
ちはっす。
筋トレ系の記事等を読むと、「トレーニング直後のタンパク質と炭水化物の摂取が重要」と書かれていたりします。
確かにこれは真実です。
耐糖能障害のある糖尿病患者は、炭水化物、いわゆる糖質の吸収に障害があるため、筋委縮が加速します。
実際に同じぐらいの体型の健常者と糖尿病患者に筋トレさせると、糖尿病患者は驚くほど筋力が低下しています。
糖尿病と言うと、世間では「デブ」というイメージがありますが、実際にはデブなのは糖尿病発症時と初期~中期ぐらいまでで、病状の進行とともに徐々に筋肉が落ち、脂肪だけが残るひょうたんになり、最後はモヤシになって行きます。
もっとも、インスリン投与や薬の服用などでデブのままでいられますが、何も根本的な解決にはなっていません。
で、今回は筋肥大には、何故タンパク質と炭水化物の摂取が重要なのか?という点について、論文を紹介したいと思います。
Leucine and insulin activate p70 S6 kinase through different pathways in human skeletal muscle
ロイシンとインスリンはヒト骨格筋の異なる経路を介してp70 S6キナーゼを活性化する
そもそも、筋肉の合成にはP70S6キナーゼ(P70S6K)という酵素のリン酸化が必要です。
P70S6K活性化の主要経路は、mTORシグナル伝達経路ですが、すべての経路が解明されている訳ではありません。
とは言え、P70S6Kのリン酸化は、とりあえず筋合成に必要だということは解っています。
例えば、我々が筋トレを行ったり、食事をしたりすると、P70S6Kは活性化され、筋肉の合成は増加します。
上記論文の研究では、健康な成人に、分岐鎖アミノ酸(BCAA)の一種であるロイシンのみ、インスリンのみ、ロイシン+インスリンの3パターンに分け注入し、P70S6Kの活性化を調査しました。
結果は、P70S6Kのリン酸化は、ロイシン単独に応答して4倍、インスリン単独に応答して8倍、ロイシン+インスリン注入後になんと18倍に増加しました。
つまり、トレーニング直後のタンパク質+炭水化物の摂取は正しい、と言いますか、合理的な筋肥大には必須と言えるでしょう。
もう一つ言えることは、BCAAの一種であるロイシンやイソロイシンというのは、体内では筋肉の材料となるのみではなく、シグナル伝達物質としても作用しているということです。
何が言いたのかと言いますと、最近の脳筋界隈では、「EAAガー!」という話が転じ、「BCAAは役に立たない」と言い出す阿呆がおります。
普通に役に立ちます(笑)
むしろ、EAAやアミノ酸スコア100%の食品、またはプロテイン等にロイシン単独をプラスした方が効果があります。
ロイシン単独で用意できなければ、BCAAでもいいです。
では、本年も張り切って参りましょう!

何か押してけ!↓

2型糖尿病の完治を目指す会
糖尿病の完治を目指す人と完治した人が集まってます。

モンスターファクトリー・オンラインショップ
おまえら、たまにはここで何か買って下さい。