は一年ほど前に健康診断を受けた。 体重は125キロ以上の大柄な僕だ。もちろん健康診断の結果は散々だった...
凄いぞ、王城メソッド!(笑)

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おまえら、たまにはここで何か買って下さい。