
ちはっす。
ようやくこのシリーズも千秋楽を迎えることができました。
いや、これを書いている時点では、終われるかどうかは解らないんですが、もう無理矢理終わらせます。
この話題には、たいがい飽きたので、キーボードを打つ手が進みません(笑)
という訳で、張り切って参りましょう!
- 【ダイエット】ヒトは何故リバウンドするのか?【リバウンドの理論】
- ヒトは何故リバウンドするのか?
【第2回】リバウンドによる体重の回復は、確実に以前よりも脂肪の割合が増える - ヒトは何故リバウンドするのか?
【第3回】リバウンドによる悪循環を断つ - ヒトは何故リバウンドするのか?
【第4回】糖質不足はインスリン抵抗性が憎悪する
前回までのお話
れいによって、今までの話を簡単にまとめます。
まず、ダイエットというのは、何をやるにせよ、それがカロリー制限だろうが糖質制限だろうが、脂質制限だろうが、イワシの頭を拝もうが、身体を擬似的な飢餓状態にするということです。
でなければ、身体は小さく(痩せることに)なりません。
とは言え、身体は飢餓を感知すると、代謝を変えて飢餓に対処しようとします。
その一つがインスリン抵抗性が上がるということです。
そうすると、ダイエットをやめた時点(インスリン抵抗性が上がっている時点)で、普通に食事を摂り出すと、骨格筋のインスリン抵抗性により速やかに血糖が吸収されないため、すい臓はよりインスリンを分泌して血糖を下げようとします。
つまり、大して食っていないつもりでも、高インスリン状態になります。
この時、脂肪細胞は、潤沢な血糖と高インスリンの余勢を駆って、どんどん糖を吸収し、肥大化して行きます。
元々、脂肪細胞というのは平常時の糖の吸収は大して多くないので(骨格筋が70%~80%に対し、脂肪細胞は数%)、飢餓時のインスリン抵抗性からは枠外に置かれているのです。
プラス、ダイエットで体重減となった身体は、体表面積が減っているので、熱産生(エネルギー需要)が減っています。
(つまり、基礎代謝が落ちている。)
かくして、ダイエット後の身体は加速度的に脂肪蓄積が増加し、体重が元に戻った時点ではダイエット前よりも脂肪蓄積が増大しているという、目も当てらない状況になります。
A Role for Suppressed Thermogenesis Favoring Catch-Up Fat in the Pathophysiology of Catch-Up Growth
上記は、米国糖尿病学会の学会誌に掲載された論文で、キャッチアップ脂肪について、やはり、インスリン抵抗性と熱産生の低下(基礎代謝減)で、説明しています。
更にラットを用いた実験では、ダイエット後に過食にならない程度の低脂肪食を与えても脂肪蓄積が増え、過食にならない程度の高脂肪食だと更に脂肪蓄積が増大するという散々な結果になっています。
リバウンドしないダイエットとは何か?
まず、食事の面で言えば、糖質は絶対に減らしてはいけない。
前回の記事で説明した通り、糖質を減らせば、インスリン抵抗性が上がるだけです。
減らすのは脂質(飽和脂肪酸)で、極限まで飽和脂肪酸を減らせば、むしろ炭水化物量とタンパク質量は上げても良い。
巷では、ダイエットにはバランスの良い食事が重要と言われています。
「PFCバランスガー!」という輩は、「ダイエットには適度に脂質も重要です。」と言いますが、こと飽和脂肪酸に到っては全く必要ありません。
そもそもデブは、脂肪を減らす必要があるのでダイエットをする訳ですから、デブは飽和脂肪酸など自前でいくらでも持っている訳です。
体重80kgで体脂肪率30%なら、24kgもあるのです。
これを減らすという話なのに、外から入れてどないしまんねん??
そんなものは、消火活動をやってる横から油を注ぐようなものです。
既にデブの身体は飽和脂肪酸まみれなのです。
要するに、ダイエット食でカロリー減にする場合は、極限まで飽和脂肪酸を減らしカロリーを減らすということです。
目安としては、WHOや米国糖尿病学会が提唱する基準、「糖尿病の有る無しに関わらず、飽和脂肪酸摂取量は総カロリーの10%未満」です。
これさえ厳格に守れば、半分ダイエットは成功したようなものです。
では、残りの半分はと言えば、当然「運動」ということになります。
運動の目的は、基本「インスリン抵抗性の上昇を抑える」ということです。
そのためには、
- Glut4の発現量を増やす
- 速筋の減少を防ぐ
- 速筋から遅筋への筋線維シフトを防ぐ
これを実現するためには、筋トレ、または(あるいは両方)、高強度インターバルトレーニングの様な高強度の運動です。
有酸素運動などやる必要がない、と言いますか、むしろ筋線維シフトが起こり易いので、やらない方が良い。
巷では筋トレと有酸素運動はセットで語られていたりしますが、あんなものは別段何かを考えたり、理論を突き詰めて語っている訳ではありません。
何となくそんな気がするから語っているだけです(笑)
有酸素運動でできることは、すべて高強度インターバルトレーニングでそれ以上の効果が出せます。
ですから、やるなら有酸素運動を高強度インターバルトレーニングに置き換え、筋トレとセットでやった方が良い。
以上を厳格に行えば、ダイエットは失敗のしようがありません。
まぁ、当たり前ですが(笑)
結論として、ダイエットというのは、単に食事制限しても、栄養失調で痩せているだけなのです。
その状態というのは、死ぬまで栄養失調を続けないと体型は維持できません。
つまり、体重を測って「何キロ痩せた!」と喜んでいる時点で、ダイエットは失敗したようなものです。
失敗しないダイエットというのは「身体を作る」ということです。
そうすると、私の様に「ラーメン同好会」と「糖尿殺し同好会」を掛け持ちして、極太濁流ラーメンやら、インドカレーのナンをお代わりしたり、ハンバーグパスタとパンケーキを食っても体型は維持できるのです。
それでは張り切って参りましょう!
- 終劇 -

何か押してけ!↓

2型糖尿病の完治を目指す会
糖尿病の完治を目指す人と完治した人が集まってます。

モンスターファクトリー・オンラインショップ
おまえら、たまにはここで何か買って下さい。